早稲田大学基幹理工学部表現工学科河合隆史研究室では、視覚による刺激を与えることで触感を得られるという、感覚間の統合を利用したクロスモーダル表現技術の研究を行っています。現在試作されている視覚誘発型「微触感」呈示システムでは、手には何も触れていないにも関わらず映像を見るだけで触感が得られるという現象を、極めて簡単な仕組みで実現させています。 "ひとつは映像の提示にシースルー型のHMDを使用している事、またそれによって立体映像を提示していることがひとつ要素として挙げられます。普通にディスプレイで映像を見るのと違い、空間上に映像があるということが重要で、それに対して自分の身体、体や手、どこでもいいんですが、そういった体と映像が接触するという表現が自然な形で観察できるようになったのがこのシステムを構成する上で非常に重要になりました。" まず、市販のシースルー型のHMDを装着します。ちょうど目の前3