ゼンショーホールディングス傘下で、牛丼チェーン業界4位の「なか卯」は10日、「牛丼」の販売を今月12日午前11時に終了し、それに代わる新メニューとして「牛すき丼」を発売すると発表した。 なか卯は「牛丼チェーンから、丼チェーンへの転換を図る」(広報)としている。 なか卯は牛丼を約40年間販売しており、2010年には、並盛りを290円へ値下げした。割安感もあって全注文数の3割強を占める集客メニューだったが、吉野家などライバルが280円で販売するなど、競争環境が厳しかった。 さらに、景気回復が進む中で、消費者のニーズが高価格帯に移りつつある。なか卯でも、並盛りの値段が牛丼より2倍前後高い親子丼やカツ丼の売れ行きがよくなった。 牛すき丼は、並盛り350円。牛肉のほか、すき焼きに欠かせない豆腐、長ネギなどを具材に使い、従来の牛丼より甘い味付けにした。