【禅語】百尺竿頭に一歩を進む(ひゃくしゃくかんとうにいっぽをすすむ) 長い長い竿(さお)のてっぺん。 もうこれ以上先がないというところまで上り詰めた。 自分が一番だ。わっはっは。 そんな時は驕るのではなく、「百尺竿頭に一歩を進む」。 百尺竿頭とは、30メートルもある長い竿の先端のこと。 転じて、修行を極めた境地を指す。 そしてその先端に到って、さらに一歩を歩み出してみなさいというのが、この禅語の説くところ。 足場がないからこれ以上先へは進めない。 進んだら、真っ逆さまに落ちてしまう。 それなのにこの禅語は、これ以上進むことができないというところに到って、さらに一歩進んでみなさいと、人を試してくる。 そんな無茶な……。 竿の先まで上り詰めたとき、そこでどんな一歩を踏み出すのか。 この無茶な禅語にどうやって答えるか。 何かを達成してからが、人生の本当の見せ場である。 ランナーで考えてみると 走