ロシア西部で墜落したツポレフ154は、今も旧ソ連圏を中心に広く使用されているが、老朽化した機体が多く、事故が頻発していることで知られている。 旧ソ連が国内幹線と中距離国際線の主力機として開発し、71年に貨物便、72年に旅客便として就航。最大乗客数は180人。これまでに約千機が生産された。 最近では昨年7月にイラン西部で墜落、乗客乗員計168人全員が死亡。2006年8月にはウクライナ東部に墜落し170人が死亡している。 タス通信によると、今回の事故機は1990年に旧ソ連で製造され、ポーランドの政府専用機となっていた。カチンスキ大統領は同機を気に入っており、別の機種への更新を拒んでいたと報じられている。民間の航空会社は今も約200機を運航しているもようだ。(共同)