IDC Japanは3月23日、日本国内のITアウトソーシングの市場規模調査を発表した。同調査によれば、ITアウトソーシングの市場は、2006年以降成長が鈍化するものの、05~10年は年間平均6.2%で伸び、2010年には2兆4092億円まで成長するという。 IDCはITアウトソーシング市場が伸びる理由を、ITアウトソーシングを利用する企業の目的が変わってきているためとする。従来の目的が「企業のコスト削減」だったのに対し、「企業の成長を助ける」ものへと位置付けが変わり始めたという。専門的であったり多くのスタッフを抱えるITベンダーに業務や事務を任せ、発注元の企業は本業に専念するという考え方だ。 ITアウトソーシングには、情報システム全体のアウトソーシング、ネットワーク管理、アプリケーションの管理・提供、サーバーのホスティング・サービスなどが含まれる。05年の同市場は、前年比7.0%増の1兆