特許庁の事務処理システムをめぐり、NTTデータ(東京都江東区)側から約200万円相当のわいろを受け取った疑いが強まったとして、警視庁は22日、特許庁審判官の40代の男について収賄容疑で取り調べを始めた。NTTデータ幹部の40代の男も贈賄容疑で取り調べており、いずれも容疑が固まり次第、逮捕する方針だ。 審判官は国家公務員1種(キャリア)採用の技官。特許庁の事務処理システムはNTTデータがほぼ独占状態だったが、2006年に入札が行われ、一部を他社が落札した。警視庁はこうした動きとわいろとの関係を調べる。 捜査関係者によると、審判官は、上席審査官などをしていた06年ごろ以降、NTTデータ側に便宜を図ることへの謝礼などとして、同社幹部からタクシー代として計約200万円相当を受け取った疑いが持たれている。 NTTデータが受注してきたシステムは、特許庁の記録原本データベースに接続すれば、出願、閲