【新型インフル】「渡航歴なし」で新型見過ごし、感染拡大か (1/2ページ) 2009.5.17 21:02 新型インフルエンザの集団感染はなぜ見過ごされたのか。生徒らの感染が確認された大阪府茨木市の私立関西大倉高校は最初に季節外れの集団発生に気づいた際、大阪府に状況を報告したが、地元保健所は「新型」を疑わず、詳細(PCR)検査もしていなかった。大阪府は発生国への「渡航歴なし」が盲点になったとの見解だが、専門家からは行政側の対応の遅れが感染拡大を招いたと指摘する声も出ている。 「言い訳もできないし、批判も真摯(しんし)に受け止める」。大阪府の橋下徹知事は17日、庁内で開かれた対策会議後の記者会見で、学校から集団発生の報告を受けながら新型を疑わなかったことについて陳謝した。 府や学校側の説明によると、学校から最初に地元の茨木保健所に集団発生の報告が入ったのは今月13日。しかし、保健所はこの時