倉敷美観地区の外れにある古本屋です。「虫×3」に「文庫」と書いて「ムシブンコ」と読みます。コケについての本『苔とあるく』、好評発売中です。お蔭さまで第2刷です。どうぞよろしくお願いいたします。【臨時休業】 2008年9月29日(月)は休業いたします。また2008年10月下旬にも数日休業の予定です。 【出版物】 コケについての本『苔とあるく』(蟲文庫店主・田中美穂 著 WAVE出版 刊)、好評発売中です。お蔭さまで第2刷です。「蟲通販」でもお求めになれます。どうぞよろしくお願いいたします。 【催し物】 2008年10月9日(木)に『知久寿焼 ギター、ウクレレ弾き語りライブ』を催します。 詳しくは、「蟲催事」をご覧ください。 【更新記録】(「蟲日記」はそこそこ頻繁に書いております) 「蟲催事」に【知久寿焼 ギター、ウクレレ弾き語りライブ】の情報を載せました。(2008年8月26日) 「蟲催事」
2000年11月17日、フランスの破毀院(民刑事事件の最高裁にあたります)の大法廷で、ある1つの判決が下りました。 これは原告の名前をとってペリュシュ事件といわれているのですが、障害者の生まれない権利を認めてしまったという有名な事件です。 2002年9月号の法学セミナーに載っていたのでちょっと紹介します。 まずある妊娠中の女性が自分が風疹にかかったのではないかと心配して、かかりつけの医師と医療機関に自分が風疹にかかっているかどうか調べてくれるように頼みました。これは、妊娠11週間前の妊婦が風疹にかかると胎児に様々な障害を引き起こす可能性が高いため(※)で、女性は自分が風疹にかかっていたら中絶することを医師に告げていました。 そこで3度にわたって検査をした結果、医師達は風疹にはかかってないと判断しています。 その後、女性は出産するわけですが、生まれた子供は障害を負って生まれてきました
▼ なぜ、99.9%ではなく99.9999%でなければダメなのか Higgs粒子(らしきもの)の発見についてのニュースを読むと必ず、 「しかし、物理学の世界では「発見」には99・9999%以上の確率が必要だ 」 というような文言がつく。 「CERNの研究者は高い基準をみずから課しているので」とかというのも見た事がある。 でも理由は全然違うんだな。 で、説明の前に、もう一つ注目したいのは物理屋は99.9999%とは決して言わないことだ。「5σ」ないし「6σ」と言う。 「99.9999%」とかの言い方をするのは一般向けメディアのみだ。これがその理由と関係している。 σ(シグマ)というのは標準偏差のことで、この場合は誤差の大きさと考えて良い。 信号が誤差のたとえば2倍になる事を2σと呼ぶ。 信号が2σになると、正規分布を仮定すると(片側で)およそ98%の確率で何かが存在すると言う事ができる。 統
▼ 言語の初期設計ミス finalvent氏のtwitterより 印欧語における主語というのは動詞の活用語尾みたいなものだよ。 posted at 17:59:29 ギリシャ語勉強してて、動詞の活用形から主語がわかる場合、主語が省略できるというのがあって、ああ、そういうことかと思った。 posted at 18:04:56 サンスクリットは勉強したことないけど、Comparative Linguisticsの一環で見ていたら、古典ギリシャ語と同じシステムで、すげーわ、これと思った。 posted at 18:14:23 とくに、げぼげぼだったのは、双数形というやつで、なんじゃ、こりゃ、Tweedledum and Tweedledeeかよと思ったな。 posted at 18:17:00 組織的に使われている? 雅語ではない? @two_boats "双数系、アラビア語の名詞にもありますね
▼ 科学の「コレジャナイ性」について書きたいんだけど、いまいち良い例を思い出せない。 科学の俎上に載る前の問題意識と言うのは大抵はどこか漠然としていたり混乱していたりする。 それがきちんとした科学の上に乗るためには操作的に再定義されなくてはならない。しかし何であれXXについて定義することは、「XXとは何か」と問うことを止めて「XXはYYと定義されている」と断定することだ。 ただし、良い定義と悪い定義はある。良い定義を手に入れることは難しい。 科学史とはまさにそう言うことなんだけど、良い例を思い出すことができない。(こういう概念史は不正確な引用ではだめだから。) で、科学ではないけど、 「ジョン・メイナード・ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』解説」(by Paul Grugman)はちょうど良い例になっていると思う: ここでいう「知的な制約」というのはいま言っている 「俎上に載る前の漠然
▼ 確率ロボティクス(Thurn, Burgard & Fox) を、買ってしまいました。タイトルにビビッときたから。 脳の基本原理は確率論的な最適化問題を解く事だと言うのが私の意見だ。 良く言われる「脳の凄いところ」は 不良設定問題を解ける、 ノイズがある状況でもロバスト、 (視覚認識などに見るように)速い ところだ。 この3つの特徴はどれも確率論的最適化問題のフレームワークが脳の原理であると考えれば理解できる。 不良設定問題を解けるのは、過去の全経験に照らして圧倒的な多数になっているものを解として選ぶからだ。 ノイズに対してロバストなのはまさに確率論の特徴だ。 そして、同じ問題の確率論バージョンと古典バージョンを比較すると確率論バージョンの方が、中間の素子数は増えるけど、計算的に浅くなる傾向がある。 だから速いのだ。 (確率論と不良設定とロバストさの関係については、大体どの研究
▼ このあいだ敷金、礼金は要らないけど取り立てや追い出しの厳しい不動産屋がたたかれた。おそらくああいうビジネスは無くなるだろう。で、悪は滅びて世の中はどう? 反対にアレを放置したらどうなっただろうか。あの業者が儲かりすぎであったとしたら、他の業者がどんどん参入したはずだ。 そうするとサービス競争が始まる。なにもあそこまで厳しく取り立てなくとも少し待ってあげれば払う人もいるだろう。厳しい取り立てっていうのは随分人件費がかかるはずで、取り立ての厳しくない業者も出てくるだろう。当然そっちが人気になるはずですると市場全体がそっちに行く。結果として礼金とか保証人が要らない不動産が増えるという結果になるだろう。 実際アメリカとかでは礼金とか保証人とかはとらない訳で、 おそらくそういう均衡は可能なはずなのに、相変わらず保証人や礼金を取る現状が維持されている理由には こういうみんなで新しい異物を排除す
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