1984年にアップルがMacintosh(Mac)を発売した当時、MS-DOSで動作するPC(DOSマシン)は、パソコン市場で支配的な立ち場を確立しつつあった。1981年に売り出されたIBM PCは瞬く間に他社から「クローンマシン」が登場し、その4年後、いわゆるPC(DOSマシン)の販売台数はすでに年間200万台に達していた。それに対し、Macの初年度販売台数は37万2000台に過ぎなかった。 [Macの出荷台数を1とした時のPCの出荷倍数の"倍率"] つまり1984年当時、PCはMacの約6倍も販売されていた。そしてMacにとっては、この年が最高の時であったことが後になって明らかになった。その後DOSマシンとMacの販売台数の差は開くいっぽうとなった。 1995年にWindows 95が登場すると、使いやすさというMacのアドバンテージはほとんどが失われた。PCのマーケットが本格的に拡大
携帯電話向けの日本語予測変換機能「POBox」の開発者としても知られるユーザーインターフェース研究者の増井 俊之氏を講師に迎え、情報を見いだすためのビジュアライゼーションをテーマにしたセミナー「"想定外"を発見するためのビジュアライズ・テクニックの使い方(主催:日経BP社)」が開催される。2011年秋に出版された書籍「ビューティフル・ビジュアライゼーション」(オライリージャパン/オーム社)の監訳者でもある増井氏から見た、ビジュアライゼーションの現状と課題について、話を聞いた。 増井 俊之(ますい・としゆき) 慶應義塾大学 環境情報学部教授。1959年生まれ。ユーザーインターフェース研究。POBox、QuickML、本棚.org、Gyazoなどのシステムを開発。ソニーコンピュータサイエンス研究所、産業技術総合研究所、Apple Inc.など勤務を経て現在慶應義塾大学教授。著書に『インターフ
グーグル(Google)が、同社で開発中のあるエンターテイメント端末について、米連邦通信委員会(FCC)に対し、米国の4都市に居住する同社従業員宅でテストを行うための許可を要請していたことが明らかになった。 同社の申請書によれば、この謎に包まれた端末はWi-FiやBluetoothを利用して家電を接続するものという。テストは今年1月17日から7月17日にかけ、マウンテンビュー、ニューヨーク、ケンブリッジ、ロスアンゼルスの4都市にあるグーグル従業員宅で実施。約250台のプロトタイプを使って行われているこの実験では、端末の動作状況や、対応するWi-Fiネットワークの通信速度および安定性などが調べられているという。 この話題を採り上げたGigaOMでは、この端末がセットトップボック(STB)またはGoogle TVに追加して利用する製品になると予想、いっぽうThe Vergeでは昨年発表された「
ファーウェイ、「世界最薄」のAndroidスマートフォン「Ascend P1 S」を発表 2012.01.10 中国のファーウェイ(Huawei)は米国時間9日、CES 2012の開催に合わせて開いた記者発表会のなかで、Android OSを搭載するハイエンド・スマートフォン「Ascend P1 S」などを披露した。 [出典:9to5 Google] 「Ascend P1 S」の特徴はなんといってもその厚さ。6.68ミリメートルというその薄さは、これまで最薄とされてきたモトローラ(Motorola)の「Droid RAZR」(7.1ミリメートル)を上回るという。 同スマートフォンは、グーグル(Google)のAndroid OS ver.4.0「Ice Cream Sandwich」を採用、テキサス・インスツルメンツ(TI)製「OMAP4460」デュアルコア・プロセッサ(動作速度1.5GH
ジョブズ氏は自ら製品を生み出したわけではない。同氏が創り出したのは、ユーザーの琴線に触れる製品を、予見可能かつ当てにできるペースで生み出せる(アップルという)組織だった。 ジョブズ氏は映画作品の製作に自ら携わったわけではない。同氏がしたのは、大ヒット作品を予見可能かつ当てにできるペースで製作できる(ピクサーという)会社をつくったことだった。 ジョブズ氏は(アップルの)競合他社から市場シェアを奪ったわけではない。同氏はいくつかの新しい市場を創り出した、そしてそこに他社が引き寄せられた、さらにその市場は他社まで支えられるほど大きいものだったというほうが正しい。 ジョブズ氏は何かをデザイン(設計)したわけではない。同氏がしたのは、ほかの人たちに自由を与えたこと--ある製品をつくる、もしくはある仕事をやり遂げるために必要なことについて自由に考えさせる裁量を与えたことだった。 ジョブズ氏は、製品開発
一部のモバイルプラットフォームが市場から姿を消す一方で、それを超える数の新規参入者が登場している。2012年に向けて発表された新たなモバイルプラットフォームはこれまでにないほど多い。下図は私が思い出せるプラットフォームのライフスパン(寿命)を示したものである。 アマゾン(Amazon)によるこの市場への参入はまだ正式発表されてはいないが、その具体的な詳細から判断すると、十分信じるに足るものに思える。またアマゾンに関するスクープの翌日には、今度は中国のバイドゥ(Baidu)が「Yi」プラットフォームを発表した。世界で6番目にアクセスが多いウェブサイトを擁するバイドゥは、決して無視できる存在ではなく、またグーグル(Google)同様に独自のモバイルプラットフォームを持つことは同社にとって大いに意味がある。 アリババ(Alibaba)の「Aliyun」は、アマゾンのそれと同様にeコマースとオンラ
「アップルはなぜデュッセルドルフへ向かったか」- 特許訴訟の「ファーストフード店」と化す独法廷(編集担当メモ) 2011.08.29 先週(米国時間24日)、Forbesのパーミー・オルソン(Parmy Olson)という記者がまとめた「アップルはなぜデュッセルドルフへ向かったか」("Why Apple Went To Dusseldorf")というタイトルの記事が、同誌のウェブサイトに掲載された。当日に発表されたスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏のCEO辞任をめぐるさまざまなニュースの影に隠れてしまい、ほとんど話題にならなかった印象だが、スマートフォン関連各社の間で現在進行中の特許侵害をめぐる訴訟問題関連のニュースを読む上で参考になると思われるので、ここで少し紹介してみたい。 独デュッセルドルフの裁判所が欧州時間8月9日に、EU各国の市場(オランダを除く)でのサムスンの「G
グーグル(Google)のエリック・シュミット(Eric Schmidt)会長が英国時間27日、「Google TV」の欧州市場進出に向けて、現在同社が英国の主要なテレビ局と交渉を進めていることを明らかにした。 グーグルは昨年、テレビを介してインターネットに接続し、テレビ番組のほか、インターネット動画やオンラインサービスを楽しむことができる「Google TV」のサービスを米国で開始したが、テレビ局側の協力を得られずに苦戦していた。また、ハードウェア・パートナーとして参加したソニーやスイスのロジクール(Logitech)では、同サービスに対応するテレビ受像器やセットトップボックス(STB)などを発売したが、いずれも当初の期待を大幅に下回る売上にとどまり、300ドルで発売されたロジクールのSTB「Revue」はわずか9カ月で、100ドルへと値下げを余儀なくされている。 シュミット会長は英国で
次の記事 中国アリババ、独自開発のモバイルOS「Aliyun OS」を発表 - 搭載端末第1弾は今月発売に 2011.07.29 独自のモバイルOS開発を進めていると伝えられていた中国のアリババ(Alibaba)が、Linuxベースの「Aliyun OS」を正式に発表した。同OSを搭載するスマートフォンの第一弾は今月中にも発売されるという。 中国最大手のeコマース・プロバイダーとして知られるアリババでは、グループ企業のアリババ・クラウド・コンピューティング(Alibaba Cloud Computing)を使ってこのAliyun OSを開発。同社では今年中に英語版の投入も計画しているという。 Aliyun OSは、JavaScriptとHTML5で書かれたウェブアプリのほか、Android向けのアプリも動かすことができ、電子メールやウェブ検索、テキストメッセージング、画像の保存といったサー
グーグル(Google)が米国時間15日、モトローラ(Motorola Mobility)を約125億ドルで買収すると発表した。関係各社やアナリストに大きな衝撃を与えたこの買収発表について、複数の媒体の情報を追いながら、さまざま疑問や、これによってもたらされる可能性のある正負両方の影響を追ってみる。 まず、GigaOMでは情報筋の話として、モトローラは同社の身売りについて、マイクロソフト(Microsoft)などグーグル以外の複数の企業とも交渉の機会を持っていたとし、モトローラが保有する大量の無線通信関係特許が競合他社の手に渡ることを恐れたグーグルが結果的に買収を余儀なくされたと述べている。 同ブログによれば、グーグルとモトローラとの協議は約5週間前から始まり、グーグルのラリー・ペイジ(Larry Page)CEOとモトローラのサンジャイ・ジャー(Sanjay Jha)CEOが直接話を進め
次の記事 オンライン映像配信のフールー(Hulu)、日本市場進出を発表 - 年内にサービス開始へ 2011.08.11 [出典:Hulu] 米オンライン映像配信サービスのフールー(Hulu)は現地時間10日、年内に日本でのサービスを開始すると発表した。同社にとって初の海外市場進出となる。 フールーは、NBCユニバーサル(NBC Universal)がニューズ・コープ(News Corp)、ウォルト・ディズニー(Walt Disney)と共同で所有・運営している映像配信サービスで、PC、テレビ、携帯電話、タブレット端末向けにストリーミング動画配信を行っている。米国では無料版サービスがフールー、有料のプレミアムサービスがフーループラス(Hulu Plus)の名前で運営されている。同社は以前から海外進出を狙っており、最初の海外市場としては同じ英語圏である英国の名も挙がっていた。 同社は日本でのサ
次の記事 アマゾン、今年秋にAndroidタブレット発売か - コンテンツ流通をめぐりアップルとの競争激化の可能性(WSJ報道) 2011.07.14 以前から可能性が取り沙汰されているアマゾン(Amazon)のAndroid端末投入について、Wall Street Journal(WSJ)が米国時間13日に新たな情報を伝えている。 WSJでは、匿名の関係者の話として、アマゾンがAndroid OS(バージョンは不明)で動作する端末を今年10月までに発売するとしている。このハードウェアには9インチの液晶画面が搭載されるいっぽう、他のタブレット端末とは異なり、カメラは搭載されないという。また製品の設計はアウトソースされ、製造はアジアの受託生産メーカーが行うことになる。なお、販売価格や流通チャネルについては現時点で不明とWSJは記している。 また、この話題に触れたReutersでは、金融系調査
▼au Wi-Fi SPOT KDDIは2011年6月29日、公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」を6月30日から提供すると発表した。auスマートフォンから無料で利用できるサービスで、専用アプリを使って接続する。 au Wi-Fi SPOTはauのスマートフォンに「au Wi-Fi 接続ツール」をインストールして利用する。対象となるのは、auスマートフォンの利用者のうちパケット定額サービス「ISフラット」または「プランF (IS) シンプル/プランF (IS)」を契約している場合。追加料金なしで公衆無線LANサービスを利用できる。au Wi-Fi 接続ツールは、IDやパスワードなどの入力といった面倒な設定なしでau Wi-Fi SPOTを利用できるアプリ。電波の強度に応じてWi-Fiと3Gを自動的に切り換える機能も備え、最適な状態でデータ通信が可能になる。au Wi-Fi
次の記事 ビザ、NFC技術を使ったモバイル決済サービスを提供へ - 「最も包括的な取り組み」とアナリスト 2011.05.13 クレジットカード米最大手のビザ(Visa)は米国時間11日、スマートフォンなどの携帯端末を利用した決済サービスを、今年秋に米国およびカナダで開始すると発表した。サービスの提供国は順次広げていくという。 同社発表によると、ビザはNFC(Near-Field Communication:近距離無線通信)技術を使った決済サービスの展開に加え、このサービスをすでにeコマースで活用されている同社のワンクリック決済システムに連動させ、さらにフェイスブック(Facebook)のようなソーシャル・ネットワーク・サービス内での取引にも対応させるなど、非常に包括的な取り組みを構想しているという。そしてこの構想が実現すれば、同社は実店舗での商品購入のみならず、個人同士での売買決済にも対
Gary Burrell氏と高民環 (Min H. Kao)氏が創業したガーミン(Garmin)社は航空機や船舶向けの産業用をはじめ、乗用車向けのカーナビなどで使われるGPS機器の大手メーカーだが、ここ数年、株価の低下に苦しんでいる。そんな中、アメリカで6月初旬、自ら電話機事業に参入し、T-Mobile向けにGPSスマートフォンを投入したのだが、売れ行きが芳しくないようだ。投資銀行Morgan KeeganのアナリストであるYair Reiner氏の調査では、発売から1ヶ月の販売台数は2万台程度であろうとのことだ。 Garminfoneと名づけられた電話機のサイトには、「あなたの暮らしをナビゲートするスマートフォン(the smartphone that navigates your life)」と書かれており、2年契約で199.99ドル(1ドル=87.52円換算では約17,503円)と表
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