韓国Samsung Electronics Co., Ltd.の複合機「SCX-4501K」の分解は大詰めを迎えた。残されたのは機器下半分の中央部分である。分解を進めていくと,そこで明らかになったのが,SCX-4501Kの特徴のひとつである薄型化のための数々の工夫である。 まず用紙をセットするトレーを外す。取り外した技術者がトレーをまじまじと眺ながら「薄いですね」(技術者)と言う。トレーの高さは約22mmで,収納できる用紙の枚数はカタログ上では厚さ75g/m2の紙で100枚(図1)。これは決して「十分」と言える収納力とは言えないが,「オフィス向けなら問題だが,個人向けならさほど問題にならないだろう」(技術者)という。機器の薄型化のために,トレーの厚さを使用上,問題にならないとみられる程度まで薄くしたと推測できる。 次に技術者が着目したのが,トレーから用紙を搬送する紙送り機構の薄さである。技