9日午前5時半頃、愛知県豊明市栄町の豊明栄病院で、80歳代の男性患者が口と鼻にトイレットペーパーが詰まった状態で病室の布団に横たわっているのを看護師が発見し、愛知署に通報した。男性は同病院の医師により死亡が確認された。 同署や同病院によると、男性は精神科に2015年から入院していた。8日夜、看護師がおむつ交換をした際には異常は見られなかったという。男性の病室は8人部屋で、当時は満室だった。部屋が荒らされた形跡はなく、同署で死因などを調べている。
札幌市豊平区の不動産仲介店「アパマンショップ平岸駅前店」が爆発し、52人が負傷した事故は16日、発生から1か月がたった。 ◇ 事故当時、不動産仲介店にいた20歳代の男性従業員が「消臭スプレー缶を噴射させた店長を止めようとした。自分はやっていない」などと話していることが捜査関係者への取材でわかった。道警は、重過失致傷容疑などで男性店長(33)から事情を聞いているが、従業員の関与についても慎重に裏付け捜査を進めている。 捜査関係者などによると、爆発事故は昨年12月16日午後8時半頃、発生。当時、不動産仲介店「アパマンショップ平岸駅前店」には店長と、この従業員の計2人がいた。店長が、約120本の消臭スプレー缶を噴射させた後、湯沸かし器のスイッチを押したところ、爆発した。 店長は、顔をやけどする重傷を、従業員も足などに軽傷を負った。従業員は、「店長に『臭いからやめてください』と言ったが、聞き入れら
平昌(ピョンチャン)五輪のカーリング女子日本代表「LS北見」(北海道北見市)の選手たちが口にした「そだねー」について、北見工業大生活協同組合(同)が同大職員の名義で、北海道帯広市の菓子メーカー「六花亭(ろっかてい)製菓」よりも2日早い2月27日に商標登録を特許庁に届け出ていたことがわかった。 現在、出願者を同生協へ変更中という。 特許庁によると、出願日は2月27日で、商標の使用区分は「文房具類、洋服、菓子など」。「菓子及びパン」で届け出た「六花亭製菓」よりも2日早い。商標は先に申請した者に権利が与えられる「先願主義」が基本。 同生協は取材に「登録が認められれば、利益の全額をカーリングの振興に充てる。第三者の使用も利益の一部をカーリングに役立てるとの条件で許可したい」としている。
女児の児童ポルノ動画を所持したとして、警視庁は21日、人気漫画「るろうに剣心」作者の和月(わつき)伸宏(本名・西脇伸宏)容疑者(47)(東京都西東京市)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(単純所持)容疑で書類送検した。 捜査関係者によると、西脇容疑者は10月、都内の事務所で10歳代前半の女児の裸が映った動画を収録した複数のDVDを所持した疑い。容疑を認め、「小学校高学年から中学2年生くらいまでの女の子が好きだった」と供述している。 別の児童ポルノ事件の捜査で、西脇容疑者が10歳代前半の女児のDVDを購入していた疑いが浮上。同庁少年育成課が自宅を捜索し、複数のDVDを発見した。 児童ポルノの単純所持は2015年7月から処罰対象になった。性的な目的で18歳未満の子供の児童ポルノを所持・保管すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される。
山形県米沢市の県立米沢興譲館高校3年生の鈴木 皓大 ( こうだい ) さん(18)が山形大工学部の研究者と共同で行った3Dプリンターを使った笛(ホイッスル)の音の研究論文が、欧州の論文誌「マイクロシステム・テクノロジーズ」に掲載された。 鈴木さんが研究成果を生かして高校生対象の3Dプリンター教室で講師を務めたことにも触れており、理数教育の好例として評価されたという。 鈴木さんは中学生の頃からスポーツの試合で審判が吹く笛と、警察官が交通整理などで使う笛の音が少し違うことを不思議に思っていた。 昨年5月、同学部の教員が指導する高校生向け科学教室に入り、笛の音の研究を始めた。研究には同大大学院理工学研究科の古川 英光 ( ひでみつ ) 教授らの研究グループが協力。週に2回、同大工学部に通い、助教の牧野真人さんや研究支援者の斉藤梓さんらの指導を受けながら、3Dプリンターを使い、幅や吹き口の長さが異
隕石 ( いんせき ) に含まれる鉄を使って明治時代に作られた希少な日本刀「流星刀」が、小樽市の龍宮神社に奉納された。 流星刀は、旧幕臣で北海道開拓にも貢献した榎本武揚(1836~1908年)が私財を投じて作らせた刃渡り約19センチの短刀だ。家宝として大切に保管してきた、ひ孫の隆充さん(82)(東京都在住)が、武揚が創建した同神社に託すことにした。 科学技術に通じていた武揚はロシア公使在任中、同国で隕石で作った刀を見る機会があり、自分も作ってみようと、富山県で発見された隕石を購入。依頼を受けた刀工が1897年(明治30年)、隕石から鉄を取り出し、大小計5本の刀を作った。1本は皇室にも献上されたという。武揚はこの件を論文にまとめ、学術誌に寄稿している。 流星刀は20日に奉納され、本間公祐宮司(50)は「榎本公の命をお預かりするつもりで、大切に保管したい」と語り、一般公開は行わないという。
高倉健さん主演の映画「駅 STATION」(1981年)の舞台となり、2016年12月に廃止された北海道 増毛 ( ましけ ) 町のJR 留萌 ( るもい ) 線・旧増毛駅舎について、同町は、駅舎を映画が撮影された頃の状態に復元し、観光資源として保存する方針を決めた。 17年度にも復元工事に着手する。 増毛駅は1921年(大正10年)の鉄道開通時に建てられた木造駅舎。改札口からホームまで直線で約30メートル延びるひさしなどに趣があり、映画では男女の出会いと別れを象徴する場面で使われた。公開を機に全国に知られたが、84年に駅が無人化されたのに伴い、駅舎もホーム側の半分が撤去されて往時の面影が薄れた。 また、駅は50年代までニシン漁で栄えた増毛の物流を支えるとともに通勤通学に使われたが、近年は利用者の減少に歯止めがかからず、JR北海道は2015年8月、慢性的な赤字などを理由に、留萌―増毛間の廃
菅官房長官は16日、札幌市内で講演し、空港民営化を支援するため、新千歳空港と札幌を結ぶJR北海道の「快速エアポート」の増便を検討していることを明らかにした。自民党道連会長の吉川貴盛衆院議員の政経セミナーで「JR北海道と国交省で増強を考えている。2020年を目標に約3割増やそうと検討を進めている」と述べた。 菅氏は、道が目指す道内7空港の一括民営化を「全面的に後押しし、2020年までに実現したい」と明言。新千歳空港で日中の発着枠が1時間当たり10便増えて42便になるなど観光振興策が加速する一方、札幌への主要な交通手段となる快速エアポートが不足していると指摘した。 一方、一連の台風で大きな被害を受けたJR北への政府の対応にも触れ、「地域の足、農林水産業にも極めて大事な路線。従来の対応策の枠を超える形で支援したい」と話した。
JR北海道の赤字路線見直しに対応するため道が設置予定の有識者委員会について、高橋はるみ知事は5日の道議会予算特別委員会で、「できる限り早期に設置する」と正式表明した。 高橋知事はJR北が公表予定の「単独での維持が困難な線区」について、「巨額な赤字を線区の見直しだけで解消すれば、交通網全体へ重大な影響が危惧される」と懸念を示した。 知事は有識者委について、公共交通の将来像を話し合う道の「地域公共交通検討会議」(座長=岸邦宏・北大准教授)にワーキングチームの位置づけで設置すると説明し、鉄道網のあり方や課題への対応策を集中的に議論する考えを示した。道は交通行政に詳しい学識経験者など有識者委の人選を進める。 同会議は昨年11月に設置され、JR北や北海道バス協会、道内自治体など各界が参加している。同会議で、外国人観光客の急増や人口減少など環境の変化を踏まえた道内の公共交通網の方向性についても検討を急
日本とインド両政府は、インド西部ムンバイ―アーメダバード間(約500キロ)で計画中の高速鉄道に、日本の新幹線方式を採用する方針を固めた。 12日にインドで行う安倍首相とモディ首相の首脳会談で合意する見通しだ。日本政府は、総事業費約9800億ルピー(約1兆8000億円)のうち、1兆円規模を円借款で供与することを検討している。 インドは現在7路線の高速鉄道を計画中で、日本や中国、フランスなどが受注を争っている。最大都市のムンバイと工業都市のアーメダバードを結ぶ区間は優先整備路線と位置付けられている。 同区間を巡っては、2013年5月、安倍首相とシン首相(当時)の会談で、事業コストや安全性などに関する共同調査を行うことで合意。日印両政府は今年7月、「新幹線方式が最適」との共同事業化調査の報告書をまとめた。
経営再建中のシャープは、全従業員を対象に、自社製品の購入を呼びかけるシャープ製品愛用運動を20日から始める。 取締役や執行役員は20万円、管理職は10万円、一般社員は5万円と役職に応じて目標金額を設定し、売り上げ増を目指す。同様の取り組みは、経営危機に陥った旧三洋電機が2004~05年に実施した例があるぐらいで、異例のことだ。 「特別社員販売セール」として、来年1月29日まで実施する。セール専用のサイトから申し込む仕組みで、社員には購入額の2%分を奨励金として支払う。購入状況を会社側が把握できるため、目標金額は、事実上の「ノルマ」と受け止められている。 シャープは、家電部門を担当する長谷川祥典専務執行役員名で文書を配布し、「厳しい難局を乗り切れるよう協力してほしい」と呼びかけている。 シャープの従業員数は国内単体で1万7436人(9月末現在)。
医療機関の診療報酬請求権を基に、資産運用のための債券(レセプト債)を発行しているファンド3社と運用会社1社が破綻し、顧客への配当が止まったことがわかった。 3社の発行債券の残高は約227億円に上るが、数千人の顧客が償還を受けられない可能性がある。ファンドの決算内容に不審な点があることから、証券取引等監視委員会が調査を始めた。 6日に東京地裁に破産手続きの開始を申し立てたのは、「メディカル・リレーションズ・リミテッド」(東京都新宿区)などファンド3社と、関係する運用会社「オプティファクター」(品川区)。メディカル社は同日付で破産手続き開始決定を受けた。4社の負債総額は約290億円。 関係者によると、メディカル社などは、病院や薬局が健康保険組合側に請求できる診療報酬の権利を買い取り、元利金の支払いに充てる債券を発行。年利は3%で、国内の七つの中小証券会社が延べ数千人の投資家に販売していたという
「新編世界イカ類図鑑」の表紙。イカが逆さまのように見えるが、学術の世界ではこれが標準だ(東海大学出版部提供) イカは三角頭巾のある方が頭側で、こちらを上に表示した方が良いのか、あるいは逆か――。 イカが「市の魚」の北海道函館市で、ちょっとした“議論”が起きている。10日からは、イカやタコなどを研究する世界の頭足類学者の国際シンポジウムも函館で開かれる予定で、シンポを機に一般の論議も深まりそうだ。 シンポ開催が決まった後の今年4月、米ミネソタ大学の中島隆太准教授(現代芸術)が作成した大会ロゴマークの素案が、各国の学者にインターネットで回覧された。三角頭巾を上にした図案だったが、国内外の学者からは「少し違うぞ」との忠告が続出。中島さんは、一般にゲソと呼ばれる腕の部分を上にした図案に作り直した。 中島さんは「当初の図案は日本の一般的なイカのデザインを意識した」と説明。そのうえで、「今回は専門家の
付近では数匹のサメも目撃されており、サメに追われたイワシが死んで漂着したとみられる。 イワシは14日朝に漂着したとみられる。同市宮津台の会社員(36)は、知人から連絡を受け、同日午後1時頃に様子を見に行ったところ、多数のイワシが打ち上げられているのを発見。近くには5、6匹のサメもおり、魚群を追いかけていたという。 会社員は「あまりに数が多く、異常だと思った」とびっくり。イワシは15日までにすべてなくなっており、地元住民によると、多くは、漂着を聞きつけた人たちが持って帰って食べてしまったという。
【ジャカルタ=池田慶太】インドネシアのナスティオン経済調整相は23日、谷崎泰明・駐インドネシア大使との会談で、日本と中国が受注を争った高速鉄道計画について、計画そのものを見直すとした方針を撤回し、計画続行を伝えた。 課題とされた資金面で中国から新たな融資を引き出し、中国案の採用に見通しがついたためとみられる。 ナスティオン氏は会談後、記者団に「ジョコ大統領の指示で計画続行を伝えた」と述べた。建設にあたり、国庫支出や政府保証はしない考えを強調し、こうした条件を含む日本案の採用は難しいことを示唆した。 中国案を支持するインドネシアの国営企業相は先週訪中し、インドネシアの国営銀行が中国開発銀行から30億ドル(約3兆6000億円)のインフラ(社会基盤)融資を受けることで合意した。この一部を民間資金として高速鉄道計画に充てれば、国庫支出や政府保証の必要がなくなるため、中国案採用が有力視されている。
県立福島高校(福島市)の女子生徒2人が、万博が開催されているイタリア・ミラノ市内で日本時間の22日深夜から始まるシンポジウムで、福島と国内外の高校生らの被曝(ひばく)量を比較した研究成果を発表する。同校の生徒らが昨年実施した調査では、東京電力福島第一原発事故があった福島と他の地域の被曝量に大きな差はないことがわかった。女子生徒たちは「福島の正しい姿を海外に伝えたい」としている。 発表するのは、3年生の小野寺悠さん(17)と小川葵さん(18)。海外の多くの人たちが「福島には人が住めない」と誤解しているのを知ったことが、調査を始めたきっかけだった。 小野寺さんは原発事故後、オーストリアに短期留学したが、「『彼女は福島から来ました』と紹介された時、深刻な顔で(キリスト教の祈りのしぐさである)十字を切られた」と振り返る。普通の生活を送っていることを説明してもなかなか理解されなかったという。 部活動
【モスクワ=緒方賢一】ロシアのラブロフ外相は21日の岸田外相との会談で、北方領土の帰属問題を解決し平和条約を結ぶとしたソ連崩壊後の諸合意を否定するような主張を展開し、日本に対し厳しい姿勢を打ち出した。 「第2次大戦から引き継ぐ問題の(日本側の)歴史的な見解が、平和条約締結の最も深刻な妨げである」 ラブロフ氏は会談後、岸田氏との共同記者会見でこう強調した。これは北方領土について「戦争の結果、ロシア(ソ連)領になった」との主張を受け入れない日本への批判だ。 戦後70年の今年、ロシアは中国とともに「戦勝国」の立場を国内外に誇示している。プーチン露大統領は今月3日、中国の「抗日戦争勝利70年」記念行事に出席し、日本をけん制した。
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