こうした本をよむと、CIAとチベットの関係がよくわかる。 >1950〜60年代、チベット人たちは中国軍の侵攻に対して抵抗軍を組織した。圧倒的な武力を持つ中国人民解放軍の前に、原始的な武器と馬で立ち向かうチベット人…というイメージが強いが、抵抗軍の中にはアメリカでゲリラ戦の訓練を受けて送り込まれた精鋭もいた。 >抵抗運動の中心となったのは、現在四川省となっている東チベット出身のチベット人(いわゆるカムパ)たち。1959年にダライ・ラマ14世が亡命した際、国境まで護衛にあたっていたのも彼らだ。抵抗組織のうち最大のものは、リタン出身のゴンポ・タシが率いる「チュシ・ガントゥク」(四つの河 六つの山脈)だった。 >ダライ・ラマ14世の2番目の兄ギャロ・トンドゥプ。中国人の妻を持つ彼は、チベット現代史の陰の主役だ。常に法王にかわって“汚れ役”を務めてきた(今なお務めている)存在とも言える。法王が北京を