2016年度、サントリーのシーズン全勝に貢献した小野晃征(左)。筑波大に在学したまま日本選手権決勝に出場したパナソニックSO山沢拓也をねぎらった 9月22日、ラグビーの新リーグ「リーグワン」でディビジョン3に振り分けられた宗像サニックスブルースから、追加新入団選手と追加退団選手が発表された。 退団選手として記されていた名前は「小野晃征」。 日本代表のSOとして2015年ワールドカップ初戦、南アフリカ戦勝利の立役者となった名司令塔は34歳になっていた。サニックスとの契約は来季(2022年)まで残っていたが、6月の段階で退団と現役引退を決意。すでに家族とともにニュージーランド(以下、NZ)へ帰国している――そう、小野は漢字表記の名を持つ日本人選手であると同時に、NZで育った逆輸入司令塔だったのだ。 NZ育ちのSO、19歳で代表初招集 引退発表から2日、小野へのオンラインインタビューが実現した。