バナナ(英: banana[1]、学名: Musa spp.)は、バショウ科バショウ属のうち、果実を食用とする品種群の総称または、その果実のこと。東南アジア原産で、いくつかの原種から育種された多年性植物。熱帯~亜熱帯の地域で栽培されるトロピカルフルーツ。種によっては熟すまでは毒を持つ。 日本では古くは芭蕉と呼ばれ[注 1]、甘蕉(かんしょう)、実芭蕉(みばしょう)という別称もある[2]。 食用果実として非常に重要で、2009年の全世界での年間生産量は生食用バナナが9581万トン、料理用バナナが3581万トンで、総計では1億3262万トンにのぼる。アジアやラテンアメリカの熱帯域で大規模に栽培されているほか、東アフリカや中央アフリカでは主食として小規模ながら広く栽培が行われている。花を料理に使う地域もある。 葉は皿代わりにしたり、包んで蒸すための材料にしたりするほか、服飾品づくりや屋根葺きにも