1月13日の日本経済新聞で「遠みち 近みち」と題したコラムを読んでうれしくなりました。私と同様の考え方で世に処して、立派に出世をされた方があると知ったからです。その人の名は中村邦夫。松下電器産業の会長さんです。下欄に、そのコラムの全文をご紹介します。これを読んで、自分の生き方に少し自信がつきました。 「同様の考え方」とは、「残業をほとんどしない」ということです。私は30年間のサラリーマン生活で、残業を(ゼロではありませんが)ほとんどしませんでした。当時は高度成長期で仕事は忙しく、今と違って残業代も割り増しできちんと支払われていました。それで多くの同僚たちは、せっせと残業代を稼いで住宅ローンの返済に充てていました。 私はそれを尻目に定時で帰宅し、子供と遊んだり家事労働やスポーツ、読書、勉強など、仕事以外のやりたいことをしていました。私にとって仕事は、「生きがい」ではなくて、「生業(なりわい)