札幌五輪どころではない! 東京地検特捜部は6日、東京五輪・パラリンピック組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)がスポンサー企業の出版大手KADOKAWAから賄賂を受領したとして再逮捕。余罪が明らかになる一方で、2030年札幌冬季五輪の招致活動は何事もなかったかのように進行中だ。そんな中、ラグビー元日本代表の平尾剛氏(47=神戸親和女子大教授)が取材に応じ、五輪の〝闇〟に目をつぶるスポーツ界のトップや声を発しないアスリートたちの姿勢に疑問を投げかけた。 ――高橋容疑者が受託収賄容疑で再逮捕された 平尾氏(以下平尾)巨額のお金が背後で動いているというのは多くの人がうすうすわかっていたように思うが、ようやく地検(東京地検特捜部)が動いたなというのが第一印象ですね。これを機に真相を明らかにしていくべきで、すべてのウミを出し切らなきゃいけない。 ――高橋容疑者は従来の五輪ルールを崩してまでお金をか