昨日、スタートアップ経営者や起業志望者の小さな集まりで「ベンチャー企業が陥りやすい5つの罠〜事業プラン編〜」という話をしました。私自身の経験を元に、青山学院の技術系ベンチャーの講座でも話をしていたことですが、この機会にあらためてまとめておきます。 内容は、一般的に「常識」とされていることでも、ベンチャー企業が事業プランを立てる場合においては、そのやりかたが命取りになってしまうようなこと〜罠〜がいくつもある、ということです。 【1】競合無しの罠 (Competition-less) 事業プランを説明するときに「競合は?」と聞かれることがよくあります。しかし、「競合はありません!」という返答が結構多いのです。この返答は一見格好いいし、一般的には「すばらしい事業」と思われがちですが、問題が2つあります。 第1に、人や企業に対する製品やサービス提供(商品)であれば、何某かの競合は必ず存在するという