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小谷野敦の検索結果1 - 40 件 / 59件

  • 面白かった本2023 - phaの日記

    今年もなんとか年末までたどり着きましたね。毎年書いている今年面白かった本を紹介する記事です。 今年は本屋(蟹ブックス)で働き始めたということもあって、今までよりも幅広い本を手に取った一年だったように思います。あと、去年はなぜか短歌くらいしか読めなくなっていたけど、今年はエッセイとかをまた楽しく読めるようになってきました。うれしい。エッセイを書く気力もわりと戻ってきたので、2024年はまたエッセイ本を出したいなと思っています。まあ、できる範囲でやっていきたいですね。無理せず、死なないように。 マンガ 鶴崎いづみ『私のアルバイト放浪記』(観察と編集) 大山海『令和元年のえずくろしい』(リイド社) 大白小蟹『うみべのストーブ』(リイド社) 坂上暁仁『神田ごくら町職人ばなし』(リイド社) 岩波れんじ『コーポ・ア・コーポ』(ジーオーティー) 新井英樹『SPUNK - スパンク!』(KADOKAWA)

      面白かった本2023 - phaの日記
    • 知識人の読書量・知識量ランキング

      SSクラス 江藤淳、柄谷行人、廣松歩、栗本慎一郎、谷沢永一、村上泰亮、中村元 Sクラス 小室直樹、浅田彰、福田和也、渡部昇一、呉英智、蓮實重彦、永井陽之助、中村雄二郎、すが秀実、佐伯啓思、高澤秀次、筒井康隆、小谷野敦、菅野覚明、養老孟司 見田宗介、佐藤誠三郎、大森荘蔵、西部邁 Aクラス 丸山眞男、吉本隆明、長谷川三千子、丸山圭三郎、橋本治、村上陽一郎、佐藤優、松岡正剛、伊藤貫、猪木武徳、坂部恵、坂本多加雄、大澤真幸、中川八洋、永井均、野矢茂樹、小浜逸郎、飯田隆、河合隼雄、片岡鉄哉、鎌田東二、梅棹忠夫、竹内洋、山本夏彦、山口昌哉、入江隆則、 Bクラス 猪瀬直樹、坪内祐三、中沢新一、御厨貴、橋爪大三郎、鷲田清一、北岡伸一、池田清彦、中西輝政、立花隆、山本七平、宮台真司、桶谷秀昭、宮崎哲弥、司馬遼太郎、古田博司、市川浩、東谷暁、苅谷剛彦、秋山駿、関岡英之、加藤尚武、浅羽通明、松原隆一郎、東浩紀

        知識人の読書量・知識量ランキング
      • phaさんの“ゆっくり効く読書”のすすめ。「すぐには役に立たない本が、だめな自分を肯定してくれた」 - りっすん by イーアイデム

        社会人として働くなか、悩みを解消する糸口を探したり、スキルアップを目指したりするためにハウツー本やビジネス書、自己啓発書などを手に取る方は少なくないのではないでしょうか。ただ、それらは自分が変化していくための指針を与えてくれることもありますが、常にそこでなされる提案を受け入れようとがんばると、ときに疲れてしまうことも。 読書家として知られるブロガーのphaさんは、読書を「すぐに効く読書」と「ゆっくり効く読書」の2種類に分類してるのだそう。前者が読者に行動を訴えかけることによって悩みや課題を解消しようとするのに対し、後者は現状を肯定し、読者の人生にじわじわと影響を与えるといいます。 ゆっくり効く読書により、人生の土台を形作ってきたというphaさん。自分を変えるのではなく肯定してくれる読書のあり方について伺いました。 「読書」が社会でうまくいかない自分を守ってくれた phaさんは著書『人生の土

          phaさんの“ゆっくり効く読書”のすすめ。「すぐには役に立たない本が、だめな自分を肯定してくれた」 - りっすん by イーアイデム
        • 「大江健三郎がいた日本」の私     小谷野敦(作家・比較文学者) - jun-jun1965の日記

          (時事通信配信) 大江健三郎氏が亡くなられた。かつて谷崎潤一郎が死んだ時、三島由紀夫は、「谷崎朝時代」が終わったと評したが、私には、その少し前から始まっていた「大江朝時代」が今終わったと言いたいところである。大江氏は、東大五月祭賞を受賞し、「東京大学新聞」に発表された「奇妙な仕事」を、文芸評論家の平野謙が文芸時評で取り上げることによって、一躍有望な新人としてデビューし、ほどなく「飼育」で芥川賞を受賞したが、私には「奇妙な仕事」こそが初期大江において最も斬新な作品だと感じられる。当時、東大仏文科に在学中で、卒業とともにいきなり多忙な人気作家生活に入った大江氏には、苦しい時期が断続的に襲ってきた。高校時代からの年長の親友だった伊丹十三の妹と結婚し、精神的な安定をみたのもつかの間、浅沼稲次郎暗殺を題材にした「政治少年死す」を発表して右翼の脅迫に遭い、さらに脳に障碍のある男児・光が生まれ、彼ととも

            「大江健三郎がいた日本」の私     小谷野敦(作家・比較文学者) - jun-jun1965の日記
          • ウィキペディアの「長期にわたり荒らし行為を行っている利用者リスト」が面白い - YAMDAS現更新履歴

            boingboing.net この記事を読んで、Wikipedia が長期にわたり荒らし行為を行っている利用者リストを管理しているのを初めて知った。 これを見ると、音楽に関するページに架空の情報を執拗に追加しようとする人や、軍用機に関して出典なしに好き勝手書こうとするなどいろんな人がいるんだな、そしてそれをよくここまでリスト化したものだと呆れてしまう。Boing Boing の記事タイトルにある「哀れなスーパーヴィランの名簿」というたとえに苦笑い。 ……と思ったら、このページ日本語版もあるな。はてなブックマークを見ると、ワタシが知らなかっただけで、10年以上前から一部では有名なページらしい。 日本語版は逆時系列かつアルファベット順のため、(本文執筆時点で)リストの一番上に名前が載っている人が「自称「禁煙ファシズムと戦う会代表」の小谷野敦」で、思わず「うっ」と声をあげてしまったよ……まさかこ

              ウィキペディアの「長期にわたり荒らし行為を行っている利用者リスト」が面白い - YAMDAS現更新履歴
            • 「純文学と通俗小説の区別」とは

              小谷野敦🦖アンチTRA @tonton1965 私に何か訊こうとしている方は私の著書を「江戸幻想批判」を含めて25冊以上読んでからにして下さい。あと性格の悪い方は話しかけないようお願いします。 akoyano.la.coocan.jp

                「純文学と通俗小説の区別」とは
              • TVアニメ『かげきしょうじょ!!』が照らし出す「僕たち」の後ろめたさ:歌舞伎・アイドル文化の蠱毒を制するためのレッスン|髙橋優

                TVアニメ『かげきしょうじょ!!』が照らし出す「僕たち」の後ろめたさ:歌舞伎・アイドル文化の蠱毒を制するためのレッスン はじめにO, beware, my lord, of jealousy; It is the green-ey’d monster which doth mock The meat it feeds on. お気をつけなさい、将軍、嫉妬というやつに。 こいつは緑色の目をした怪物で、人の心を餌食とし、 それをもてあそぶのです。 ――ウィリアム・シェイクスピア『オセロー』、第三幕第三場 (小田島雄志訳『シェイクスピア全集IV』白水社、1986年、275頁) 2021年9月に放送が終了したTVアニメ『かげきしょうじょ!!』は、宝塚音楽学校をモデルにした「紅こう華か歌劇音楽学校」を舞台として、「東大に並ぶ」とも言われる難関の入学試験を突破した100期生(予科生)の少女たちが繰り広

                  TVアニメ『かげきしょうじょ!!』が照らし出す「僕たち」の後ろめたさ:歌舞伎・アイドル文化の蠱毒を制するためのレッスン|髙橋優
                • なぜ美少年趣味につきあわなければいけないのか - jun-jun1965の日記

                  佐藤亜紀の「天使」という、藝術選奨新人賞を受賞した長編小説は、第一次大戦を背景に、超能力を持つ少年を描いた作品だが、半ばまで読んでも面白くないので、文春文庫版の豊崎由美の解説を読んでみた。するとこれは、美少年が貴族的美青年へ成長していくのを舌なめずりしながら読むという美少年趣味の小説であるということが分かり、まあそれなら私が読んでも面白くないのは当然だなと思った。 だが不思議なのは、豊崎がそのように解説しながら、なぜ世間の文藝評論家はこの才能を理解しないのかと獅子吼していることで、今もやっているようだが、なんで美少年小説を文藝評論家が評価するいわれがあろうか。 なるほど佐藤は『小説のストラテジー』を読めばヨーロッパ文化に造詣が深いのは分かるし、文章も巧みに書けている。もっとも私は他の作家でも、こういう技巧的な文章は評価しないのだが。 私が大学に入ったのは1982年で、豊崎も佐藤もだいたい同

                    なぜ美少年趣味につきあわなければいけないのか - jun-jun1965の日記
                  • 萩尾望都「一度きりの大泉の話」書評「週刊朝日」8月 - jun-jun1965の日記

                    一九九〇年前後、小学館の少女漫画誌『プチフラワー』に連載されていた萩尾望都の、少年への義理の父による性的虐待を描いた「残酷な神が支配する」を、私はなぜこのようなものを萩尾が長々と連載しているのだろうと、真意をはかりかねる気持ちで読んでいた。中川右介の『萩尾望都と竹宮惠子』(幻冬舎新書)を読んだとき、これが、竹宮の『風と木の詩』への批判なのだということが初めて分かった。 萩尾と竹宮は、一九七〇年代はじめ、少女漫画界のニューウェーブの二人組として台頭してきた。竹宮の代表作が、少年愛を描いて衝撃を与えたとされる『風と木の誌』で、萩尾も初期は『トーマの心臓』など少年愛かと思われる題材を描いていたが、その後はSFなどに移行していき、竹宮は京都精華大学のマンガ学部の教授から学長を務め、萩尾は朝日賞を受賞するなど成功を収めた。 二〇一六年に竹宮が自伝『少年の名はジルベール』を刊行し、漫画は描かないがスト

                      萩尾望都「一度きりの大泉の話」書評「週刊朝日」8月 - jun-jun1965の日記
                    • phaが語る、自由恋愛の末にたどり着いた“虚無” 「恋愛の本質は刹那的なもの」

                      ブロガーで作家のphaが11月15日、自身初となる小説『夜のこと』を出版した。これは「日本一有名なニート」として世に知られる様になった、彼自身の恋愛や性の体験を元に書き上げられた恋愛短編集である。数々のエピソードが連なっていくなかで、この作品がたどり着くのは“虚無”だ。この作品は私小説であるとphaは語る。SNSやマッチングアプリの流行により、近代以来の自由恋愛がある種の極点に差し掛かった今こそ、再び私小説が書かれるべき時代なのかもしれない。今回はこの小説や自身と未来のセックス観などについて、著者のphaに話を聞いた。(小池直也) 僕は「人生は虚無だ」という考え方 ――Twitterを拝見すると、完成までの追い込みが大変だったのかなと感じました。『夜のこと』を出版される今のご心境を教えてください。 pha:疲れきって完成から1週間ほど放心状態でしたよ。最後は頭の中が本のことばかりの1カ月で

                        phaが語る、自由恋愛の末にたどり着いた“虚無” 「恋愛の本質は刹那的なもの」
                      • ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら

                        2024年2月29日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,036点(セット版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。 「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。 人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。 編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。 Math&Scienceシリーズのみの刊行書目一覧はこちら。 浅田彰『ヘルメスの音楽』 赤坂憲雄『異人論序説』 赤坂憲雄『王と天皇』 赤坂憲雄『排除の現象学』 赤坂憲雄『遠野/物語考』 赤坂憲雄『象徴天皇という物語』 赤坂憲雄『柳田国男を読む』 天沢退二郎『宮沢賢治の彼方へ』 飛鳥井雅道『明治大帝』 E・アウエルバッハ『ミメーシス[上] ヨーロッパ文学における現実描写』 E・アウエルバッハ『

                          ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら
                        • 「鬼滅の刃」新作予定で話題の遊郭、『遊女の平均寿命22歳』は統計のトリック?~その落とし穴

                          言われれば、なるほどという気がする…というかどこかで聞いたかも?小谷野敦さんと誰かの議論だったかな(検索したら、そうでした)もちろん、平均寿命の数字の問題と、食事などの境遇の劣悪さやそもそも、売られて春をひさぐことの苦しさはまた別の話ですが。

                            「鬼滅の刃」新作予定で話題の遊郭、『遊女の平均寿命22歳』は統計のトリック?~その落とし穴
                          • 科学的根拠とは、科学的根拠に基づく認識とは何か。科学的根拠がないと指摘された空気を読む現象を例にして:自然科学における科学的根拠と、人文・社会科学 ~観察・実験・再現性から仮説、反証可能性、そして抽出された法則の数学化という自然科学と、未だ数学化にムラがあるも問題解決へと向かう人文・社会科学 - 日々是〆〆吟味

                            空気を読むことの科学的根拠 〜自然科学における科学的根拠と、人文・社会科学 丸山眞男の世界的評価 科学的根拠とはどのようなものだろうか 科学的根拠その1 〜観察・実験・再現性、そして仮説と法則 自然科学的手法の人文・社会科学への適用と挫折 科学的根拠その2 〜反証可能性 丸山眞男の分析と実証性 学界における払い落とし 蓄積されたデータと理論化 まとめ 気になったら読んで欲しい本 丸山眞男『現代政治の思想と行動』 丸山眞男『超国家主義の論理と心理』 『わたしの知的生産の技術』 メンデル『雑種植物の研究』 ベルナール『実験医学序説』 ポパー『科学的発見の論理』 平岩正樹『がんで死ぬのはもったいない』 理論と概念の本4冊 応用の本5冊 続きのお話 元となるお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2019/11/19/190011 以前沢尻エリカについて書いてみま

                              科学的根拠とは、科学的根拠に基づく認識とは何か。科学的根拠がないと指摘された空気を読む現象を例にして:自然科学における科学的根拠と、人文・社会科学 ~観察・実験・再現性から仮説、反証可能性、そして抽出された法則の数学化という自然科学と、未だ数学化にムラがあるも問題解決へと向かう人文・社会科学 - 日々是〆〆吟味
                            • 微温化され中産階級向きにされる大江健三郎 - jun-jun1965の日記

                              9月13日の昼過ぎ、今日都内のホテルで、大江健三郎のお別れの会が開かれたというニュースをX上で見た時、あっ私は呼ばれなかったんだという悲哀が突き上げてきた。衝撃を受けつつあちこち調べてみると、大江についての本を書いた榎本正樹は呼ばれたが行かなかった、高原到も呼ばれたが仕事があっていけなかったとかポストしており、かなり幅広く呼ばれたらしく、もしや蓮實重彦も呼ばれなかったのではと思ったが呼ばれていたようだし、私がパージされたのは明白で、私は衝撃のため二日ほど仕事が手につかなかった。 そこで私は「眠れる森の美女」の舞踏会に呼ばれなかった魔女のごとくタタリ神となって以後は語るが、近年、大江健三郎は中産階級向け、お茶の間向け、テレビ向けに微温化され、デオドラント化されている。スピーチしたのは黒柳徹子、山内久明、朝吹真理子というあたりがすでに微温的ではないか。 そもそも私が中学3年の時『万延元年のフッ

                                微温化され中産階級向きにされる大江健三郎 - jun-jun1965の日記
                              • 伝統や文化は経済の必要性(田舎でも儲かる商売として)や失われることによって(懐古主義/復古主義)や他国の尺度で整理(自国の西洋基準判断)されたり現在の観点から生み出されたり(近代の創出=捏造)していて、意外と新しかったりその都度創られたり理由がはっきりしていなかったり誤解されていたりする【ホブズボーム『創られた伝統』 】 - 日々是〆〆吟味

                                国家的オリジナリティとしての歴史や伝統への疑問 〜守るべき歴史の困難 『創られた伝統』 スコットランド高地地方の衣装 植民地支配下のインドにおけるインド文化の形成 新しかったり、外から作られたりしている伝統や文化 気になったら読んで欲しい本 ホブズボーム『創られた伝統』 小谷野敦『日本文化論のインチキ』 前回のお話 Loading... 国家的オリジナリティとしての歴史や伝統への疑問 〜守るべき歴史の困難 とりあえす歴史的な保守というものをヨーロッパ(的世界化、今ならグローバル化)に対抗するために国家的オリジナリティとして歴史が存在し、その上での国民性というものがあってそれを守らなければならない、と一応ここでは捉えておきましょうか。しかしこの歴史における綿々と続いているはずのもの、というものが、実はかなり怪しいものとしてある、という考え方があります。 『創られた伝統』 前回ナショナリズムに

                                  伝統や文化は経済の必要性(田舎でも儲かる商売として)や失われることによって(懐古主義/復古主義)や他国の尺度で整理(自国の西洋基準判断)されたり現在の観点から生み出されたり(近代の創出=捏造)していて、意外と新しかったりその都度創られたり理由がはっきりしていなかったり誤解されていたりする【ホブズボーム『創られた伝統』 】 - 日々是〆〆吟味
                                • 加藤周一の雑種文化論における共存共栄としての日本文化 〜八百万の神々と同じく外国文化や世界の大思想が雑に同居してる - 日々是〆〆吟味

                                  共存共栄としてよ雑種文化としての日本 〜加藤周一の日本文化の理解 日本の思想状況に対する知識人の共通認識 加藤周一ってこんな人 からっぽであることの強み 雑種文化としての日本 気になったら読んで欲しい本 【三島由紀夫『文化防衛論』】 【加藤周一『雑種文化』『日本文学史序説』】 【小谷野敦『日本文化論のインチキ』】 共存共栄としてよ雑種文化としての日本 〜加藤周一の日本文化の理解 日本の思想状況に対する知識人の共通認識 日本に西洋哲学的な思想体系が存在しないということは、昔の知識人の間では当たり前の認識だったようです。保守思想の代表格である三島由紀夫でもそれを認めていたのですから、なにも今風に反日というわけにはいきません。と同時に左派でも同じ認識を有していました。 加藤周一ってこんな人 加藤周一は以前もあげた本『日本文学史序説』の著者で三島由紀夫に劣らぬ左派の代表格です。『日本文学史序説』は

                                    加藤周一の雑種文化論における共存共栄としての日本文化 〜八百万の神々と同じく外国文化や世界の大思想が雑に同居してる - 日々是〆〆吟味
                                  • 萩尾望都「少年愛には関心はなかった」 竹宮惠子との「絶縁」の真相〈週刊朝日〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

                                    作家・比較文学者の小谷野敦さんが選んだ「今週の一冊」。今回は『一度きりの大泉の話』(萩尾望都著、河出書房新社 1980円・税込み)の書評を送る。 *  *  * 1992年から小学館の少女漫画誌『プチフラワー』に萩尾望都の、少年への義理の父による性的虐待を描いた「残酷な神が支配する」が連載されていたが、私はなぜこのようなものを萩尾が長々と連載しているのだろうと思っていた。昨年出版された中川右介『萩尾望都と竹宮惠子』(幻冬舎新書)を読んだとき、これが、竹宮の『風と木の詩』への批判なのだということが初めて分かった。 萩尾と竹宮は、70年代はじめ、少女漫画界のニューウェーブの2人組として台頭してきた。竹宮の代表作が、少年愛を描いて衝撃を与えたとされる『風と木の詩』で、萩尾も初期は『トーマの心臓』など少年愛かと思われる題材を描いていたが、SFなどに移行していった。その後、竹宮は京都精華大学のマンガ

                                      萩尾望都「少年愛には関心はなかった」 竹宮惠子との「絶縁」の真相〈週刊朝日〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
                                    • 偉大なる通俗作家としての乱歩--そのエロティシズムの構造 - jun-jun1965の日記

                                      偉大なる通俗作家としての乱歩--そのエロティシズムの構造 小谷野敦 江戸川乱歩・本名平井太郎は、一八九四年の生まれである。このことは、二十代がまるごと、僅か十五年の大正時代に収まるということを意味する。芥川龍之介は二歳年長、久米正雄は三つ、室生犀星は五つ上だが、この世代が、大正の文化に触れながら青年期を送った世代であることに注意したいと思う。大正期こそは、昭和につながる様々な「文化」を醸成した時代だったからである。和洋折衷の「アッパー・ミドルクラス」が形成されたのも、この時代である。久米は、大正五年末に夏目漱石が没した後、その長女筆子に「恋」をするが、結局筆子は松岡譲と結婚し、久米は失恋する。いわゆる「破船」事件だが、その「恋」に、良家の令嬢というものへの憧れがあったことは、当時から友人の菊池寛などに指摘されていた。同じ頃、年齢的にはまだ二十歳で、『地上』一作で天才と呼ばれた島田清次郎は、

                                        偉大なる通俗作家としての乱歩--そのエロティシズムの構造 - jun-jun1965の日記
                                      • 個人の評価と未知の領域における判断基準 ~私とあなたの断絶と了解により相互確認しあうことによって生まれる相互理解 - 日々是〆〆吟味

                                        個人の評価と未知の領域における判断基準 ~私とあなたの断絶と了解 私とあなたは断絶されている お互いにこう感じるものだという了解 個々人で確かめられ判断出来ること 〜たとえば味覚 【ブリア=サヴァラン『美味礼讃』】 知らない分野=未知の領域の判断基準 〜たとえば純文学 【又吉直樹『火花』】 【小谷野敦『芥川賞の偏差値』】 感じ方の手本に従ってしまう知らない未知の領域の判断基準 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/224/2020.08.11 個人の評価と未知の領域における判断基準 ~私とあなたの断絶と了解 他者という病 (新潮文庫) 作者:うさぎ, 中村 発売日: 2018/02/28 メディア: 文庫 最近なに書いてるのか自分でもわからなくなってきていますが、確か個人主義とか集団主義といったようなことを書いていたのだと思います。ごちゃごちゃして

                                          個人の評価と未知の領域における判断基準 ~私とあなたの断絶と了解により相互確認しあうことによって生まれる相互理解 - 日々是〆〆吟味
                                        • 社会を描くことの困難と表現における娯楽と芸術 ~社会表現における純文学と通俗小説の微妙な関係と正統性の錯覚 - 日々是〆〆吟味

                                          社会を描こうとすることと通俗性? 〜問題も難しいがエンターテイメントになりすぎてもしまうものなのだろうか? 社会を丸ごと描くことなど可能なの? 社会表現と純文学と通俗小説 【クラカウアー『探偵小説の哲学』】 【小谷野敦『久米正雄伝』/ナボコフ『ナボコフのロシア文学講義』】 純文学作家と通俗作家? 【ドストエフスキー『罪と罰』】 エンターテイメントの元ネタと正統性の錯覚問題 【宮下あきら『魁!!男塾』】 社会と通俗作品と具体的なものとからっぽなもののゆくえ 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2020.07.08 社会を描こうとすることと通俗性? 〜問題も難しいがエンターテイメントになりすぎてもしまうものなのだろうか? 社会を丸ごと描くことなど可能なの? 社会を丸ごと表現出来れば、確かに具体的なものとなる諸関係を描ききることも可能な気がしますね。で

                                            社会を描くことの困難と表現における娯楽と芸術 ~社会表現における純文学と通俗小説の微妙な関係と正統性の錯覚 - 日々是〆〆吟味
                                          • 私小説とは:よくわからない〝私〟としての表現と〝私〟に集約される社会の凝縮された具体性 ~社会のルールとはよくわからないまま縛る人間存在 - 日々是〆〆吟味

                                            社会の中の〝私〟の小説 〜具体的なものに満ちた私小説 社会を描くことと社会なるものの理解 【ルーマン『社会の社会』】 【ガレノス『身体諸部分の用途について』】 よくわからなくても雁字搦めに絡めとられている社会なるもの 社会の中の〝私〟としての私小説 【小谷野敦『私小説のすすめ』】 【中村光夫『風俗小説論』】 具体的なものに満ちた私小説 【島尾敏雄『死の棘』】 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2020.07.13 社会の中の〝私〟の小説 〜具体的なものに満ちた私小説 社会を描くことと社会なるものの理解 社会を描くことは難しいですが、しかし私たちはみな社会に巻き込まれて存在しています。社会なるものがどれほど私たちに理解されているものなのかは別として(またそもそも社会なるものが人間に完全に理解できるものなのかも別として)、間違いなく社会なるものと接

                                              私小説とは:よくわからない〝私〟としての表現と〝私〟に集約される社会の凝縮された具体性 ~社会のルールとはよくわからないまま縛る人間存在 - 日々是〆〆吟味
                                            • 赤木かん子への手紙 - jun-jun1965の日記

                                              児童文化評論家の赤木かん子に手紙を書いたのは、大学一年の時だったような気がする。それは赤木の「ヤングアダルト」というジャンルをもっと広げるべきだという論旨の文章に反対したもので、私は、高校生くらいになったら、別に大人が読むものを普通に読めばいいので、ヤングアダルトなどという細かい年齢による読書の区分けをしなくてもいいだろうと主張したのである。多分掲載誌の出版社宛てに出したのだろうが、返事は来なかった。当人が読んだかどうかも知らない。 その後の歴史は、現実には私の敗北で、公共図書館や大きな書店にはしばしば「ヤングアダルトコーナー」が設けられている。これはある意味で出版戦略の勝利であったかもしれない。だが私の、高校生になったら大人向けのものでも何でも読めばいいという考えは変わっていない。 私は図書館で、時々絵本を借りるが、そうすると図書館員から「お子さんがいらっしゃるんですか」などと訊かれたこ

                                                赤木かん子への手紙 - jun-jun1965の日記
                                              • 編集者特権と文学賞 - jun-jun1965の日記

                                                文学関係の有力出版社の編集者だった人が、引退とかして本を書くと、お世話になった作家たちが選考委員をする文学賞を貰えるという現象があるのはよく知られている。人物別に一覧にしてみた。 半藤一利(1930-2021)文藝春秋「漱石先生ぞな、もし」新田次郎賞(1993)「ノモンハンの夏」山本七平賞(98)、「昭和史」毎日出版文化賞(2006)菊池寛賞(2015) 高田宏(1932-2015)(エッソスタンダード「エナジー対話」)「言葉の海へ」大佛次郎賞(1978)「木に会う」読売文学賞(90) 宮脇俊三(1926-2003)中央公論社「殺意の風景」泉鏡花賞(1985)菊池寛賞(99) 石和鷹(1933-97)(「すばる」編集長)「野分酒場」泉鏡花賞(89)「クルー」芸術選奨(95)「地獄は一定すみかぞかし」伊藤整文学賞(97)、 大久保房男(1921-2014)「群像」編集長「海のまつりごと」芸術

                                                  編集者特権と文学賞 - jun-jun1965の日記
                                                • ハイデガーと日本人 ~ドイツに留学に行った日本人哲学者たち - 日々是〆〆吟味

                                                  ハイデガーと日本人 ドイツに留学した日本人哲学者 【ハイデガー『言葉についての対話』,福田和也『日本の目玉』】 和辻哲郎と『風土』 〜時間に対する空間 【和辻哲郎『風土』】 【小谷野敦『日本文化論のインチキ』】 前回のお話 waka-rukana.com ハイデガーと日本人 ハイデガーはとても偉くて、20世紀最大の哲学者なんて呼ばれたりもします。そんな偉い人ですから影響を受けた人たちはたくさんいるのですが、意外と日本との関わりもあったりするようです。 ドイツに留学した日本人哲学者 というのも、戦前日本の哲学者たちのうち、ハイデガーに教わるためにドイツまで行った人たちが結構いるらしいからです。 たとえば三木清とか九鬼周造といった人たちがドイツでハイデガーに教わったそうなのですが、この人たちは日本で偉い哲学者として名が通っています。 【ハイデガー『言葉についての対話』,福田和也『日本の目玉』】

                                                    ハイデガーと日本人 ~ドイツに留学に行った日本人哲学者たち - 日々是〆〆吟味
                                                  • 言葉の表現におけるジャンル/分野の違い 〜小説、エッセイ、評論、論文の違い - 日々是〆〆吟味

                                                    言葉のジャンルの違い 〜小説、エッセイ、評論、論文…どこがどう違うんだろうか… 小説とはどんな表現か 書かれるもののジャンル性 書き手の立場の違い 参考となる本 【小谷野敦『評論家入門』】 【マルサス『人口論』初版/6版】 言葉のジャンルの違い 〜小説、エッセイ、評論、論文…どこがどう違うんだろうか… 小説とはどんな表現か さて、別段小説の話がしたかったわけではないのですが、言葉がなにを表すのか、という問題からややこしく迷い込んでしまいました。 とりあえず小説が時間的芸術で言葉もまた前から後、前から後、と時間と同じように進んでいくということだけ今日はわかったことにしておきましょう。 しかし小説は芸術です。どんな芸術だ、と言われたら時間的芸術というだけでは足りずなんと言っていいかわからず困ってしまいます。たしか東大総長も勤めた文芸評論家兼映画評論家の蓮實重彦は、小説とはなんであるか、という定

                                                    • ポモ崇拝者誕生の時 - jun-jun1965の日記

                                                      2002年の12月に、東大比較文学出身者による「恋愛」シンポジウムが行われた。その時、「ドン・ジュアン」の比較文学などは成立しないと、プリンストン大学に提出した博士論文で主張していたヨコタ村上孝之は、その話をして、「じゃあドン・ガバチョの比較文学ってのもできるんですか」と言った。ポモ的詭弁であって、単に「女たらし」をドン・ジュアンで代表させたことを利用した言葉遊びに過ぎない。 だが出席していた大澤吉博教授は、そういう正面からの反論はせず、「ドン・ガバチョの比較文学、いいんじゃないですか」などと言っていた。これは午前中の部で、私は客席にいたから何も言えなかった。午後の部では私とヨコタの言い争いになった。 後日、比較研究室で、東アジアから来た留学生女子が、ヨコタのことを「頭がいい」と言うのを聞いて、ああいうペテンに引っかかる学生や若者がいるからポモが跋扈したんだなと思ったことであった。 (小谷

                                                        ポモ崇拝者誕生の時 - jun-jun1965の日記
                                                      • 売春婦差別について - jun-jun1965の日記

                                                        私は24年前、「セックスワーカーを差別するな」と呼号する澁谷知美に、そういうことを言うなら自分がアルバイトでもソープ嬢とかやってみるべきだろう、と言ったのだが、こないだふと、なんであんなこと言ったのかなと思ったのだが、あの当時は私は売春撲滅論者だったが、その後転向して売春必要悪論になり、売春防止法は改廃すべきだと思うようになったから、ともいえるのだが、あれは当時の澁谷が、松沢呉一のアジテーションに載せられて浅野千恵とかをやたら攻撃したり、売春婦がなぜ蔑視されるかについて珍妙な説を唱えたりしていたせいもある。 しかし今でも、日常的な差別、たとえば隣に住んでいる人が元売春婦だと知ったら、普通の人づきあいは無理だろうというくらいには思っていて、これは現状では避けられない。コロナの時の給付金とかの話になると、まず合法化が先だろうという話になる。 それに私は近世から昭和初年までの人身売買による売春を

                                                          売春婦差別について - jun-jun1965の日記
                                                        • REAL-JAPAN » 盗作事件史から考える佐野眞一の盗作疑惑事件

                                                          (以下の原稿は、溝口敦&荒井香織編著『ノンフィクションの「巨人」佐野眞一が殺したジャーナリズム 大手出版社が沈黙しつづける盗用・剽窃問題の真相』(宝島社)への執筆依頼に応じて書いたものの、編集部の独断で掲載見送りとなったものです。初稿を送った段階で一悶着あったのですが、こちらから譲歩できる限りでの書き直しなどを提案しても返信すらなく、校了を他の執筆者のツイートで知り驚いて連絡したところ事後的に掲載取り止めを伝えられたという、ちょっと経験したことのない経緯でのボツでした。編集部から告げられた掲載不可の理由は「他の執筆者への仁義にもとるから」というものでした。自分としてはそんなにヘンなことを書いたつもりはないし、多少は役に立つことも書いてあるんじゃないかと思っているものでもあったので、「Real-Japan」編集部に相談し掲載していただくことにしました。字数調整のために削除した部分を戻したり、

                                                          • 流産した対談シリーズ - jun-jun1965の日記

                                                            コロナが三年目の暮れに入ってまた感染者が増えつつあった十二月八日、つまり真珠湾攻撃の日に、その「飛び加藤」からのメールが突然やってきた。前にツイッターにいて、何か言葉を交わした、私の著作のファンらしい、五十がらみの男性だった。彼は、私と誰かの対談シリーズを企画していて、それを動画に撮り、ユーチューブみたいなところにアップしたいと言うのである。私には三万円くれ、対談相手には一、二万くれると言う。 私はコロナになってから、人と会うのは極力避けていて、年に二回ある芥川賞についての由良本まおりさんとの対談もズームでやっていたから、実際に会うことを前提としての企画には二の足を踏んだが、三万円は収入の乏しい私には魅力だったし、話をしてみたい相手も数人いた。「飛び加藤」は、自分が作ったという動画をサンプルとしてURLを送ってきたが、エロスの何とかいうもので、あまり上品なものとは思われなかったし、訊いたら

                                                              流産した対談シリーズ - jun-jun1965の日記
                                                            • 特集ワイド:この国はどこへ コロナの時代に 作家・小谷野敦さん 耐える以外、意味はない 何も言わずにいるのも必要 | 毎日新聞

                                                              <私に何か訊(き)こうとしている方は私の著書を『江戸幻想批判』を含めて25冊以上読んでからにして下さい。あと性格の悪い方は話しかけないようお願いします>。ツイッターでこう自己紹介する作家・比較文学者、小谷野敦さん(57)のつぶやきを生で聞きたい。「ムーミン」に出てくる「無駄じゃ無駄じゃ」が口癖の哲学者をイメージさせる博学の人だが、業界を渡り歩く上でウソやおべんちゃらが言えないがゆえにいろいろと衝突を重ねてきた。そんな論客が、疫病下の、ままならぬ世の中をどう語るだろうか。 ご自宅のマンションを訪ねると、苦い表情で語りだした。

                                                                特集ワイド:この国はどこへ コロナの時代に 作家・小谷野敦さん 耐える以外、意味はない 何も言わずにいるのも必要 | 毎日新聞
                                                              • 萩尾望都「少年愛には関心はなかった」 竹宮惠子との「絶縁」の真相 | AERA dot. (アエラドット)

                                                                ※写真はイメージです (GettyImages) 作家・比較文学者の小谷野敦さんが選んだ「今週の一冊」。今回は『一度きりの大泉の話』(萩尾望都著、河出書房新社 1980円・税込み)の書評を送る。 *  *  * 1992年から小学館の少女漫画誌『プチフラワー』に萩尾望都の、少年への義理の父による性的虐待を描いた「残酷な神が支配する」が連載されていたが、私はなぜこのようなものを萩尾が長々と連載しているのだろうと思っていた。昨年出版された中川右介『萩尾望都と竹宮惠子』(幻冬舎新書)を読んだとき、これが、竹宮の『風と木の詩』への批判なのだということが初めて分かった。 萩尾と竹宮は、70年代はじめ、少女漫画界のニューウェーブの2人組として台頭してきた。竹宮の代表作が、少年愛を描いて衝撃を与えたとされる『風と木の詩』で、萩尾も初期は『トーマの心臓』など少年愛かと思われる題材を描いていたが、SFなどに

                                                                  萩尾望都「少年愛には関心はなかった」 竹宮惠子との「絶縁」の真相 | AERA dot. (アエラドット)
                                                                • 同じ時に生きていたとしても、背景がやっぱ違うんだよなという世代の話。 - 深淵

                                                                  小谷野敦氏のエントリを見て。 jun-jun1965.hatenablog.com 以下つらつらと駄文。 昨今、そりゃあまり世代間の話を言いすぎてもよくないとは思うのだが、やはり時代が進歩した、考え方や生活の仕方が変わったというのがあって、そのバックグラウンドへの理解なしには、人への理解は進まないと思うのだよね。 無論、我々はどうあるべきか、なんかの論の時には、ある程度理解したとしても蹂躙するような事は必要になるかもしれないが、もはや感性部分はなだめる事も多いわけで、排除するだけではなく、理解の補助線を引くことによって、我々も近付けるかもしれないし、相手もまた近付けるかもしれないという、まあそういう事の話。 無論、バックグラウンドへの理解の重要性は世代とかだけではなく、東京・地方でもそうだし、町の風景もかなり違うし、社会の景気の体験とかも違うし、男女ですら違う。場所でも、職業でも違うだろう

                                                                    同じ時に生きていたとしても、背景がやっぱ違うんだよなという世代の話。 - 深淵
                                                                  • 宮台の娘さんの意見を聞いてみたい - narumiyakun’s diary

                                                                    宮台真司の長女 宮台はびる さんは既に高校生だと宮台真司自身がネットで話しているので、自分は彼女に万一会う事があったら、父親の下記の噂や、宮台真司自身の著書の感想について意見を訊ねてみたい。尚、宮台真司は子供の名前を、由来までをも嬉々として「あらゆるメディア」で紹介しているので、名前を出した。次女や長男は、まだ小さいから意見を訊ける年齢ではないと考える。 宮台真司については、Windows97が出た辺りから数千からそれ以上と「レイプ教唆した」、しかも「訴えられないお膳立てをしてレイプ教唆した」等という書込があり、確かにスマホの登場等考えもしなかった頃は、宮台自身もこの様に色々な話が広がる事を考えもしなかっただろうから、著書の中でそれを匂わせる記述を多数している。 だが、1番恐ろしいのは、これもかなりの数で指摘されているが、やはり宮台絡みで話が出てくる、バクシーシ山下監督の「女犯」「童貞」等

                                                                      宮台の娘さんの意見を聞いてみたい - narumiyakun’s diary
                                                                    • 『八年前、同僚に半殺しにされました。「調査委員会」はそれを…』と大学教授。新世紀ユニオンが昨年、関西学院大と交渉 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                                      たまたま昨日、以下のようなツイートがなされた。 僕はひとを威圧したり、まして暴力を振るったことなどありません。逆に周囲への威圧や暴力を繰り返している人間もいます。僕は暴力事件の被害者になりましたが、加害者は僕が嘘をついているといいます。周囲への威圧の常習者が、です。天のお父様に誓います。僕は嘘をついて同僚を陥れたりしません。— 李建志 (@leekeonchi) July 5, 2021 僕を嘘つき呼ばわりする「民主主義者」に問いたい。僕も在日朝鮮人です。仮に僕が、とある在日朝鮮人を虚偽で訴えますか? ありえませんよね。そんな持ってまわったこと、よっぽどのバカか政治家しかしません。 どっちが「政治家」か、火を見るより明らかですよね。— 李建志 (@leekeonchi) July 5, 2021 すこし遡ると、6月に以下のようなツイートがなされている。 僕は八年前、同僚に半殺しにされました

                                                                        『八年前、同僚に半殺しにされました。「調査委員会」はそれを…』と大学教授。新世紀ユニオンが昨年、関西学院大と交渉 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                                      • 遠藤周作 vs 三島由紀夫──サドを巡って── - 昼の軍隊

                                                                        縄張り争いというのは、あらゆる生物に共通する、最もポピュラーな戦いの一つだ。また、縄張りは、物理的な物に限らず、例えば同じ分野の研究者同士が途轍もなく仲が悪かったりする。作家にしても、関心領域が近いと、争いに発展しやすい。 ただし、作家同士の争いというのは、直接的な批判よりも、「俺の方がもっと上手く書ける」というような、同じテーマを扱った作品のぶつかり合いという、やや間接的な形で表面化するケースが多い(三島由紀夫が太宰治に酒席で直接文句を言ったという「伝説」的な争いもあるが)。 例えば、江戸川乱歩は、谷崎を尊敬していたが、「金色の死」と同じモチーフを使った作品『パノラマ島奇談』を書き、谷崎から距離を置かれた(小谷野敦『谷崎潤一郎伝』)。また、サント=ブーヴと敵対していたバルザックは、サント=ブーヴの小説『愛欲』を書き直すつもりで、『谷間の百合』を執筆した(アンヌ・ボケル、エティエンヌ・ケル

                                                                          遠藤周作 vs 三島由紀夫──サドを巡って── - 昼の軍隊
                                                                        • 「性自認」法令化に反対する声明にご賛同を

                                                                          呼びかけ人 安里長従(司法書士、大学非常勤講師)、石上卯乃(No!セルフID女性の人権と安全を求める会共同代表)、伊東麻紀(小説家)、井上恵子(グラフィックデザイナー)、遠藤京子(鍼灸師)、大塚芳明(僧侶)、大野美佐子(弁護士)、織田道子(平等社会実現の会、性暴力被害相談員)、川上恵江(ヨーロッパ思想研究者)、栗栖茂(医師)、栗原睦(鍼灸師、レズビアン)、郡司真子(性暴力サバイバー、ジャーナリスト)、小菅信子(山梨学院大学法学部教授、近現代史・国際関係論)、滝本太郎(弁護士、カルト問題)、中里見博(大阪電気通信大学教授、憲法学)、橋本潮(歌手)、堀茂樹(フランス文学者)、三浦俊彦(東京大学教授、哲学)、森奈津子(小説家、白百合の会代表)、森田成也(大学非常勤講師、経済学)、森谷みのり(女性スペースを守る会共同代表)、森永弥沙(性別不合当事者の会事務局長)、相原倫子(政治団体代表)、大泉碧彩

                                                                          • 「二つの文化」とピンカー - jun-jun1965の日記

                                                                            小谷野敦 スティーブン・ピンカーの『21世紀の啓蒙』は、人類がその歴史においていかに進歩してきたか、啓蒙主義を基調として論述し、人類の未来は明るいとしたもので、地球温暖化などは取り組まなければならない危機とされている。その最後のほうでピンカーは、啓蒙主義を否定するロマン主義が戦争を賛美したことから、ニーチェ、ハイデッガー、フーコー、ポストモダンを批判している。ピンカーはC・P・スノーの「二つの文化」つまり熱力学の第二法則すら知らない文系知識人が、自然科学からなる世界とは別の文化を持っているとして警鐘を鳴らした話もあげており、つまり認知科学者であるピンカーのこれまでの歩みが、理系知識人としての、文系(人文系)知識人への批判であった、ということが分かる仕組みになっている。ピンカーの新著は売れているが、ユヴァル・ノア・ハラリのものほどではないようだ。ハラリは『サピエンス全史』ではピンカーに近い立

                                                                              「二つの文化」とピンカー - jun-jun1965の日記
                                                                            • 読書家が辿り着いた「1つのことを突き詰めなきゃ」という病について

                                                                              1978年生まれ。大阪府出身。現在、東京都内に在住。京都大学総合人間学部を24歳で卒業し、25歳で就職。できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳のときにツイッターとプログラミングに出合った衝撃で会社を辞めて上京。以来、毎日ふらふらと暮らしている。シェアハウス「ギークハウス」発起人。著書に『しないことリスト』『知の整理術』(だいわ文庫)、『夜のこと』(扶桑社)などがある。 人生の土台となる読書 元「日本一のニート」として「ザ・ノンフィクション」などのテレビや、ネットで人気の著者。彼が一般的な生き方のレールから外れて、独自のやり方で生きてこれたのは、本を読むのが好きだったからだ。本書では、人生を支える「土台」になるような本の読み方を、30個のエピソードと100冊の本で紹介する。 「どうしようもないダメ人間の生き方を書いた本」や「世間で言われている常識をひっくり返すような本」、「見

                                                                                読書家が辿り着いた「1つのことを突き詰めなきゃ」という病について
                                                                              • 今週のはてなブログランキング〔2023年3月第4週〕 - 週刊はてなブログ

                                                                                はてなブログ独自の集計による人気記事のランキング。3月19日(日)から3月25日(土)〔2023年3月第4週〕のトップ30です*1。 # タイトル/著者とブックマーク 1 GPTの仕組みと限界についての考察(1) - conceptualization by id:isobe324649 2 CoCo壱番屋と共に生きる - やしお by id:Yashio 3 LLM chatbotが人類にもたらすのは、絶望なのか希望なのか - 渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ by id:TJO 4 プレイステーションが勝者になったのは FINAL FANTASY VII のお陰なんだっけ? - 最終防衛ライン3 by id:lastline 5 一番星はてのがブコメにスターをつけるようになりました - 一番星はての開発ブログ by id:firststar_hateno 6 AIとブレスト

                                                                                  今週のはてなブログランキング〔2023年3月第4週〕 - 週刊はてなブログ
                                                                                • 呉智英さんと私 - jun-jun1965の日記

                                                                                  呉智英さんと絶縁してから五年くらいになる。絶縁といっても、単に新刊が出ても送らないというだけで、新刊を送ると旧仮名遣いで書かれたハガキが来るという程度のつきあいでしかなかった。 若いころは尊敬していたが、だんだん薄れていった。『読書家の新技術』で紹介されている本はほとんど読み、当初は無理していい本だと思いたがったりしていたが、次第にその数は少なくなり、今では『共同幻想論』はもとより「柳田国男集」にいたるまでゼロになった。呉さんは左翼運動へのアンチテーゼで封建主義とか言っていたので、江戸ブームとかが来ると何かちぐはぐになってしまったのである。 電話で、結婚しない理由を聞いたこともあり、学生運動の世界では、結婚するのは恥ずかしいことだという意識があったという。若いころは美男でもてたらしい。 産経新聞で佐々木譲の「警官の血」で言葉の間違いをあげつらって佐々木の反駁にあったのは2008年1月のこと

                                                                                    呉智英さんと私 - jun-jun1965の日記