北海道警の嘱託警察犬に、柴犬の「桃太郎」(雄、3歳)が任命された。民間の犬を警察が活用する制度だが、頑固で人になつきにくいとされる柴犬が採用されるのは道警では初めてで、全国でも珍しいという。任期は今月から1年間。事件の容疑者や行方不明者の持ち物のにおいを覚え、足取りを追う任務に就く。 桃太郎は体長約50センチ、体重約9キロの中型犬で、納豆が好物。しつけをした訓練士が鼻の良さと集中力の高さを見抜き、警察犬への挑戦を勧めた。 飼い主の伊達市職員、菊地真由さん(39)は「手に負えない悪ガキだったのに、人の役に立てるなんて。鬼退治をした『桃太郎』のように、たくましい姿を見せてほしい」と期待を込めた。