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ザルジニーの検索結果1 - 40 件 / 168件

  • ウクライナ「継戦も地獄、停戦も地獄」 小泉悠氏が読む戦況

    ウクライナは、ロシアが築いた強力な塹壕(ざんごう)による防衛線を突破できず苦しんでいます。ザルジニー総司令官は英誌エコノミストの取材に「このままでは長期戦は必至。そうなれば敗戦が濃厚になる」と答えていました。 苦戦が生み出す内部分裂 3歩しかないというのは厳しいですね。 小泉氏:西側からの支援が遅れ、苦戦が続く中で、ウクライナ内部で結束の乱れが目立つようになってきました。まず、ゼレンスキー大統領とザルジニー総司令官との間に隙間風が吹いています。 加えて、アレストビッチ元大統領府長官顧問がX(旧ツイッター)上でゼレンスキー大統領を激しくののしっています。23年1月に失言のため解任されたのを逆恨みしての行動と見られます。 アレストビッチ氏は、もし大統領選挙を実施するのであれば立候補するとして、公約も発表しました。この中で注目すべきものとして「被占領地の軍事的奪還を求めない」があります。これを条

      ウクライナ「継戦も地獄、停戦も地獄」 小泉悠氏が読む戦況
    • ウクライナ各地に「ミサイル110発」、ロシアが最大規模の攻撃 31人死亡

      [1/3]ロシアは29日、ウクライナに最大規模のミサイル攻撃を実施した。キーウで29日撮影。(2023年 ロイター/Gleb Garanich) [キーウ/ロンドン/ワシントン 29日 ロイター] - ロシアは29日、ウクライナに最大規模のミサイル攻撃を実施。ウクライナ当局者によると市民31人が死亡し、160人以上が負傷した。首都キーウ(キエフ)や南部、西部で住宅が、東部では産科病棟が攻撃を受けたという。 ゼレンスキー大統領は「ロシアは全兵器を投入して攻撃した。約110発のミサイルが発射された。大半は撃墜された」とテレグラムに投稿した。 バイデン米大統領は「この壊滅的な戦争が始まってから約2年が経った今も、プーチン大統領の目的が変わっていないと世界に痛感させた」とし、プーチン氏を「止めなければならない」と言明した。 ウクライナ外務省は、西側諸国による今後のウクライナ支援に不確実性が漂ってい

        ウクライナ各地に「ミサイル110発」、ロシアが最大規模の攻撃 31人死亡
      • ロシア軍のEW能力が効果を発揮、GPS誘導兵器は目標を外しドローンも制圧

        The Economist紙は23日「静的な接触線が出現したことでロシアの強力な電子戦能力が効果を発揮し始めた。エクスカリバー砲弾、JDAM-ER、GMLRS弾は目標を外し始め、偵察や攻撃に活用しているドローンの損耗率も高まっている」と報じている。 参考:Russia is starting to make its superiority in electronic warfare count 一刻も早くロシア軍と対等なEW能力を構築して「戦場認識力」を保護するのが急務だろう米国は冷戦終結後に電子戦(EW)関連への研究・開発費を削減してしまったが、ロシアはネットワーク化されたNATOのシステムに対抗するため投資を維持し「ロシアのEW能力は米国を完全に上回っている」と言われてきたが、The Economist紙は23日「静的な接触線(前線位置が固定化された戦場のこと)が出現したことでロシアの

        • 戦争の設計が変わった、ウクライナ軍総司令官が寄稿

          ウクライナ軍のバレリー・ザルジニー総司令官/General Staff of the Armed Forces ofUkraine (CNN) 第2次世界大戦が終わって80年近くたつ。それでも、戦争の戦略観を定義づけるレガシー(遺産)は今日まで続いている。 航空、ミサイル技術、宇宙基盤の資産などでめざましい進展があった一方、勝利の概念は変わっていない。敵を壊滅させ、領土を確保または解放することだ。 それでも、それぞれの戦争には独自性がある。 そして軍司令官にとって、各戦争がどう形成されるか、その違いを早めに理解することほど難しい課題はない。それが私の見解だ。 その一つ目の要因は、技術の進歩だ。それは兵器や装備の発展を決定づけるものとなる。 二つ目は国内外の政治状況と経済環境だ。 勝利は独自性のある戦略を必要とし、独自性のある論理に従って実現する。 この戦争の中心的な推進力となってきたのは、

            戦争の設計が変わった、ウクライナ軍総司令官が寄稿
          • ウクライナ軍総司令官側近、贈り物爆発し死亡

            ウクライナ軍のワレリー・ザルジニー総司令官(左から2人目)とウォロディミル・ゼレンスキー大統領(手前右)。大統領府提供(2023年11月3日撮影、提供)。(c)AFP PHOTO / Ukrainian Presidential Press Service 【11月7日 AFP】ウクライナ軍総司令官の側近が6日、誕生日プレゼントに入っていた手りゅう弾の爆発により死亡した。 ワレリー・ザルジニー(Valeriy Zaluzhny)総司令官はテレグラムで、「私の補佐官であり盟友のゲンナジー・チャスチャコフ(Gennadiy Chastiakov)少佐が誕生日に亡くなった」とし、「プレゼントの中にあった爆発物が爆発した」と明らかにした。 イーホル・クリメンコ(Igor Klymenko)内相はテレグラフで、チャスチャコフ氏が誕生日プレゼントを息子に見せようとしたところ、手りゅう弾が入っていたと説

              ウクライナ軍総司令官側近、贈り物爆発し死亡
            • 「ウクライナ兵がロシア兵捕虜を銃撃」の動画、当局が調査表明

              (CNN) ウクライナ北東部ハリコフ州でウクライナ軍の兵士らが捕虜のロシア軍兵士らをひざまずかせ、銃撃した場面とされる動画が、インターネットに投稿された。ウクライナ当局はただちに調査すると表明した。 問題の動画は6分弱の長さ。ウクライナ兵らが、ロシア国境から約30キロの同州オルホフカ村で活動していたロシア軍の偵察班を捕らえたと話す声が入っている。 ウクライナ大統領府のアレストビッチ顧問は27日、ユーチューブ上のインタビューでこの動画について質問を受け、「政府は非常に深刻に受け止めている。ただちに調査する」とコメント。事実だとすれば「断じて容認できない行動」だと強調した。 アレストビッチ氏はさらに記者会見の場で、ウクライナ軍は捕虜の人道的待遇を定めたジュネーブ条約を順守していると強調した。 ウクライナ国防省はCNNの取材に対し、ザルジニー司令官の声明で応じた。声明はこの件に直接言及していない

                「ウクライナ兵がロシア兵捕虜を銃撃」の動画、当局が調査表明
              • 【解説動画】ウクライナ 戦況厳しく“火力足りず” 重要局面か | NHK

                ロシア軍はウクライナ東部ルハンシク州の完全掌握を目指していて、激戦地となっているセベロドネツクでは攻防が続いていますが、ウクライナ政府からは厳しい発言が相次いでいます。 ゼレンスキー大統領はウクライナ兵の死者数について今月1日、「東部で1日60~100人の兵士が死亡している」と発言していましたが、9日、ポドリャク大統領府顧問はBBCのインタビューで「一日100~200人の兵士が死亡している」と発言しました。 その理由としてあげられているのが、圧倒的な火力の差です。 油井秀樹キャスターの解説です。 (動画は2分36秒です。データ放送ではご覧になれません) ウクライナ国防省の幹部は、イギリス紙の取材に対して「今は砲撃戦だ、われわれは大砲で負けている。ロシアはウクライナの10~15倍の大砲を保有している」と発言しました。 さらに12日にはウクライナ軍のザルジニー総司令官がアメリカ軍のミリー統合参

                  【解説動画】ウクライナ 戦況厳しく“火力足りず” 重要局面か | NHK
                • ロシア軍、要衝スネーク島から撤退 「善意の印」と説明

                  黒海に浮かぶウクライナ・ズミイヌイ島(スネーク島)。地面の一部が焼け焦げている。マクサー・テクノロジーズ提供(2022年6月21日撮影、公開)。(c)AFP PHOTO / Satellite image ©︎2022 Maxar Technologies 【6月30日 AFP】ロシア国防省は30日、黒海(Black Sea)のウクライナ領ズミイヌイ島(スネーク島、Snake Island)から軍を撤退させたと発表した。ウクライナが農作物を輸出できるようにするための「善意の印」だとしている。 同省は「6月30日、善意の印として、ロシア軍はスネーク島での作戦を完了し、駐屯軍を撤退させた」との声明を出し、その意図について「ウクライナから農作物を輸出する人道回廊設置を調整している国連(UN)の努力を、ロシアは妨げていない」ということを世界に証明するためと説明した。 この発表の前に、ウクライナ軍は

                    ロシア軍、要衝スネーク島から撤退 「善意の印」と説明
                  • 注目すべき変化「ゼレンスキーが軍事に口出しし始めた」 小泉悠×河東哲夫

                    これまで軍事に口出ししなかったゼレンスキーだが、その態度に変化も見られる UKRAINIAN PRESIDENTIAL PRESS SERVICE-REUTERS <西側提供の戦車は「ゲームチェンジャー」にならない? 日露戦争の日本軍の戦略が参考になる? 日本有数のロシア通である2人が対談し、ウクライナ戦争を議論した> ※本誌2023年4月4日号「小泉悠×河東哲夫 ウクライナ戦争 超分析」特集に掲載した10ページに及ぶ対談記事より抜粋。対談は3月11日に東京で行われた。 ※対談記事の抜粋第3回:ロシア・CIA・親ウクライナ派、ノルドストリーム爆破は誰の犯行か 河東哲夫×小泉悠 より続く。 ――戦争のディテールについて伺いたい。小泉さんは先ほど、クリミア奪還のためには最新型の戦車が必要だとおっしゃいました。ドイツのレオパルト2、イギリスのチャレンジャー。いずれもウクライナに供与され現在訓練中

                      注目すべき変化「ゼレンスキーが軍事に口出しし始めた」 小泉悠×河東哲夫
                    • ウクライナの反攻作戦はどうして失敗したのか、計画に生じた誤算と対立

                      ワシントン・ポスト紙は反攻作戦の裏舞台に関する記事を4日に公開、パート1とパート2で構成された記事は「ウクライナと米国が反攻作戦をどうにように立案したのか」「実際の反攻作戦がどのように推移したのか」「行き詰まった反攻作戦がウクライナと米国に何をもたらしたのか」を詳細に伝えている。 参考:Miscalculations, divisions marked offensive planning by U.S., Ukraine 参考:In Ukraine, a war of incremental gains as counteroffensive stalls どの様にしてウクライナと米国が反攻作戦を立案したのかウクライナはハルキウとヘルソンで最大の支援国(米国)をも驚かせる反撃を成功させ、これを受けて来年の春季攻勢に向けた動きが2022年晩秋に始まった。オースティン国防長官はザルジニー総司

                        ウクライナの反攻作戦はどうして失敗したのか、計画に生じた誤算と対立
                      • ゼレンスキー大統領 ウクライナ軍の総司令官交代を発表 | NHK

                        ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、国民に人気の高いザルジニー総司令官を解任し、新しい総司令官を任命しました。発表を前にゼレンスキー大統領とザルジニー氏は一緒にうつった写真をSNSに同時に投稿するなど、互いを尊重している姿勢を示し、解任に対する国民の反発や混乱が広がるのを防ぎたい思惑があるとみられます。 ゼレンスキー大統領は8日、公表した動画で、「きょうから、新たな指導部が軍を引き継ぐ」と述べ、ザルジニー総司令官を解任し、新しい総司令官に陸軍のシルスキー司令官を任命したと発表しました。 発表を前にゼレンスキー大統領は、Vサインをみせるザルジニー氏との2人の写真を感謝のことばとともにSNSに投稿し、ザルジニー氏も同じ時間に、ゼレンスキー大統領らへの謝意を添えて同じ写真をSNSに投稿しました。 ザルジニー氏は国民に人気が高いことで知られていますが、ゼレンスキー大統領とのあつれきが指摘され、先

                          ゼレンスキー大統領 ウクライナ軍の総司令官交代を発表 | NHK
                        • パイプライン爆破 ウクライナ軍が計画、CIAも事前に把握か 米紙

                          バルト海のデンマーク領ボーンホルム島沖で確認されたパイプライン「ノルドストリーム2」でのガス漏れの様子。デンマーク軍提供(2022年9月27日提供、資料写真)。(c)AFP PHOTO / DANISH DEFENCE 【6月7日 AFP】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は6日、天然ガスをロシアからドイツに輸送するパイプライン「ノルドストリーム(Nord Stream)」で昨年起きた爆発について、欧州の情報機関が3か月前にウクライナの特殊部隊による爆破計画を察知し米中央情報局(CIA)と情報共有していたと報じた。 同紙は、今年流出した米機密文書を分析。その結果、欧州のある情報機関が昨年6月、CIAに対し、ウクライナ軍の総司令官直属の潜水部隊がパイプラインの爆破を計画していると伝えていたとしている。どの国の情報機関かは特定されていない。 昨年9月16日に発生したノルド

                            パイプライン爆破 ウクライナ軍が計画、CIAも事前に把握か 米紙
                          • ウクライナ激戦地 東部バフムトでロシアの攻撃失速 防御重視に移行か | NHK

                            ウクライナに侵攻するロシア軍は、掌握をねらってきた東部の激戦地バフムトで攻撃の勢いが失速し、大規模な攻撃から防御をより重視する態勢に移行しようとしているという見方がでています。 ウクライナ東部の激戦地バフムトの情勢を巡り、ウクライナ軍のザルジニー総司令官は24日、イギリス軍のトップ、ラダキン参謀長と電話会談を行ったとSNSで明らかにしました。 このなかで、ウクライナではバフムトの戦況が最も厳しいとする一方「ウクライナ軍の努力によって状況は安定してきている」と評価したということです。 戦況を分析するイギリス国防省は25日「バフムトでのロシア軍の勢いはおおむね失速している。ロシア軍が極端に消耗した結果であり、国防省と民間軍事会社ワグネルの関係が緊張していることによっても状況が悪化している可能性がある」と指摘しました。 そのうえで、ロシア軍がバフムトの南にあるアウディーイウカやバフムトの北側に位

                              ウクライナ激戦地 東部バフムトでロシアの攻撃失速 防御重視に移行か | NHK
                            • ゼレンスキー氏、トランプ氏をウクライナに招待 「和平もたらすのは不可能」

                              (CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領がこのほど、米国のトランプ前大統領を自国に招待した。トランプ氏は来年の米大統領選で自身が勝利すれば、ロシアによるウクライナとの戦争を24時間以内に終わらせることができると主張していた。 ゼレンスキー氏は5日放送の米NBCとのインタビューで、トランプ氏の主張を疑問視。同氏をウクライナへ招待し、ロシアの侵攻の規模を本人に直接確かめてもらう考えを示唆した。 その上で、トランプ氏がウクライナを訪問した場合、24分あれば同氏にこの戦争を処理するのは不可能であることを説明できると発言。トランプ氏が和平をもたらせない原因はロシアのプーチン大統領にあるとも指摘した。 ゼレンスキー氏はこの他、今年初めにウクライナを訪問したバイデン米大統領を称賛。実際に現地へ来て初めて理解できる事柄もあるとし、「だからトランプ大統領を招待する」と続けた。 トランプ氏は今年5月、CNN

                                ゼレンスキー氏、トランプ氏をウクライナに招待 「和平もたらすのは不可能」
                              • 第3独立強襲旅団、アウディーイウカで対峙するロシア軍は正規軍の精鋭

                                アウディーイウカに派遣された第3独立強襲旅団の報道官は15日「敵は機械化旅団とGRUの専門家で構成された正規軍の精鋭だ」「占領地に存在する最も強力な部隊で大砲や無人機の扱いも上手い」「アウディーイウカの困難さはバフムート以上だ」と明かした。 参考:Соотношение сил один к семи. В Третьей штурмовой рассказали о ситуации в Авдеевке 参考:“Россияне стянули в Авдеевку элитные войска” – командир подразделения “Terra” 3-й ОШБр 参考:Тарнавский: “Ситуация в Авдеевке сложная, но контролируемая” 参考:НАПРЯМОК СПРАВ У КРАЇНІ ТА ДОВІРА ПОЛ

                                • ウクライナメディアによる2023年の総括、自分達で作り出した罠に嵌った

                                  Ukrainska Pravda紙は2023年の戦いを総括する記事の中で「自分達で作り出した罠に嵌った」「我々はロシア人を嘲笑し、軽蔑し、無能で馬鹿な集団として描かなければ敵に同調していると疑われた」と吐露し、社会全体がロシアを必要以上に蔑んだことが今年の結果を招いたと主張した。 参考:Год крови, пота и слез 1つ目の罠:膨らんだ期待2022年後半の勝利は国内において新たな勝利、色鮮やかで壮大な勝利への序曲として受け止められていたが、ロシア軍の占領状態が続くハルキウ州とヘルソン州を解放する戦略的好機は2023年初頭まで失われており、ウクライナ軍は新たな成功の保証がないまま反攻作戦を開始しなければならなかった。 さらにウクライナ政府が人々の期待を煽ったことも間違いないが、社会全体における異論への不寛容とレッテル貼りの傾向も同様に重要な役割を果たした。懐疑論者の多くは反攻

                                    ウクライナメディアによる2023年の総括、自分達で作り出した罠に嵌った
                                  • afterkunのブックマーク - はてなブックマーク

                                    ウクライナは、ロシアが築いた強力な塹壕(ざんごう)による防衛線を突破できず苦しんでいます。ザルジニー総司令官は英誌エコノミストの取材に「このままでは長期戦は必至。そうなれば敗戦が濃厚になる」と答えていました。 苦戦が生み出す内部分裂 3歩しかないというのは厳しいですね。 小泉氏:西側からの支援が遅れ、苦戦が続く中で、ウクライナ内部で結束の乱れが目立つようになってきました。まず、ゼレンスキー大統領とザルジニー総司令官との間に隙間風が吹いています。 加えて、アレストビッチ元大統領府長官顧問がX(旧ツイッター)上でゼレンスキー大統領を激しくののしっています。23年1月に失言のため解任されたのを逆恨みしての行動と見られます。 アレストビッチ氏は、もし大統領選挙を実施するのであれば立候補するとして、公約も発表しました。この中で注目すべきものとして「被占領地の軍事的奪還を求めない」があります。これを条

                                    • ドンバス戦線はついに第二次世界大戦レベルの陸戦に : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                      前回の記事ではロシア軍のキエフ近郊からの全面的な撤退の開始、マリウポリの攻防そしてドンバス戦線へのシフトを描いた。攻勢でも勝てなかったキエフ近郊からの撤退に際し、もしウクライナ軍が反撃、追撃に出たら無理に突出していたロシア軍が壊滅的な打撃を受ける可能性まで考慮していたが、現実にはドニエプル川両岸のロシア軍は共に素早い撤収に成功したようである。 ドニエプル川西岸では最後尾の第35諸兵科合成軍がベラルーシに帰投する直前にようやく追い付いた第44砲兵旅団の観測砲撃を食らった程度で、この方面のロシア軍はベラルーシまで逃げ切りそのままロシア領内を鉄道で東に移動した。略奪したTVや大量の服を故郷シベリアに郵送するほど余裕があったようで、ベラルーシを出撃した時から言われ続けた兵站機能に欠陥があったわけでも、大損害を受けたわけでもないことが伺える。「第二次世界大戦後ここまでソビエト・ロシア軍の主力機甲部隊

                                        ドンバス戦線はついに第二次世界大戦レベルの陸戦に : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                                      • ザルジニー総司令官が反攻作戦の評価に言及、私が間違っていた

                                        ウクライナ軍が開始した「待望の反攻作戦」は5ヶ月間で17km前進という結果に終わり、The Economist紙のインタビューに応じたザルジニー総司令官も「私が間違っていた」と述べ、反攻作戦が期待を裏切り膠着状態に陥っていると認めた。 参考:Ukraine’s top general on the breakthrough he needs to beat Russia 1日に数メートルしか前進できなくても攻撃を続けて戦場の主導権を握り続けるしかない西側諸国は「ウクライナが反攻作戦に転じることで『ロシアが戦争で勝利を収めることは出来ない』と証明し、プーチン大統領を交渉の場に引きずり出すことが出来るかもしれない」と、ザルジニー総司令官も「ロシア軍を消耗させればプーチンを止められる」と考えていたが、この期待は反攻作戦の推移によって裏切られることになる。 ザルジニー総司令官は「(ロシア軍を消耗さ

                                        • 「ウクライナ兵がロシア兵捕虜を銃撃」の動画、当局が調査表明(CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース

                                          (CNN) ウクライナ北東部ハリコフ州でウクライナ軍の兵士らが捕虜のロシア軍兵士らをひざまずかせ、銃撃した場面とされる動画が、インターネットに投稿された。ウクライナ当局はただちに調査すると表明した。 問題の動画は6分弱の長さ。ウクライナ兵らが、ロシア国境から約30キロの同州オルホフカ村で活動していたロシア軍の偵察班を捕らえたと話す声が入っている。 ウクライナ大統領府のアレストビッチ顧問は27日、ユーチューブ上のインタビューでこの動画について質問を受け、「政府は非常に深刻に受け止めている。ただちに調査する」とコメント。事実だとすれば「断じて容認できない行動」だと強調した。 アレストビッチ氏はさらに記者会見の場で、ウクライナ軍は捕虜の人道的待遇を定めたジュネーブ条約を順守していると強調した。 ウクライナ国防省はCNNの取材に対し、ザルジニー司令官の声明で応じた。声明はこの件に直接言及していない

                                            「ウクライナ兵がロシア兵捕虜を銃撃」の動画、当局が調査表明(CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース
                                          • ウクライナ世論調査“ロシアに領土を譲歩すべきではない”7割 | NHK

                                            ウクライナ国内で行われている世論調査では、侵攻を続けるロシアに対して7割以上の人が「領土を譲歩すべきではない」と答え、依然として多くの人が政府の徹底抗戦の方針を支持する考えを示した形です。ただ、最新の調査では最も高かった時と比べると13ポイント下がりました。 この調査は、ウクライナの調査会社「キーウ国際社会学研究所」がおととし5月から行っていて、去年12月までに合わせて8回実施されています。 対象はロシアが支配している南部クリミアなどを除くウクライナ全土で、毎回、1000人以上が回答しています。 この1年でみると、ロシアに対して「領土を譲歩すべきではない」と答えた人は、去年の▽2月が87%、▽5月が84%、▽10月が80%、▽12月が74%となっていて、依然、7割以上の人が政府の徹底抗戦の方針を支持する考えを示した形です。 一方で3回連続で減少し、減少の幅も大きくなっていて、最新の調査の1

                                              ウクライナ世論調査“ロシアに領土を譲歩すべきではない”7割 | NHK
                                            • 容赦ないロシアの「肉弾攻撃」、数で劣るウクライナ軍をすり減らす

                                              前線のウクライナ兵は熱望する西側の武器ではなく、ソ連製の兵器でロシア軍に対峙する/Joseph Ataman/CNN ウクライナ・アウジーイウカ近郊(CNN) 激戦地となった、前線にまたがる小さな町アウジーイウカ。今もなおウクライナ側がかろうじて掌握しているものの、3方からロシアの兵士と大砲に包囲されている。 ロシア軍からの砲撃で、町は跡形もない状態だ。 コンクリートの残骸は、ここが町一番の高層建築物が並ぶエリアだったことを示し、瓦礫(がれき)の山から当時の面影がそこはかとなく漂ってくるかのようだ。教会の屋根にあった十字架は爆撃で2つに折れ、非難がましくロシアの前線を指している。 廃虚の中でロシアとウクライナの部隊が衝突し、ドローン(無人機)や場合によっては戦車の餌食になっている。双方の死者はかなりの数にのぼるが、攻勢をかけるロシアは包囲されたウクライナに対して次々兵士を送り込み、とりわけ

                                                容赦ないロシアの「肉弾攻撃」、数で劣るウクライナ軍をすり減らす
                                              • ウクライナ軍 東部拠点から撤退 南部で大型揚陸艦を破壊 | NHK

                                                ロシア軍がウクライナ東部で攻勢を強める中、ウクライナ軍の総司令官は東部ドネツク州の拠点のひとつマリインカから部隊を撤退させたと認めました。一方、ウクライナ軍は、ロシアが一方的に併合した南部クリミアでロシア軍の大型揚陸艦を破壊したとして戦果を強調しています。 複数のウクライナメディアによりますと、ウクライナ軍のザルジニー総司令官は26日、記者会見で、東部ドネツク州のウクライナ側の拠点のひとつマリインカの戦況について、部隊を北部の郊外に移したとして撤退したと認めました。 州都ドネツクに近い別の拠点アウディーイウカについても今のままでは2、3か月以内に占領されるおそれがあるという認識を示したということです。 マリインカについてロシアのショイグ国防相は25日、ロシア軍が掌握したとプーチン大統領に報告し、プーチン大統領は「軍の作戦範囲がさらに拡大する機会が得られる」と述べていました。 一方、ウクライ

                                                  ウクライナ軍 東部拠点から撤退 南部で大型揚陸艦を破壊 | NHK
                                                • 日本がウクライナに戦車を送れない理由、歴史を徹底解説 日本を恐れていた米国の変質を睨み一国平和主義からの脱却を | JBpress (ジェイビープレス)

                                                  2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、解決の糸口を見いだせぬまま来月で1年となる。 ウクライナ軍のザルジニー総司令官は2022年12月15日に英エコノミスト誌のサイトで公開されたインタビューで、ロシア軍が2023年1月末から3月にかけて新戦力で大規模な攻勢をかけるとの見方を示した。 攻撃は東部ドンバス地域や南部で始まり、首都キーウにまで及ぶ恐れもあるとみている。 ウクライナは反攻作戦を視野に、ロシア軍との地上戦に有効な戦車や装甲車の供与を欧米に要請している。 既に東欧などの旧東側諸国は旧ソ連製の戦車を供与していたが、欧米諸国は、ロシアとの軍事的緊張の高まりを恐れ西側製の装甲車や戦車の供与に慎重だった。 ところが、2023年1月4日、米国は「M2ブラッドレー」歩兵戦闘車を50台、フランスは「AMX10RC」歩兵戦闘車(台数不明)を、同6日にはドイツが「マルダー」歩兵戦闘

                                                    日本がウクライナに戦車を送れない理由、歴史を徹底解説 日本を恐れていた米国の変質を睨み一国平和主義からの脱却を | JBpress (ジェイビープレス)
                                                  • 戦況は膠着、長期の消耗戦に突入 ウクライナ軍総司令官

                                                    (CNN) ウクライナ軍のザルジニー総司令官は5日までに、国内の戦況は膠着(こうちゃく)状態にあり、ロシアに有利な方向へ傾く長期の消耗戦の段階に入ったとの判断を示した。 英誌「エコノミスト」への長めの寄稿文や同誌との会見で述べた。この中で「第1次世界大戦がそうだったように、技術的な進歩の影響で我々は手詰まり状態に陥っている」と説明。「すごい打開策が出てくる可能性は非常に少ない」と予想し、代わりに大きな損失と破壊が相互に生じる均衡状態が続くだろうとした。 総司令官は、ロシアは同国軍が被っている多大な人的被害を気にもとめていないと指摘。 西側の支援国がウクライナへ提供した兵器や複数の旅団を新たに投入しても戦況に大きな変化はなかったともした。 ロシア軍の深く、堅固な塹壕(ざんごう)で築かれた防御線の克服は極めて困難とも認め、大きな被害を犠牲にして密度が高い地雷原を切り抜けても、ロシア軍は遠隔操作

                                                      戦況は膠着、長期の消耗戦に突入 ウクライナ軍総司令官
                                                    • ウクライナ大統領、徴兵年齢引き下げ法案に署名

                                                      ウクライナのゼレンスキー大統領=1月11日、ラトビアの首都リガ/Gints Ivuskans/AFP/Getty Images (CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、徴兵の対象となる男性の最低年齢を27歳から25歳に引き下げる法案に署名した。 法案は昨年5月に議会で可決されたが、ゼレンスキー氏は今まで署名していなかった。 これによって徴兵対象者が何人増えるかは明らかでない。 議会は法案可決後、兵員が必要とされるなかで適格な相当数の市民を動員できない状況は望ましくないとの声明を出していた。 ウクライナでは戒厳令の下、対象の男性がまず軍に招集され、次の段階で戦闘に動員されてきた。新法では動員対象が27歳のまま据え置かれたが、議会ではさらにこれを25歳に引き下げる法案も検討されている。 戒厳令では、18~60歳の男性の出国も原則として禁止されている。 徴兵年齢の拡大をめぐっては、軍の

                                                        ウクライナ大統領、徴兵年齢引き下げ法案に署名
                                                      • ウクライナ司令官が方針転換示唆 ドローンやサイバー攻撃重視へ | 毎日新聞

                                                        ロシアからの侵攻を受けるウクライナのザルジニー軍総司令官は、1日公表された米CNNへの寄稿で、今後5カ月間で無人兵器やサイバー戦を核とした新たな戦術システムを整備する方針を示した。米欧から支援が減少することを想定し、ロシアに勝利するためには「より安価で、現代的で、効率が高い無人技術」が最優先になるとしている。 ザルジニー氏は「重要なパートナー国は自国内で政治的な緊張を抱えており、我々は軍事支援の減少に対応しなければならない。一方、国際的な対露制裁網には弱さがあるため、ロシアは軍産複合体を動員して、消耗戦を続けることができている」と指摘。軍への動員では、人口が多いロシアが有利だとも述べた。

                                                          ウクライナ司令官が方針転換示唆 ドローンやサイバー攻撃重視へ | 毎日新聞
                                                        • “ロシアが原発でみずから攻撃行う可能性”とウクライナ国防省 | NHK

                                                          ウクライナ国防省は、ロシア軍が占拠している原子力発電所でみずから攻撃を行い、ウクライナ側に責任を負わせる可能性があると発表しました。根拠は示していないもののウクライナ側の反転攻勢を阻止するねらいがあると主張していて、ロシア側の挑発行為を警戒しています。 ウクライナ国防省の情報総局は26日、ロシア軍が占拠を続けている南部のザポリージャ原子力発電所をめぐり「ロシア側が敷地をみずから攻撃した上で放射性物質が漏れたとしてウクライナ側に責任を負わせようと準備している」と発表しました。 具体的な根拠は示していませんが「国際社会が詳細な調査を行うよう挑発し、その間に部隊を再編成してウクライナの反転攻勢を阻止することをねらっている」として、ロシア側の挑発行為を警戒しています。 領土の奪還を目指したウクライナの反転攻勢をめぐっては、ウクライナ軍のザルジニー総司令官が27日、SNSで「奪還するときがきた」とす

                                                            “ロシアが原発でみずから攻撃行う可能性”とウクライナ国防省 | NHK
                                                          • ウクライナ兵をこれ以上「バフムトの肉挽き器」で無駄死にさせるな

                                                            Ukraine needs "another solution" to win Bakhmut "meat grinder": Politician <勇敢なウクライナ兵ももう限界? 東部の激戦地バフムトでの塹壕戦が長引くにつれ、兵員より武器を重視する声が高まっている> ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ東部ドネツク州の要衝都市バフムトをめぐる攻防が激しさを増すなか、ウクライナのあるNGO(非政府組織)の代表が、ロシア軍に勝つために必要なのは兵士の増員ではないという考えを示した。 ウクライナのNGO「オープン・ポリシー・ファンデーション」の共同創設者であるイホール・ジダーノフは、ウクライナの英字紙キーウ・ポストに寄稿した論説の中で、ロシアの傭兵組織「ワグネル・グループ」の創設者エフゲニー・プリゴジンらが、現在の戦況を「バフムトの肉挽き器」と表現していると述べた。 「肉挽き器」とは、第

                                                              ウクライナ兵をこれ以上「バフムトの肉挽き器」で無駄死にさせるな
                                                            • ウクライナ将校関与か 昨年のパイプライン爆破事件:時事ドットコム

                                                              ウクライナ将校関与か 昨年のパイプライン爆破事件 2023年11月12日09時57分 海底パイプライン「ノルドストリーム」から流出し、海面に噴出する天然ガス=2022年9月、バルト海(AFP時事) 【ベルリン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)と独誌シュピーゲル(同)は11日、ロシア産天然ガスを欧州に送る海底パイプライン「ノルドストリーム」が昨年9月に爆破された事件について、ウクライナ軍将校が調整役として深く関わっていた疑いが浮上していると報じた。西側当局者らの話を基に伝えた。 パイプライン爆破、3カ月前に察知か ウクライナ軍が計画―米紙 この将校は、ロマン・チェルビンスキー大佐。報道によると、ウクライナ上層部の命令を受け、特殊部隊所属のチェルビンスキー氏が、偽造パスポートなどを用いパイプラインに爆発物を仕掛けた潜水士ら実行役6人の後方支援を担った。ウクライナ軍のザルジニー総司令官は一連

                                                                ウクライナ将校関与か 昨年のパイプライン爆破事件:時事ドットコム
                                                              • ロシア、ウクライナに「最も激しい攻撃」 ミサイル122発、23人死亡:時事ドットコム

                                                                ロシア、ウクライナに「最も激しい攻撃」 ミサイル122発、23人死亡 2023年12月30日00時14分配信 29日、ウクライナ東部ドニプロで、ロシアの攻撃で被弾した商業施設(EPA時事) ロシアは29日、侵攻を続けるウクライナ各地にミサイルやドローンで大規模な攻撃を加えた。首都キーウ(キエフ)などで被害が発生。ウクライナ空軍司令官は通信アプリ「テレグラム」で、昨年2月の侵攻開始以降で「最も激しい空からの攻撃」だったとの見方を示した。 ロシア部隊が捕虜3人殺害 首都近郊の虐殺にも関与―ウクライナ検察 現地メディアのウクラインスカ・プラウダは、23人が死亡、子供を含む132人が負傷したと報道。ウクライナ軍のザルジニー総司令官は、ミサイル122発とドローン36機が使われたと明らかにした。ゼレンスキー大統領は、テレグラムで「ロシアは保有する全ての兵器で攻撃してきた。(発射されたミサイルの)大半を

                                                                  ロシア、ウクライナに「最も激しい攻撃」 ミサイル122発、23人死亡:時事ドットコム
                                                                • ウクライナ軍、東部で反転攻勢続く ロシア軍は補給拠点から撤退

                                                                  破壊された教会の前に立つ女性=11日、ウクライナ・イジューム/Juan Barreto/AFP/Getty Images (CNN) 反転攻勢を続けるウクライナ軍は11日、ロシア軍が東部ルハンシク州の補給拠点スバトボから撤退したと発表した。 スバトボは、ドネツク州との境界に沿った10日時点の前線から40キロほど北に位置し、ロシア軍が前線への補給拠点にしていた。 ウクライナ軍参謀本部はフェイスブックに投稿した声明で、ロシア軍がトラック4台と装甲車20台、住民から盗んだ車20台で逃走したと述べた。CNNはこの情報を独自に確認できていない。 ウクライナ軍は北東部ハルキウ州でも奪還作戦を展開している。同州の軍政幹部は国内テレビ局とのインタビューで、すでに40以上の集落を正式に解放したと述べた。 これらの集落はウクライナ軍が完全に掌握したほか、さらに多くの集落でウクライナ国旗が掲げられているという。

                                                                    ウクライナ軍、東部で反転攻勢続く ロシア軍は補給拠点から撤退
                                                                  • ロシアが新たな攻撃準備、キーウ制圧再び計画も=ウクライナ

                                                                    12月15日、ウクライナの国防当局者らは、ロシアが来年初めに新たな攻撃を仕掛け、首都キーウ(キエフ)制圧を再び試みる可能性があるとの見方を示した。写真はウクライナのゼレンスキー大統領。ヘルソンで11月撮影(2022年 ロイター/Valentyn Ogirenko) [キーウ 16日 ロイター] - ウクライナの国防当局者らは、ロシアが来年初めに新たな攻撃を仕掛け、首都キーウ(キエフ)制圧を再び試みる可能性があるとの見方を示した。 ウクライナのゼレンスキー大統領、軍トップのザルジニー総司令官、陸軍トップのシルスキー司令官は15日付の英誌エコノミストのインタビューで、早ければ1月にもロシアが新たな攻撃に乗り出す可能性があると述べた。

                                                                      ロシアが新たな攻撃準備、キーウ制圧再び計画も=ウクライナ
                                                                    • ロシア「避けられない傷 残す」 独や米の “戦車供与方針”に | NHK

                                                                      ウクライナへの軍事支援をめぐり、複数のメディアは、ドイツやアメリカ政府が、焦点となっていた主力戦車を供与する方針を固めたなどと伝えています。 これに対し、ロシア側はこうした欧米側の動きを強くけん制しています。 ドイツの有力誌シュピーゲルなどは24日、ドイツ政府が攻撃能力が高いドイツ製の戦車「レオパルト2」をウクライナに対して供与する方針を固めたと伝えました。 また、アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどは、バイデン政権がアメリカの主力戦車「エイブラムス」をウクライナに供与する方向で検討していると報じています。 ドイツのショルツ政権は、戦車の供与について戦闘が一層激化するという国内の懸念などを背景に、慎重な姿勢を示してきましたが、アメリカなどとの協議も踏まえたうえで、どのような決断をするのかが焦点となっています。 ウクライナ軍は、近く大規模な反転攻勢を目指しているとみられ、ウク

                                                                        ロシア「避けられない傷 残す」 独や米の “戦車供与方針”に | NHK
                                                                      • ウクライナ大統領「ロシアの標的はエネルギー施設」 ミサイル75発か

                                                                        ウクライナの首都キーウで、ロシア軍の攻撃により破壊された高層ビル(2022年10月10日撮影)。(c)Sergei SUPINSKY / AFP 【10月10日 AFP】(更新、写真追加)ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、10日朝のロシアによるミサイル攻撃について、エネルギーインフラ設備を標的としたものだったとの見方を示した。イラン製の無人機を用いた攻撃もあったとしている。 ゼレンスキー氏は、国内の複数の都市で相次いだ空爆を受け、動画演説をソーシャルメディアで公開。「困難な朝だ。われわれはテロリストを相手にしている。何十発ものミサイルとイラン製シャヘド(Shahed)だ。標的は二つ。まず、全国のエネルギー施設…パニックと混乱を引き起こし、わが国のエネルギーシステムを破壊しようとしている」「二つ目の標的は、国民だ」と述べた。 空爆は西部

                                                                          ウクライナ大統領「ロシアの標的はエネルギー施設」 ミサイル75発か
                                                                        • 「キンジャル」10発全て撃墜、パトリオットで ウクライナ軍

                                                                          ロシア軍のミサイルによって損傷した建物で作業する救急隊=2日、ウクライナ・キーウ/Sergey Dolzhenko/EPA-EFE/Shutterstock (CNN) ウクライナ政府当局者は4日までに、首都キーウがあるキーウ州などにロシア軍によるミサイルやドローン(無人機)による大規模攻撃が2日朝にあり、少なくとも5人が死亡、112人が負傷したと発表した。 ウクライナ軍のザルジニー総司令官は、同国空軍はロシア軍が発射した極超音速ミサイル「キンジャル」10発の全てを撃墜したと報告。米国が供与した地対空ミサイル「パトリオット」を投入して迎撃したとし、「(キンジャル10発を)撃ち落としたのは新たな記録」とも誇示した。 CNNは同司令官の発表内容の真偽を独自には立証できていない。ただ、米政府当局者はパトリオットがキンジャルの迎撃にこれまで成功していると明かしている。 ザルジニー総司令官は、キンジ

                                                                            「キンジャル」10発全て撃墜、パトリオットで ウクライナ軍
                                                                          • ウクライナが勝てない現実と西側メディアの虚実

                                                                            潮目が変わる時期がある。今回のイスラエルとガザの紛争の後、ウクライナ問題に関する西側の大手メディア報道の流れは大きく変わった(日本の報道だけはそうでないようだが)。 2022年2月から、ウクライナ擁護とウクライナ支援で動いていた西側の主要メディアは、すべてのニュースを反ロシアで固めていった。それは、19世紀ロンドンの『タイムズ』紙が行った「反ロシア」の世論操作とよく似ていた。 西側のニュースソースは、ウクライナ政府とアメリカ政府に依存していた。だからこそ、一方の当事者側の希望的観測だけが1人歩きし、現実に起こっていることは十分考慮されず、一方的な方向からのみメディアは発表し続けてきた。 それは、ウクライナへの支援を西側の国民に納得させるために、都合よく行われた操作でもあったといえる。 「ウクライナ善人説」が闊歩した結果 結果的に西側では、「ウクライナ善人説」が闊歩し、「民主主義を守る正義の

                                                                              ウクライナが勝てない現実と西側メディアの虚実
                                                                            • ロシア軍、年初にもキーウ再攻撃 ウクライナ軍総司令官

                                                                              雪に覆われたウクライナの首都キーウ(2022年12月15日撮影)。(c)Dimitar DILKOFF / AFP 【12月16日 AFP】ウクライナ軍のワレリー・ザルジニー(Valeriy Zaluzhny)総司令官は、15日に公開された英誌エコノミスト(Economist)のインタビューで、最近は東部と南部が主戦場となっているが、ロシア軍は来年初めにも首都キーウを再攻撃するとの見解を示した。 ザルジニー氏は3日に収録されたこのインタビューで、「非常に重要な戦略的課題は、予備隊を創設し、来年1月末~3月に起こり得る戦争に備えることだ」「ロシアは約20万人から成る新部隊を用意している。キーウに再び攻め込むのは間違いない」と語った。 10月からのロシア軍によるエネルギー関連施設への攻撃については、数か月以内に起きる大規模攻撃に備えて戦力を集めるための時間稼ぎだとの見方を示した。 ザルジニー氏

                                                                                ロシア軍、年初にもキーウ再攻撃 ウクライナ軍総司令官
                                                                              • ロシアがウクライナのゼレンスキー大統領を弱体化させる偽情報キャンペーンを実施していることが文書で明らかに

                                                                                ロシアはウクライナに対して、軍事力での侵攻と合わせてさまざまなサイバー攻撃を広く行っています。その一環として、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を弱体化させるような偽情報キャンペーンを展開していることがわかっています。 Kremlin runs covert disinformation campaign to undermine Zelensky - The Washington Post https://www.washingtonpost.com/world/2024/02/16/russian-disinformation-zelensky-zaluzhny/ ワシントン・ポストの報告によると、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の政権は、ロシアの政治戦略家に対し、SNSなどを活用して「ゼレンスキー大統領が『ヒステリックで弱い』という印象付けを行うようなフェイクニュース

                                                                                  ロシアがウクライナのゼレンスキー大統領を弱体化させる偽情報キャンペーンを実施していることが文書で明らかに
                                                                                • ウクライナ、東部広域を奪還 ロシアはハルキウ州から撤退

                                                                                  ウクライナ東部ハルキウ州バラクリヤで、路上に放置された装甲車の残骸(2022年9月10日撮影)。(c)Juan BARRETO / AFP 【9月11日 AFP】ウクライナ軍は10日、東部ハルキウ(Kharkiv)州で電撃的な反攻作戦により同州の広域を奪還したと発表した。一方、ロシア軍は同州から部隊を撤退させ、ドネツク(Donetsk)州に再配置すると明らかにした。 ウクライナ当局によると、同軍はハルキウ州クピャンスク(Kupiansk)を奪還。7月に激戦の末ロシアに占領されたルガンスク(Lugansk)州リシチャンスク(Lysychansk)にも迫っている。 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は10日夜、ウクライナ軍が「9月初めからこれまでに約2000キロの領土を解放した」と演説。面積を指しているか明言しなかったが、同軍のワレリー・ザルジニー(Va

                                                                                    ウクライナ、東部広域を奪還 ロシアはハルキウ州から撤退