5者協議をする大会組織委員会の橋本聖子会長(中央)。右は丸川珠代五輪担当相。オンラインで参加する(左から)東京都の小池百合子知事、IOCのバッハ会長。海外観客の受け入れ断念を決定した=東京都中央区で2021年3月20日(代表撮影) 次の一手は何か。新型コロナウイルスの変異株への懸念が拡大する中、東京オリンピック・パラリンピックは、海外からの観客を受け入れないことになった。昨年の延期決定から異例ずくめだ。聖火リレーが始まる中、今後の展開を探ると、ある言葉を耳にした。 政府、東京都、大会組織委員会は3月20日、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)の代表者との5者協議で、海外からの観客受け入れの見送りを決めた。 重要な決定は、想定外のタイミングで水面下の調整が図られる。1年前に大会の延期が決定した時もそうだった。延期が発表された2020年3月24日の10日前のこと