『銀座ネオン街これだけ暴けば殺される』(粋川太郎、昭和60年6月、政界往来社)の表紙には「各界名士実名入り」「銀座夜の無頼帳控え」といふ文字も躍る。 1章「銀座を代表する�女狐�ママ列伝」から8章「匿名座談会 銀座夜のスキャンダル全公開」まで、政治家芸能人作家らの有名人が実名で暴露されてゐる。巻末には銀座クラブ・マダム名簿一覧があり、住所や電話番号がたくさん載ってゐる。 現役の関係者もゐるので引用にも困るものが多い。 7章は「シルクロード」系列の栄光と挫折。�銀座の帝王�町井久之が東亜相互ビル内にオープンしたクラブ「シルクロード」の内実が詳細に描かれる。有名俳優のいとこでスカウトマンの梅宮尚、営業部長の天野憲治、オープン屋の杉山一之など有象無象が登場する。高級クラブハウス「TSK・CCCターミナル」は東亜相互企業セレブリティーズ・チョイス・クラブの略。運営委員には岡本太郎や桶谷繁雄、紀伊国