2017年05月21日11:42 カテゴリ法/政治 「天皇」は輸入品である 産経新聞におもしろい記事が出ている。安本寿久という編集委員は講演でこう語ったという。天皇がいることで日本人がまとまれるという価値観をつくったのは、日本最古の書物「古事記」だった。正成がこれだけ天皇に忠節を尽くしたのも、この国の形が一番だと思ったからだろう。古事記の価値観によって、「大化の改新」も「建武の新政」も「明治維新」も、そして昭和20年のときも、中心には天皇がいた。日本人にとって「公」とは、天皇という存在ではないか、とも考えられる。ここには古事記から昭和20年まで一貫して、日本は「万世一系の天皇」が支配してきたというイデオロギーがある。これは今でも自民党の右派に信じられているが、明白な誤りである。明治時代以降の天皇は(古代とは名前以外に共通点のない)ヨーロッパからの輸入品なのだ。 そもそも江戸時代まで「天皇」
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