並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 40 件 / 483件

新着順 人気順

連作とは 小説の検索結果1 - 40 件 / 483件

  • 早川書房の1500作品が50%割引の大型電子書籍セールがきたのでオススメを紹介する - 基本読書

    三体Ⅱ 黒暗森林(上) 作者:劉 慈欣早川書房Amazon早川書房の1500作品が最大50%割引という大型の電子書籍セールが来たので、僕が読了済みのものからオススメの作品を一部紹介してみよう。早川書房は定期的に電子書籍セールをやるが、前回の大規模なものは確か2020年3月頃の1000点セールだったので、セール対象は増えていることになる。なんと、先日完結したばかりの『三体』も、さすがに完結巻は対象ではないけれども第二部までがセール対象。 amzn.to まずはSFから紹介する。 三体 作者:劉 慈欣早川書房Amazonまずは早川といえばSFということで、SFから紹介してみよう。目を引くのはやっぱり『三体』である。先日三部作全体の紹介を書いたばかりだが、文化大革命からはじまり異種知性とのファースト・コンタクトが描かれる比較的現実路線の一巻。ファースト・コンタクト後、人類最高峰の知性が異種知性に

      早川書房の1500作品が50%割引の大型電子書籍セールがきたのでオススメを紹介する - 基本読書
    • SF小説好き1480名に聞いた「絶対に読んどけ」っていうSF小説ランキング - 俺だってヒーローになりてえよ

      どうも、読書中毒ブロガーの ひろたつです。一生寝てたいタイプです。 今回は界隈が大盛りあがりだった企画。 いらん前置き まだ続くいらん前置き SFが生み出す“熱” 集計の概要 40位    4票 39位    5票 38位    6票 37位    7票 36位    8票 35位    9票 34位    10票 33位    11票 32位    12票 31位  13票 30位    14票 29位    15票 28位    16票 27位    17票 26位    18票 25位    19票 24位    20票 23位    21票 22位    22票 21位    24票 20位    25票 19位    26票 18位 29票 17位    31票 16位    34票 15位    35票 14位    39票 13位    42票 12位    49票 11位 

        SF小説好き1480名に聞いた「絶対に読んどけ」っていうSF小説ランキング - 俺だってヒーローになりてえよ
      • 1990~2010年の名作フリーゲーム|kamioka

        この時期のフリーゲームを一覧できるものが意外と少なかったので作りました。アルファベット、五十音順で並んでいます。*は公開停止。 *2023/11/21 『ヒトナツの夢 / A Dream of Summer』『CRIMSON ROOM』『Ozawa-Ken』などを追記。コメントありがとうございました。 アクションFrogatto & Friends(英語のみ) 美麗なドット絵が目を引くカエルが主人公のアクションアドベンチャー。ビジュアルのみならずアクションの面でも評価が高い。現在はHumbleStoreにて販売中。 hack9 洞窟物語をオマージュしたアクションRPGだがマゾヒスティックな難易度。hacker9~Ghost…へと続くシリーズものになっている。テキストのセンスが良いと評判。 Iji(英語・中国語・韓国語) ぬるぬる動く多彩なアニメーションに目を奪われる2Dアクション。異星人が

          1990~2010年の名作フリーゲーム|kamioka
        • 今年(2023年)おもしろかった本を一気に紹介する。 - 基本読書

          今年おもしろかった本を一気に紹介します。大きめの書店が次々閉店し、人手不足や配送の問題もあって出版的には厳しい時期が続くがおもしろい本は依然として絶えない。あとゲームもいっぱいやったので、本だけでなくゲームも合わせて振り返っていこう。いつもは長くても5000文字ぐらいだが、今回は試しに合計1万文字以上書いてみたので、よかったら目次から興味あるやつにとんで読んでみてください。 SFを紹介する キム・スタンリー・ロビンスン『未来省』 N・K・ジェミシン『輝石の空』 ローラン・ビネ『文明交錯』 シーラン・ジェイ・ジャオ『鋼鉄紅女』 ジョン・スコルジー『怪獣保護協会』 『宇宙の果ての本屋』 ジョン・スラデック『チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク』 酉島伝法『奏で手のヌフレツン』 川端裕人『ドードー鳥と孤独鳥』 斜線

            今年(2023年)おもしろかった本を一気に紹介する。 - 基本読書
          • 2020年上半期に読んで面白かった漫画 34選 - #AQM

            同じ☆数同士の順番は単純に読んで記事にした順なので他意はないです。 ★★★    面白かった ★★★★   すごい好き ★★★★★  愛してる ★★★★★★ 人生のお供 基本的に単行本単位(たまにまとめ読み)なので同じ作品が複数回登場することがあります。 読んで面白くなかったら、わざわざDISるのもなんなので記事にしてないです。 前回はこちら。 aqm.hatenablog.jp じゃあ、そういう感じで。 ★★★★★★ aqm.hatenablog.jp 単行本の帯のアオリは「美女!!トルネード!!巨大サメ!!爆散する恋心!!」。 ロックすぎんだろ。すごい頭わるそう。何かと話題の林士平ブランド。 痛快に頭の悪い主人公・テンポよく汚い言葉の応酬・ファンキーな能力バトルバイオレンスのドB級ノリの殺し合いの行間に、使命と貞操と下心と恋心の狭間で密かに揺れる男女の機微を忍ばせて、切なく美しいエンデ

              2020年上半期に読んで面白かった漫画 34選 - #AQM
            • 【22時追記あり】「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・前編

              選抜条件自然科学、技術に対する信頼がある。宇宙の広大さ・希薄さに気が遠くなる。宇宙と比べた自分の一生や人類の歴史の短さに唖然となる。人類が地質学的時間の果てにヒトならざるものに進化・退化してしまう。何らかの形でエイリアン・地球外生命体と敵対する。政治的でない。あるいは、政治は扱われるがプロットの邪魔をしない、それどころか面白くしている。または、作者の主張が強くて作者の顔がはっきりと見えることがない。 上記の条件のうち、いくつかを満たしているものを作家ごとに紹介する。 作品のオチには触れないつもりだが、途中に何が出てくるかとかそういったレベルでは作品の内容に触れる。 記憶を頼りに書いているので誤っているかも。 グレッグ・イーガン思い入れが多い。ただ、近年のイーガンの長編は自然科学の素養が無いと何を言っているかまったくわからない作品が多いので(高校どころかひどいのになると大学院レベル)、短篇集

                【22時追記あり】「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・前編
              • 【2021年度版】すごかった漫画(全35作品) - 村 村

                はじめに ・2021年(1~12月)に刊行された漫画が対象です。 ・長編or短編、完結or継続など、大枠で分類分けしています。 ・大枠分類の中の並びは、個人的な順位付けになっています。基本的に上に掲載されているものの方がオススメ度が高いです。 今年1巻が刊行された継続作品18選 タヤマ碧『ガールクラッシュ』 大石まさる『うみそらかぜに花』 熊倉献『ブランクスペース』 ふみふみこ『僕たちのリアリティショー』 三原和人『ワールドイズダンシング』 森とんかつ『スイカ』 深山はな『来陽と青梅』 的野アンジ『僕が死ぬだけの百物語』 オガワサラ『推しが辞めた』 意志強ナツ子『るなしい』 白井もも吉『偽物協会』 水凪トリ『しあわせは食べて寝て待て』 高木ユーナ『群舞のペア碁』 ムネヘロ『ムシ・コミュニケーター』 夜の羊雲『夢想のまち』 ずいの , 系山冏『税金で買った本』 いとまん『ドキュンサーガ』 有

                  【2021年度版】すごかった漫画(全35作品) - 村 村
                • 2021年に読んで面白かった漫画 55選 - #AQM

                  ★★★    面白かった ★★★★   すごい好き ★★★★★  愛してる ★★★★★★ 人生のお供 この記事では★5以上を並べます。 同じ★数同士の順番は、単純に読んで記事にした日付の順なので他意はないです。 読んで面白くなかった漫画は、わざわざDISるのもなんなので記事にしてないです。 その他、世の中には自分が読んでない漫画の方が圧倒的に多いです。 前は半年ごとにやってたんですけど、事情があって今回は1年分まとめて、寸評も巻ごとじゃなくて作品ごとに。 55選っていかにも多いですけど、「28選/半年」「だいたい週に一冊」って考えると自分のペースはそんなもんかなと思います。 でもこの記事は諸々込みで24,000字ぐらいになりました。長くてすいません。 あとで読んでください。 前回はこちら。 aqm.hatenablog.jp じゃあ、そういう感じで。 ★★★★★★ aqm.hatenabl

                    2021年に読んで面白かった漫画 55選 - #AQM
                  • 早川書房の2700作品が50%割引の大型電子書籍セールがきたので、SF・ノンフィクションの新作を中心にオススメを紹介する - 基本読書

                    早川書房の2700作品が最大50%割引という電子書籍セールが来たので、僕が読了済みのものからオススメを紹介しよう。早川書房は定期的にこの規模のセールをやることで知られているが、そのたびにラインナップが異なる。特に、前回のセール時には対象ではなかった最新の作品なども今回は多数セールに入っているので、今回は主に2022年10月〜23年4月頃に刊行された新作を中心にオススメを紹介していこう。 今回はざっと見ていたがセール対象の作品数も多いし、23年4月のまだ新刊ほやほやといえる作品までセールラインナップだしで充実した内容になっている。そのため、いつもより文字数&作品数増量で紹介しよう。下記はリスト。 amzn.to まずはSFから 三体0【ゼロ】 球状閃電 作者:劉 慈欣早川書房AmazonまずSFの目玉といえるのが劉慈欣の伝説的な中国SF三部作《三体》の前日譚長篇である『三体0 球状閃電』。前

                      早川書房の2700作品が50%割引の大型電子書籍セールがきたので、SF・ノンフィクションの新作を中心にオススメを紹介する - 基本読書
                    • 千葉の実家に7年間ひきこもった30歳男性がルーマニアで小説家に…“異世界転生”の一部始終 | 日刊SPA!

                      日本を舞台とするルーマニアの小説(左)と、代表的なルーマニア文学『ノスタルジア』(右)を手に持つ済東さん 千葉の実家に7年間ひきこもりながら、ルーマニアでは新進気鋭の小説家として注目されている男がいる。済東鉄腸(さいとう・てっちょう)さん、30歳。現地では「ルーマニア語で書く日本人作家」として注目されていて、現地メディアで何度も取り上げられる存在となっている。 しかし済東さんは長年鬱をわずらい、数年前からは遠出も制限される難病「クローン病」になってしまった。千葉はもとより、自分の家からもほとんど出ない生活をしている。まるで「なろう系ノベル」のように、絶望的な日本での生活から“異世界”ルーマニアで作家として転生したかのようだ。いったいどのようにして、彼はルーマニア語の小説家となったのだろうか。 済東さんは子どもの頃から、緘黙(かんもく)に近いほどの人見知り。大学に入学すると、サークルでの失恋

                        千葉の実家に7年間ひきこもった30歳男性がルーマニアで小説家に…“異世界転生”の一部始終 | 日刊SPA!
                      • 初心者の男性でも楽しめる!少女漫画名作・傑作50選+1。

                        男は少女漫画を読まない? 何だかTwitterで「男性は少女漫画を読まない」、「いや、読む」という論争が巻き起こっているようです。 これ自体、いままで何度も延々と繰り返されている話で、とくべつ興味がないので、リンクも張りませんが、まあ、読む人は読むし、読まない人は読まないという、それだけの話であることは自明でしょう。 もちろん、「少女漫画(笑)」みたいに少女漫画を一段下に見る人はいまでもまだ生き残っているかとは思いますが、おそらくサルから進化しそこねた手合いだと思われるので、無視して良いかと。 少女漫画は現代日本が生み出したおそらく最高の文化のひとつです。 とはいえ、まあ、なかなか手を出しづらいという人の気持ちもわかる。そこで、いまだ少女漫画の広大な沃野を知らない男性読者に向けたオススメ作品リストを作ってみました。 Googleさんに伺ってみるとすでに同種の記事がいくつも見つかるわけですが

                          初心者の男性でも楽しめる!少女漫画名作・傑作50選+1。
                        • 2022年に読んで面白かった漫画 53選 - #AQM

                          我ながらコンサバなのにミーハーな並びだな。 ★★★    面白かった ★★★★   すごい好き ★★★★★  愛してる ★★★★★★ 人生のお供 この記事では★5以上を並べます。 同じ★数同士の順番は、単純に読んで記事にした日付の順なので他意はないです。 読んで面白くなかった漫画は、わざわざDISるのもなんなので記事にしてないです。 その他、世の中には自分が読んでない漫画の方が圧倒的に多いです。 前回はこちら。 aqm.hatenablog.jp 前は半年ごとにやってたんですけど前回から1年分まとめて、寸評も巻ごとじゃなくて作品ごとに。 諸々コミでこんぐらい。長くてすいません。 あとで読んでください。 じゃあ、そういう感じで。 1本目 11本目 21本目 31本目 41本目 51本目 その他 1本目 ★★★★★ aqm.hatenablog.jp aqm.hatenablog.jp aqm

                            2022年に読んで面白かった漫画 53選 - #AQM
                          • 二年連続でヒューゴー賞・ローカス賞を受賞した、自省的な人型殺人警備ユニットの日常録──『マーダーボット・ダイアリー』 - 基本読書

                            マーダーボット・ダイアリー 上 (創元SF文庫) 作者:マーサ・ウェルズ出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2019/12/11メディア: 文庫マーダーボット・ダイアリー 下 (創元SF文庫) 作者:マーサ・ウェルズ出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2019/12/11メディア: 文庫この『マーダーボット・ダイアリー』はマーサ・ウェルズのSFアクション連作中篇集である。上下それぞれに二篇の中篇が収められていて、特に上巻の「システムの危殆」はヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の各ノヴェラ部門を授賞。続く「人工的なあり方」もヒューゴー賞、ネビュラ賞を授賞と(賞的な意味で)評価の高い作品。 それにこの創元文庫版は安倍吉俊のイラストもあいまって刊行がたいへん待ち遠しかったんだけれども、読んでみたらこれが期待通りのおもしろさ! 全篇通して自分のことを一人称で「弊機」を呼ぶ人型警備ユニット

                              二年連続でヒューゴー賞・ローカス賞を受賞した、自省的な人型殺人警備ユニットの日常録──『マーダーボット・ダイアリー』 - 基本読書
                            • 小さなゲームを作ること、それ自身が楽しいのだ - ABAの日誌

                              小さなゲームとは何か。スモールゲームマニフェスト(宣言書) 1 によれば、1プレイが10分以内に終わる、ブラウザなどで手軽に遊べるゲームを指す。 その定義で言うと、私は小さなゲームをすでに350個以上 2 作っていることになる。1年間で139個作ったこともある 3 。無類の小さなゲーム好きだ。 小さなゲームの何が良いって、短時間で作れるのが良い。速くて2時間、ちょっと苦戦しても10時間くらいではできるだろう。アートワークなどを凝り始めるといくらでも時間はかけられるが、ここでは1週間に1つゲームを作る、Game a week 4 のような取り組みでできる規模の、開発者目線でも小さなゲームとしたい。 短時間で作れるということは、いろんなアイデアを簡単に試すことができるということだ。「ヘンテコにおもしろい小さなゲームを作ろう」 5 というエッセイを、「ゲームクリエイターが知るべき97のこと2」と

                                小さなゲームを作ること、それ自身が楽しいのだ - ABAの日誌
                              • 民俗学っぽいマンガとは何か ——民俗学者が出てくるマンガまとめ - 猫は太陽の夢を見るか:番外地

                                しかし、世間では「妖怪は民俗学が扱うものだ」と考えるのがどうも一般的な捉え方のようです。翻って、「民俗学は妖怪を研究する学問だ」と考えている人までいるようです。 これは、明らかな誤解というよりありません。 (京極夏彦『文庫版 妖怪の理 妖怪の檻』角川文庫、角川書店、2011年、32頁) 「独断と偏見で選ぶ〝民俗学っぽいマンガ〟」を選ぶために このように思ったことはないだろうか。 「ホラーとかオカルト系のマンガって、たいてい民俗学者っぽいキャラが出てくるよね」 わかる。 でもじゃあ、実際、民俗学者が出てくるマンガってどんなものがあって、それってどれくらいあるのだろうか? そもそも、ホラーとかオカルトとか伝奇とか妖怪とかのマンガには、どうしてよく民俗学者が出てくるのだろうか? しかし、その問いに答えることは、実は容易ではない。 なぜか。 たとえば、考古学には、櫻井準也『考古学とポピュラー・カル

                                  民俗学っぽいマンガとは何か ——民俗学者が出てくるマンガまとめ - 猫は太陽の夢を見るか:番外地
                                • 東京創元社のSF小説50%割引の電子書籍セールがきたので、オススメを紹介する - 基本読書

                                  創元SF文庫が創刊60周年ということで、創元SF文庫総解説などいろいろな企画が動いている。その流れのひとつで、ゴールデンウィークに合わせて創元SF文庫作品が中心にKindleで50%オフセールがはじまっているので、今回は僕の個人的なオススメを中心に紹介していきたい。このブログでは早川書房セールはよく紹介しているけど東京創元社セールの紹介ははじめてなので、掘り出し物もあるだろう。 Amazon.co.jp: 東京創元社: Kindleストア まずは豊富な海外のテーマ・アンソロジーから スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選 (創元SF文庫) 作者:ケン・リュウ,桜坂 洋,アンディ・ウィアー,デヴィッド・バー・カートリー,ホリー・ブラック,チャールズ・ユウ,チャーリー・ジェーン・アンダース,ダニエル・H・ウィルソン,ミッキー・ニールソン,ショーナン・マグワイア,ヒュー・ハウイー,コリ

                                    東京創元社のSF小説50%割引の電子書籍セールがきたので、オススメを紹介する - 基本読書
                                  • アメリカ大統領選挙の支持地盤で読む、アメリカ文学リスト - ボヘミアの海岸線

                                    2020年アメリカ大統領選挙は激戦だった。2016年大統領選挙以降、世界中で、共和党と民主党それぞれを支持する「支持州」と「支持層」に注目が集まったように思う。 アメリカの大統領選挙は、人口ごとに選挙人数が割り振られ、州ごとにどちらかの政党を選ぶ「勝者総取り方式」が大半だ。そして州ごとにどちらかの政党を選ぶ傾向があり、この傾向は「土地」と「社会構成」を反映するため、多くのニュースやエッセイが問いを投げかける。 各政党の支持地盤はどんな地域か、どんな歴史があるのか、どんな人たちが住んでいるのか? この問いにたいする論考やエッセイ、書籍はすでにたくさんあるが、「アメリカ文学」もこの問いにたいして答えのひとつを持っている、と思う。 文学は、土地と社会と人によって育まれる。「どんな人たちなのか」「その人たちが生きる土地はどんな場所か」「その土地はどんな歴史を持っているのか」を知るには、うってつけだ

                                      アメリカ大統領選挙の支持地盤で読む、アメリカ文学リスト - ボヘミアの海岸線
                                    • 2021年のマンガ新作ベスト10+5+7+5 - 名馬であれば馬のうち

                                      序 【2021年に第一巻が発売された継続連載作】 ベスト10 『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』ナガノ 『FX戦士くるみちゃん』原作・でむにゃん、作画・炭酸だいすき 『ムシ・コミュニケーター』ムネヘロ 『すぐに溶けちゃうヒョータくん』戸倉そう 『ディノサン』木下いたる 『ムサシノ輪舞曲』 河内遙 『ブランクスペース』熊倉献 『泥濘の食卓』伊奈子 『地球から来たエイリアン』有馬慎太郎 『ダンジョンの中のひと』双見酔 +15選 『まじめな会社員』冬野梅子 『ニックとレバー』ミヤタキョウゴロウ 『るなしぃ』意志強ナツ子 『サイコの世界』原作・井龍一、漫画・大羽隆廣 『スノウボールアース』辻次夕日郎 『フール・ナイト』安田佳澄 『あんじゅう』幾花にいろ 『九条の大罪』真鍋昌平 『アフターゴッド』江野朱美 『さよなら幽霊ちゃん』sugar. 『フォビア』原作・原克玄、作画・ゴトウユキコ 『MI

                                        2021年のマンガ新作ベスト10+5+7+5 - 名馬であれば馬のうち
                                      • ついにリリースされる2020年最大の期待作『サイバーパンク2077』レビュー

                                        本稿は日本時間2020年12月10日にリリースされるCD PROJEKT REDの新作、『サイバーパンク2077』のレビューである。筆者は同年12月1日午後7時53分にレビュー用のビルドを受け取り、12月7日午後12時43分に62時間のプレイを終えて、本稿を執筆した。このプレイにおけるキャラクターのビルドはセックスが女性、ジェンダーも女性、性的指向はバイセクシャル。ルーツはノーマッドで、アビリティの特性はカタナ使いのネットランナーである。 レビューに使用したメインの機材はヒューレット・パッカード社製”OMEN”シリーズの880-110jp。搭載CPUはIntel社製第8世代Coffee Lakeの8700K、グラフィックス・カードはNvidia社製GeForce 1080Ti。メモリーはブランド不明の32GB、ゲームデータ保存先はブランド不明のSSD。フレーム・パー・セカンドは全グラフィッ

                                          ついにリリースされる2020年最大の期待作『サイバーパンク2077』レビュー
                                        • 好きなマンガを好きなだけ語り合うオフ会レポート(37作品を紹介)

                                          はじめに 好きな本を持ち寄って、まったり熱く語り合う読書会、それがスゴ本オフ。 本に限らず、映画や音楽、ゲームや動画、なんでもあり。なぜ好きか、どう好きか、その作品が自分をどんな風に変えたのか、気のすむまで語り尽くす。 この読書会の素晴らしいところは、「それが好きならコレなんてどう?」と自分の推し本から皆のお薦めが、芋づる式に出てくるところ。まさに、わたしが知らないスゴ本を皆でお薦めしあう会なのだ。 今回のテーマは「マンガ」、何回読んでも爆笑してしまう作品や、ヘコんだときに癒してくれる短編集、価値観の原点となったマスターピースなど、様々な作品が集まった。いわゆるコミック本に限らず、アニメーションや物語詩など、王道から知る人ぞ知るやつ、直球変化球取り揃えて、キリがないほど集まった。 ▼気になるマンガに手が伸びる ▼懐かしいものから未知の作品まで ▼マンガが縁で「読み友」が増える まず私ことD

                                            好きなマンガを好きなだけ語り合うオフ会レポート(37作品を紹介)
                                          • 2022年冬開始の新作アニメ一覧

                                            年4回の番組改編期が近づき、また多くの新作アニメが始まります。2022年冬(新春)の改編でスタートするアニメの本数は50本強。 Netflixは改編期に縛られないこともあって、すでに注目作「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」は第1話~第12話が地上波放送に先駆けて一括配信されています。このほか、原作モノでは「鬼滅の刃 遊郭編」「進撃の巨人 The Final Season Part 2」などの人気作が放送・配信されます。オリジナルアニメでは「空色ユーティリティ」「東京24区」「地球外少年少女」「永遠の831」「リーマンズクラブ」などの放送・配信が予定されています。 以下、作品リストは放送・配信時期が早いものから順に並べています。作品名の頭に「◆」をつけているので、「◆」でページ内検索すると1作品ごとにどんどんジャンプしていけます。また、目次からも各作品部分へ移動可能です。 放送情報

                                              2022年冬開始の新作アニメ一覧
                                            • 2021年春開始の新作アニメ一覧

                                              2021年春に放送・配信が始まるアニメの数は、昨今の中でも特に多い70本オーバー。 Netflix独占配信アニメの続編「B The Beginning Succession」や、人気キャラクター「ゴジラ」の完全新作TVアニメである「ゴジラS.P<シンギュラポイント>」、週刊少年ジャンプ連載の人気作品を原作としてアニメも長期シリーズ化している「僕のヒーローアカデミア(第5期)」、約6年ぶりに復活を遂げたシリーズ新作「ヘタリア World★Stars」、20年ぶりのアニメ化にも関わらずキャストがほぼ続投という「SHAMAN KING」など、多彩な作品が並びます。 小説や漫画、玩具などの原作がなく、また、続編ものでもない完全なオリジナル新作としては「Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-」「ダイナ荘びより」「オッドタクシー」「iii あいすくりん」「擾乱 THE PRINCESS

                                                2021年春開始の新作アニメ一覧
                                              • 2021年秋開始の新作アニメ一覧

                                                年4回の番組改編期で、また多数の新作アニメが始まります。2021年秋の改編でスタートするアニメの本数は約60本。 今期スタート作品は、原作漫画や小説がないオリジナル作品が「境界戦機」や「サクガン」、「シキザクラ」、「逆転世界ノ電池少女」、「海賊王女」、「SELECTION PROJECT」、「プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~」などわりと多めです。興味深いタイトルとしては、1980年に放送されたアニメを40年越しにリメイクするという「MUTEKING THE Dancing HERO」があります。 以下、作品リストは放送・配信時期が早いものから順に並べています。作品名の頭に「◆」をつけているので、「◆」でページ内検索すると1作品ごとにどんどんジャンプしていけます。また、目次からも各作品部分へ移動可能です。 放送情報欄は上が放送、下が配信。配信は独占配信や最速配信を行うサイト名のみ

                                                  2021年秋開始の新作アニメ一覧
                                                • 2033年、中国の日本侵攻によって東京が東西で分断された世界での事件を追うSFミステリ─『九段下駅 或いはナインス・ステップ・ステーション』 - 基本読書

                                                  九段下駅 或いはナインス・ステップ・ステーション (竹書房文庫) 作者:マルカ・オールダー,フラン・ワイルド,ジャクリーン・コヤナギ,カーティス・C・チェン竹書房Amazonこの『九段下駅 或いはナインス・ステップ・ステーション』は、マルカ・オールダー、フラン・ワイルド、ジャクリーン・コヤナギ、カーティス・C・チェンの4人の作家陣が送る近未来(2033年)の東京を舞台にしたSFミステリの連作小説だ。 近未来、外国人視点で日本を舞台にして書いたSF小説──というと謎のニンジャが暗躍していたり相撲取りが異様に強かったり、ニンジャスレイヤー的なトンチキ日本観がまっさきに思い浮かぶ。だが、本作は書名が『九段下駅』と日本人しかわからないような駅名が入っているように、日本の描写──それもお台場ガンダムであったり、ほっかほっか亭であったり、紛争の火種となる靖国描写であったりといった微妙にローカルな日本ネ

                                                    2033年、中国の日本侵攻によって東京が東西で分断された世界での事件を追うSFミステリ─『九段下駅 或いはナインス・ステップ・ステーション』 - 基本読書
                                                  • 極私的「同人女の感情」のようなもの - あなた以外は風景になる

                                                    これは『女子アイドルとバンドのおたくがコロナ禍で突然数年前のアニメにハマり、そのままの勢いで二次創作を漁りはじめ、人生で初めて「これは絶対に欲しい!!」と思った同人誌を手に入れた話』です。これは私の身の上に起きた実話ですが、私の視点からの一方的な話なのと、相手が特定されないようにぼやかしています。何よりこちらの方面に私が詳しくないのでそのあたりは何卒ご寛恕ください。 「同人女の感情」という作品は同人誌(主に原作ありきの二次創作本)を書いたり読んだりしている女性たちの様々な人間ドラマが連作で描かれている漫画で、最初目にしたときは「へえ~おもしろーい!こういう世界もあるのね…」だった。それを今読むと、まるで我が事のように感情移入してしまうようになってしまった、このひと月ほどの話を綴っておきたい。 最初にも触れましたが私は女子アイドルとバンドのオタクをしていて、大体月に10回くらいはライブへ行き

                                                    • 「鬼滅の刃」の次は… 小学生が夢中になる「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の魅力(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース

                                                      筆者には小学4年生の子どもがいるのだが、昨年「『鬼滅の刃』がクラスで流行っているよ」と言い始めたと思っていたら、アニメファンを超えてあれよという間に国民的な人気作になっていた。今年に入るとSpotifyなどサブスク配信で流行していたAdoの「うっせえわ」を「クラスでみんな歌ってる」と口ずさみぎょっとさせられたが、こちらも今年を代表する人気曲となった。 そんな流行のバロメーターともいえる小学生の最近の動向だが、すっかり熱の冷めた「鬼滅の刃」に代わり、ここ最近は娘の口から耳慣れない言葉を聞くようになった。「銭天堂」。ご存知だろうか。 正式なタイトルは『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』。廣嶋玲子による児童小説で、2013年より偕成社から刊行された。20年9月からはNHK Eテレでアニメもはじまった。 同作は叶えたい望みがある人の前に現れる不思議な駄菓子屋「銭天堂」を訪れた客とその客が買った駄菓子にまつわ

                                                        「鬼滅の刃」の次は… 小学生が夢中になる「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の魅力(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
                                                      • 【2021年まとめ】海外文学の新刊を読みまくったので、一言感想を書いた - ボヘミアの海岸線

                                                        2021年は、海外文学の新刊を読みまくった。 『本の雑誌』の新刊ガイド連載「新刊めったくたガイド」の海外文学担当になったからだ。 「新刊めったくたガイド」は、ジャンルごとにわかれて、毎月4冊以上の新刊を紹介する連載だ。日本文学、海外文学、SF、ミステリ、ノンフィクションと、ジャンルごとに担当者が書いている。 本の雑誌463号2022年1月号 本の雑誌社 Amazon これだけ新刊まみれになるのは人生はじめての経験だったので、記憶が飛ばないうちに、読んだ海外文学の感想を書いておくことにした。 ここで言う「新刊」の定義は以下のとおり(『本の雑誌』ルール)。 ・2021年に発売した、海外文学の翻訳 ・新訳、復刊は対象外 目次 ■2021年のアイ・ラブ・ベスト本 【アメリカ】ローレン・グロフ『丸い地球のどこかの曲がり角で』 【アメリカ】 ジェニー・ザン『サワー・ハート』 【ポルトガル】 ゴンサロ・

                                                          【2021年まとめ】海外文学の新刊を読みまくったので、一言感想を書いた - ボヘミアの海岸線
                                                        • 『神様のメモ帳』についてあれこれ|杉井光

                                                          『神様のメモ帳』1巻の発売年を藤島鳴海高校一年生の年だとすると、今日は彼の30歳の誕生日ということになる。ついでにアニメ放映からちょうど10年が経ったし、なんとなく節目の年だ。なにか書いておこうかな、と思い立ち、(おそらく最後の)短編一本と、備忘録の意味も込めてそれぞれの巻を書いたときのあれこれを思い出せる限りここに書き記した。 短編の方はカクヨムにアップしてある。 以下、全巻解説。当然だがネタバレの嵐であり、『神様のメモ帳』未読の方は絶対に読んではいけない。 第1巻すべてのはじまり、エンジェル・フィックス事件。 デビューシリーズが3冊で打ち切りとなった後、今後作家としてやっていけるのかどうかもわからず五里霧中で立てまくった企画のうちのひとつに編集さんがGOを出し、手探りで書き始めたのが《ニート探偵》だった。 もともと《ニート探偵》というのは、2chの文芸板に僕が常駐していた頃にネタで書き

                                                            『神様のメモ帳』についてあれこれ|杉井光
                                                          • 世界文学を100ヶ国分読んでみた【全100冊紹介】 - ゴミ本なんてない

                                                            元々読書好きを自称してはいたものの、なんだかんだいって結局読んでいるのは欧米や日本人作家の作品ばかり…。そんな折にこの、世界各国の代表的な小説を一年で196冊読んだ方の記事が目に飛び込んできて、早速自分もやってみようと決意したのが2016年初頭。それからちょこちょこ特定の国の本を探しては、読み進める事丸三年!ようやく100冊読み終える事ができました。まさかここまで時間がかかるとは思っていなかったものの、海外文学の造詣を深めるとびきり良い機会になりました。ひとところに居ながらにして、ここまで自分の世界が拡がるとは思わなかったなぁ。 読んだ世界の小説100冊 今回の試みでは、各国に所縁のある作家の作品を読み、あらすじと感想を地域順に並べています。そのため、舞台が必ずしもその国に設定されているとは限りません(例えば、ポーランド出身の記者が描いたアフリカのルポ作品は「ポーランド」に分類)。この方が

                                                              世界文学を100ヶ国分読んでみた【全100冊紹介】 - ゴミ本なんてない
                                                            • 『皆勤の徒』の著者最新作にして、今年いちばんおもしろかった傑作SF長篇──『奏で手のヌフレツン』 - 基本読書

                                                              奏で手のヌフレツン 作者:酉島 伝法河出書房新社Amazon酉島伝法はデビュー作の連作短篇集『皆勤の徒』と第一長篇『宿借りの星』が共に日本SF大賞を獲得と、寡作ながらもその作品は常に高い評価を受けてきた。 そんな酉島伝法による最新作『奏で手のヌフレツン』は2014年にSFアンソロジー『NOVA』に載った同名短篇の長篇版で、これが著者の現時点での最高傑作といっても過言ではないほど素晴らしい出来だ。酉島伝法の作風は造語を駆使しながら人ならざるものたちの世界、視点、文化を細かく描き出していく、一言でいえば「唯一無二」という他ないものだ。本作でもその特徴は引き継ぎながらも、ストーリー、世界観はともに既作よりも壮大さを増し、読みながら「今までこんな感覚、文章を読んで味わったことがないな……」と思うほど特殊な感覚と興奮が呼び起こされた。 たとえば下記は本作の一ページ目の文章で、奏で手と呼ばれる人たちが

                                                                『皆勤の徒』の著者最新作にして、今年いちばんおもしろかった傑作SF長篇──『奏で手のヌフレツン』 - 基本読書
                                                              • 今までの人生で脳汁がでるほど嵌ったコンテンツ125 +α本 - orangestarの雑記

                                                                最近、頭おかしくなることがない。 www.karzusp.net かーずさんが、いつの間にか製麺業を引退していた。いろいろ理由はあったのだろうけれども、大きなきっかけは『『ゼルダの伝説BoW』をプレイできました。これがもう、快楽物質ドバドバ出て昇天し』かけたかららしい。 脳汁どばどば。 そういえば、最近、そういう体験をしていない。『うえええぇええええっぇえっ!おもしっれええぇええ!脳汁でるぅううううう!じぬううぅううう!』してない。もう数年もしていない。歳をとると、感性も摩耗して、すげーすげーしづらくなる。少なくとも自分はそうで。だから、脳汁びゃーできる人が羨ましい、自分が悲しい。嫁はゴリゴリと脳汁出して、今は若俳にはまっているけれども。あれは別の生き物だから……。 最近、ミドルエイジを迎えた周りのブロガー諸子が人生を振り返っている。これからの人生と今までの人生。 自分は、振り返るにも色々

                                                                  今までの人生で脳汁がでるほど嵌ったコンテンツ125 +α本 - orangestarの雑記
                                                                • ラノベとSF、100タイトル挙げてジャンル小説について考えてみた件|慶應SF研究会

                                                                  執筆:古泉函数 はじめに みなさんは、以下のような2ちゃんねるのコピペをご存じでしょうか。 まあ拙者の場合ハルヒ好きとは言っても、 いわゆるラノベとしてのハルヒでなく メタSF作品として見ているちょっと変わり者ですのでwww ダン・シモンズの影響がですねwwww ドプフォwwwついマニアックな知識が出てしまいましたwww いや失敬失敬www ……ブラウザバックするのは、もう少し待っていただきたい。いにしえの2ちゃんのコピペは決して、決して私がマニアックなネット知識でイキるために引用したわけではないのです。私はそんなキモい人間ではありません。ほんとうです……ほんとうです! では、こんなネットの遺物を持ち出してきて、私は何がしたいのか。ここにご注目。 「ラノベとしてのハルヒでなくメタSF作品として見ているちょっと変わり者」 はたしてこの、ラノベをある種のSFと見なす見方は変わり者なのでしょうか

                                                                    ラノベとSF、100タイトル挙げてジャンル小説について考えてみた件|慶應SF研究会
                                                                  • 『SFマガジン』編集長・塩澤快浩が語る、SFが多様性を獲得するまで 「生き延びることしか考えてきませんでした」

                                                                    『SFマガジン』編集長・塩澤快浩が語る、SFが多様性を獲得するまで 「生き延びることしか考えてきませんでした」 2020年2月号が創刊60周年記念号となった「SFマガジン」を発行する早川書房は今年、ハヤカワ文庫創刊50周年を迎え、「ミステリマガジン」9月号、「SFマガジン」10月号でそれぞれ記念特集を組んだ。 長年、SFにかかわり、現在では国内と翻訳の編集部全体を統括する立場の塩澤快浩氏(早川書房事業本部副本部長兼編集統括部長兼SFマガジン編集長)にジャンルの専門誌である「SFマガジン」の歩み、SFの過去と現在について訊いた。(9月15日取材/円堂都司昭) 「SFマガジン」の仕事を始めてからSFを読み始める ――早川書房へ入社する前は、SFに興味がなかったそうですね。 塩澤:高校の頃から翻訳もののハードボイルド、冒険小説を読み始めました。大学時代もそういうものばかり読んで就職活動はほとんど

                                                                      『SFマガジン』編集長・塩澤快浩が語る、SFが多様性を獲得するまで 「生き延びることしか考えてきませんでした」
                                                                    • 「ゴジラS.P<シンギュラポイント>」シリーズ構成・円城塔インタビュー、ゴジラ初の13話構成をいかに作っていったのか?

                                                                      人気怪獣「ゴジラ」の完全新作TVアニメ「ゴジラS.P<シンギュラポイント>」が、2021年3月からNetflixで配信開始、2021年4月から放送開始となりました。「ゴジラ」シリーズはこれまでおおむね2時間の映画として制作されてきており、1話30分×13話というTVアニメの形態で放送されるのは長いシリーズの歴史の中で初めてのこと。この課題にどう挑み、いかに作品を作っていったのか、芥川賞作家であり本作のシリーズ構成・脚本を手がける円城塔さんに、詳しい話を聞いてきました。 なお、第3話あたりまでの内容をやや含む発言が出てきます。 完全新作TVアニメシリーズ「ゴジラ シンギュラポイント Godzilla Singular Point」公式サイト https://godzilla-sp.jp/ GIGAZINE(以下、G): 円城さんのところにはいろいろな仕事の依頼があるのではないかと思います。そ

                                                                        「ゴジラS.P<シンギュラポイント>」シリーズ構成・円城塔インタビュー、ゴジラ初の13話構成をいかに作っていったのか?
                                                                      • 結局「人」がいちばん怖い。幽霊が出てこない最恐ホラー小説4選|P+D MAGAZINE

                                                                        幽霊や妖怪が登場する王道のホラー小説とはひと味違う、「人間」の恐ろしさに焦点を当てたサイコホラー小説も恐ろしいものです。人間の狂気が感じられる、選りすぐりの現代ホラー小説を4作品ご紹介します。 2019/08/04 暑い夏がやってくると、背筋がひんやりと冷たくなるようなホラー小説を読みたくなる、という方は多いのではないでしょうか。 しかし中には、幽霊や妖怪に憑かれる小説はリアリティがないから苦手、という方や、王道のホラー小説はもう読み飽きた──なんていう方もいらっしゃるかもしれません。 そこで今回は、幽霊や妖怪が登場しない、「人間」の恐ろしさに焦点を当てた現代ホラー小説を集めてみました。生きている人間の狂気が光る、極上のホラー小説4作品をご紹介します。 陰湿な兄弟喧嘩が迎える最悪の結末──羽田圭介『黒冷水』 出典:https://www.amazon.co.jp/dp/430940765X

                                                                          結局「人」がいちばん怖い。幽霊が出てこない最恐ホラー小説4選|P+D MAGAZINE
                                                                        • 自堕落だった30歳を、短歌が変えた。町中華「平和園」が歌人たちの聖地になるまで - イーアイデム「ジモコロ」

                                                                          「現代短歌ブーム」の到来が囁かれる中、“短歌の聖地”と呼ばれる名古屋の老舗中華「平和園」をご存知でしょうか? 全国からやってくる短歌ファンのお目当ては、平和園2代目店主にして歌人の小坂井大輔さん。小坂井さんが短歌に出会い、平和園が“短歌の聖地”になるまでのお話を伺いました! こんにちは、ライターの夜夜中さりとてです。 僕は趣味で短歌を詠んでいるのですが、みなさんは「短歌」と言われてピンと来ますか? 5・7・5・7・7の音に言葉を当てはめて1首を作る短い詩、短歌。 最近は、以下のような理由から現代短歌に興味を持つ人も増えてきているのだとか。 ・日常で使っているような口語(話し言葉)で作ってもいい ・31文字を揃えれば発表できるので、小説などよりも気軽に挑戦できる ・少ない文字数の中で趣向を凝らして自己表現できる ・インターネットやSNSを通じて作品を発表しあえる 書店の文芸書ランキングで歌集

                                                                            自堕落だった30歳を、短歌が変えた。町中華「平和園」が歌人たちの聖地になるまで - イーアイデム「ジモコロ」
                                                                          • 近藤ようこさん「高丘親王航海記」インタビュー 澁澤龍彦作品の“明るさ”に惹かれて|好書好日

                                                                            文:朝宮運河 写真:斉藤順子 近藤ようこ(こんどう・ようこ)マンガ家 1957年新潟県生まれ。國學院大學在学中の79年、雑誌「ガロ」に投稿した「ものろおぐ」でデビュー。『見晴らしガ丘にて』で第15回日本漫画家協会賞・優秀賞、『五色の舟』(津原泰水原作)で第18回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門大賞を受賞した。主な作品に『悲しき街角』『遠くにありて』『ルームメイツ』など。『妖霊星』『宝の嫁』など中世日本を舞台にした作品や、『戦争と一人の女』(坂口安吾原作)、『夢十夜』(夏目漱石原作)、『死者の書』(折口信夫原作)など、日本文学のコミカライズでも高い評価を受けている。 これまで描いたことのない世界を描く ――澁澤龍彦の小説をコミカライズした『高丘親王航海記』の1・2巻が同時発売されました。9世紀に実在した高丘親王(平城天皇の皇子)の天竺への旅を描いた、奇想天外な冒険記です。幻想文学の傑作として

                                                                              近藤ようこさん「高丘親王航海記」インタビュー 澁澤龍彦作品の“明るさ”に惹かれて|好書好日
                                                                            • 宇佐崎しろ先生のお題イラストをもとに、物語を書いてください。(プロ、アマ不問)|JUMP j BOOKS

                                                                              こんにちは、集英社ジャンプJブックス編集部です。 noteの主催する創作大賞2023の一部門として、全く新しい小説新人賞「イラストストーリー部門」を開催することになりました! 今回はその告知となります。 小説家デビューを目指している方も、既にデビューして活躍されている方も、ぜひご一読ください。 まず先に、お題イラストの公開から。 宇佐崎しろ先生のお題イラストジャンプ等の雑誌で活躍するばかりでなく、最近では、斜線堂有紀『回樹』の装画もつとめるなど、気鋭の漫画家・宇佐崎しろ先生。今回は、宇佐崎先生に、この賞の「お題」となるこのイラストを特別に描き下ろして頂きました。 「なぜ、小説新人賞にお題イラストが?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。そこにはこの編集部ならではの理由があります。 集英社ジャンプJブックス編集部は、創刊以来三〇年間、『ジャンプ』と共に歩んできた小説レーベルです。それゆえ、J

                                                                                宇佐崎しろ先生のお題イラストをもとに、物語を書いてください。(プロ、アマ不問)|JUMP j BOOKS
                                                                              • 第41回日本SF大賞決定のお知らせ

                                                                                大賞『歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ』菅浩江(早川書房)並びに《星系出雲の兵站》全9巻 林譲治(ハヤカワ文庫JA)、特別賞「立原透耶氏の中華圏SF作品の翻訳・紹介の業績に対して」、功績賞 小林泰三氏 平素は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼を申し上げます。 一般社団法人 日本SF作家クラブでは、ピクシブ株式会社・株式会社ブックリスタ協賛のもと、日本SF大賞を主催しております。 このたび第41回日本SF大賞が決定いたしましたので、お知らせいたします。 【大賞】『歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ』菅浩江(早川書房) 『歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ』書影 【大賞】《星系出雲の兵站》全9巻 林譲治(ハヤカワ文庫JA) 『星系出雲の兵站 1』書影 【特別賞】「立原透耶氏の中華圏SF作品の翻訳・紹介の業績に対して」 立原透耶氏近影 第41回日本SF大賞は、2019年9月1日より2020年8月31日までの間に発表されたSF作品の

                                                                                  第41回日本SF大賞決定のお知らせ
                                                                                • ノア・スミス「ウィーブ文化――日本のポップ文化に首ったけの非日本人たち」(2021年4月11日)

                                                                                  [Noah Smith, “Weebs!” Noahpinion, April 11, 2021; reposted April 7, 2023] 【2023年4月7日の追記】この2週間を日本で過ごしていた間,現地のスタートアップ創業者やベンチャーキャピタリストやコンサルタントやあれこれの友人に,「ウィーブ」って単語を聞いたことがあるかって尋ねたけれど,誰ひとりとして知らなくて,びっくりした.なぜって,日本の文化製品によって,世界規模のサブカルチャーが生まれてるのに,他ならぬ日本にいる人たちは,そんなサブカルチャーが存在してることにほぼ気づいてすらいないんだもの.このサブカルチャーは,世間の隅っこの存在でもない――アニメにもなった『SPY×FAMILY』の原作最新刊は,今週,北米でベストセラー1位になっているし,ウクライナの前線に身を置いてる兵士たちはストレス発散のためにピカチュー・ダンス

                                                                                    ノア・スミス「ウィーブ文化――日本のポップ文化に首ったけの非日本人たち」(2021年4月11日)