仲間への挨拶をすませ、荷物を整理してクラブハウスから出てきた今野泰幸の表情は、どことなくスッキリとしていた。 「さっき、チームメイトにも挨拶をしてきたんですけど、何を言ったかあまり覚えてないんです。話したいことはたくさんあったけど、全然話がまとまらなくて。7年半もの時間を積み重ねているのに、最後のお別れの挨拶を1分でまとめるなんて寂しすぎるし、そんな話術もないので…でもなんとなく、自分の中で思っていることの4割くらいは話せました」 だが、後からチームメイトに聞いたところによると、仲間を前に話し始めた途端、大号泣で言葉にならなかったそうだ。そのくらい、ガンバで過ごした7年半は濃密な時間だったのだろう。今野は「いい思い出と悪い思い出と半々」と振り返った。 「この7年半、ガンバに来て、本当に成長できた。僕が移籍してきた1年目は悪い状況が続いて…それを断ち切れなかったし、僕自身もそこに乗っかってし
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く