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ブックマーク / www.axcx.com/~sato (3)

  • 「B級保存版」過去商業原稿

    「原爆を憎んで、なぜかそれを落としたアメリカを憎まず」……考えても見ればおかしなものだ、しかし、それが戦後平和主義の教えだった。結果的に、この教えを普及させた一端は多分『はだしのゲン』だろう。 だが、この漫画を文部省PTA日教組御用達にした奴らなんかどうでもいい。この漫画で、終盤大人になるにつれ思想がはっきりしてくる以前の、子供のゲンにとって、無人格の「ピカ」以外で最大の悪役は誰だったか? それは東條英機でもなければマッカーサーでもない。それを今一度考えることは、無駄ではないかも知れない。 『はだしのゲン』は長らく、小学校の学級文庫で唯一読める漫画だった。全身焼けただれた被爆者たち、戦中は非国民と罵られ戦後は被爆で抜けた頭髪を馬鹿にされ変わらず繰り返される陰湿なイジメ、い物を手に入れようと見苦しくもがく少年たち、加えてあのアクの強い絵柄……率直に言って、読んで楽しい漫画じゃなかった。でも

    sphynx
    sphynx 2016/02/11
  • 「B級保存版」のホームページ - 「成気の狂人」と「無冠の帝王」 甘粕正彦の生涯

    「この世に正義はない、と人は言う。しかし、あの世にだって正義はない。」 アレクサンドル=プーシキン『モーツァルトとサリエリ』第一幕第一場 以前「B級保存版」開設に当たり、「坊や哲宣言」ってのをやったが、「ドサ健」と「坊や哲」という例に続いて、「B級、二流ながら、しかし二流なりに誠実にして一生懸命の人生」ということを語るために引き合いに出したいのが、大杉栄と甘粕正彦の話である。 無政府主義者大杉栄(1885-1923)に関しては、浅羽通明氏が別冊宝島の『巨人列伝』にその人物像を、その魅力と危うさの両側面併せて書いてくれている。この文章を半ば意地悪く読まれれば、浅羽氏がかつて大杉の生き様に強く魅せられ、「しかし、俺にはこんな生き方はできそうにもない」と結論したのであろうということが伺えるだろう(ついでに言えば、別冊宝島『おたくの』収録の富沢雅彦伝にも同じことが言えるのだが)。 大正のドン・キ

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    sphynx 2016/02/11
  • 「B級保存版」のホームページ

    (注1:20年も前の話なので、記憶が曖昧で不正確な部分があると思われます) (注2:文中の公共機関の仕様は1988年当時の物で現在と異なる可能性があります) (注3:客観性を期すつもりであえて三人称で書きました。以上、ご了承ください) 1988年の夏というのは、福岡市で日教組の定期大会が開かれることになっていたわけだが、大会の開催前から、同地にはこれに反対する右翼団体が日中から膨大に集まってきていた。当時の朝日新聞福岡版の報道によると、93団体、1400人、街宣車その他の車両は350台だったそうである。 で、7月の半ばに入ってからというもの、福岡市内では、もう毎日毎日、連日、何十台という数の右翼の街宣車が列をなして大音量で軍歌を鳴らして走り回り、日教組を罵倒する街宣活動を繰り返していた。 さらには、日教組大会の会場に予定されていた福岡市中央区の大手門会館では、右翼が抗議のため拳銃を発砲し

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    sphynx 2016/02/11
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