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ブックマーク / blog.blwisdom.com (5)

  • 人工知能ブームを冷静に再検討してみる(その4)ビッグデータと機械学習 くねくね科学探検日記

    今のAIブームを作り上げた中心的な技術は、ビッグデータと機械学習だと思う。 Googleやアップルやアマゾンの、音声認識やサジェスト機能など、現実に使われていて、たしかに以前に比べると圧倒的に性能が向上しているのが解るのは、この技術に関するものだからだ。 ビッグ・データというのは、もともと、何に使って良いかわからないけど、とにかく膨大に集まってしまうデータのことだった。 ビッグという言葉から量が多いことがポイントだと誤解している人が多いけど、それは違うんだよね。 データはたくさんあればあるほどより正確に何かわかるってもんじゃなくて、知りたいものをうまく代表した標が選べば、わりと少ないデータでも全体の内容を正確に調べられる。それが統計ってものなわけだ。 一方、ビッグデータのいちばんのポイントは、量の問題より、とりあえず使い道がわからないと言うことなんだよね。 上記のIT大手企業

  • 人工知能ブームを冷静に再検討してみる(その1) くねくね科学探検日記

    今年になって日でも、人工知能ってものが凄いことになっているらしいという話が、かなり浸透した印象がある。 4月に 「第三次AI革命はシンギュラリティへ到達できるか」 を書いたけれど、これで現状の分析はざっとできてるとは思う。 つまり、第三次AIブームは凄いことは凄いけれど、空騒ぎに過ぎない部分が多々あるねって事だ。 今回のブームは、いくつかのエポック的な出来事と、アメリカの超巨大IT企業がAIをうまく使うアプリケーションを見つけて一定の成功を収めていることが、全体の雰囲気を醸し出したものだ。 その全体の雰囲気に酔ったみたいになって、専門家の中にも少しちょうしに乗って,これから凄いこと起きまっせーという景気のいいことを言ったり、このままAIが発達すると社会的にも大変なことになるヨーなんて事を言い出す人がでてきている。 まあ、これ自体は、そう思いながらやることが研究もモチベーショ

  • 第三次AI革命はシンギュラリティへ到達できるか くねくね科学探検日記

    AIってのはオレみたいに昔からの科学好きからすると、いっぺん死んだ分野って感じ。でも、今現在、世界には第三次AIブームがやってきている。 そのへんの話は、小林 雅一さんの『クラウドからAIへ』ってがかなりおもしろい。 キンドル版ならすぐ読めるし、ちきりんさんもこれについて何回かダイジェストを書いているので、そっち読んでもいいかも。 このアメリカでの論調をベースにしていると思うんだけど、ここではそれと若干違う話を書いてみたい。 人工知能というのは古い分野で、まあ電子計算機の登場と同時というか、それ以前のチューリングの頃からはじまっていたといってもいいくらい。まあ、公式に人工知能という言葉初めて使われたのは、1956年のダートマス会議でなんだけど。 この頃の人工知能は、知能をどうやったら人工的に作れるか手探りの状態で、チェスとかのゲームや、論理的な推論とか、画像認識とか、積み木

  • あさイチと、二日目のカレーのウェルシュ菌食中毒 くねくね科学探検日記

    NHKの朝の情報番組で「あさイチ」ってのをやっていて、これがなかなか良いんだよね。 キャスターやレポーターのみなさんの個性ある表現がすごく自然な感じで、当に親しみが持てるんだなあ。どこにでもいる、ちょっと変わったところもあるけど、誰もが思うような疑問や不安を素直に表現できる、まじめで誠実な人たちって感じ。 テレビってのは人に見せるために作っているものなので、どうしたってある種の「芝居がかった」面がある。ただ、劇場で芝居を見ている時、役者の非日常的な演技が、いつしか違和感のないリアリティに変わるのと同じように、テレビに出ているタレントやアナウンサーはホントはいつもかなり非日常的に振る舞っているんだけど、その非日常感を、見ているぼくらはあまり感じなくなってるって事はあるのね。 ところが、あさイチのキャスターやレポーターは、そういうところがほとんどなくて、自然な日常の普通の人らしい感じで

  • 必要な無駄。無駄の必要性。 くねくね科学探検日記

    はがきの郵便料金は、昔から全国一律と決まっている。 でも、これって少し不思議な感じがしないだろうか。これでは利用者は、遠いところにはがきを出すほど得で、近距離は損になる。 そういうやり方よりも、きめ細かく距離別料金にすれば、そういう不平等がなくなり、無駄が省けて効率が上がるだろう……。 でも、実際にはそうじゃないんだな。 実はこのやりかたは、18世紀のイギリスの数学者で、世界ではじめて、プログラムで動く機械式の万能計算機、つまりコンピュータの原型を考案した、チャールズ・バベッジの分析にまで遡ることができる。 かつてのイギリスの郵便は、距離別料金を徴収していたらしい。 ところがバベッジは、距離別に仕分けする作業コストと、全国一律料金にしたときのコストを比較して、仕分けに必要なコストが実は非常に大きく、一律のほうがはるかに安上がりになることを数学的に証明したんだよね。 これによっ

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