採用しては辞めていく“漆黒のブラック企業”だった武蔵野が、新卒の3年離職率が5%に改善するまでには、採用と人材教育の工夫があった。中でも、「自社に合う社員」「辞めない社員」を面接で見抜く方法とは――。 ※本稿は、小山 昇『社長、採用と即戦力の育成はこうしなさい!』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。 採用試験では仕事ができるかどうかは見抜けない こんなことを言っては身も蓋もありませんが、採用試験では「仕事ができる人か、できない人か」を見極めることは不可能です。私が書類選考を重視しないのは、仕事の適性も素養も、実際にやらせてみないとわからないからです。 私が選考の段階でもっとも重視しているのは、「整合性がとれているか」つまり、「嘘をついていないか」です。 学生は、「自己分析」「業界研究」「企業研究」「エントリーシート」「筆記試験」「面接」について、対策を講じた上で就活に臨んでいます