最近のフィクションと武術について色々 - 火薬と鋼
Twitterの話題に反応して最近の漫画の柔道の話。 話題に上がりやすい『女子柔道部物語』や『KIMURA』『七帝柔道記』より前の作品だが2014年終了の週刊少年チャンピオン連載の村岡ユウ『ウチコミ!!』がある。 ウチコミ！！ ５ (少年チャンピオン・コミックス) 作者: 村岡ユウ出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2014/11/07メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 村岡ユウ先生は複数柔道漫画を出している。ビッグコミックスピリッツ連載の『むねあつ』、週刊漫画ゴラク連載の『やわらか』とか。 最近というにはやや前か。 あとBL漫画には結構柔道ものがある。ちゃんと読んではいないが柔道がある意味重要な役割を果たすBL作品紹介を見かける。大抵柔道部ものだ。 話は変わるがBL漫画やBL小説に登場する武術の例をまとめて調べられないかと思って挫折したことがある。買わないとわからない
ネット小説の発勁と震脚について - 火薬と鋼
先日の最近のフィクションと武術について色々 - 火薬と鋼で少し言及したネット小説に登場する発勁と震脚の動向についてもう少し書いておく。 ネット小説投稿サイトの「発勁」と「震脚」の登場件数について 「小説家になろう」で1年以内に限定して検索すると発勁：12件 震脚：20件（期間指定なしでは発勁：516件 震脚：509件） 「カクヨム」で検索すると発勁：119件 震脚：131件（ここは開設して一年ちょっとしか経過していないので1年以内での検索はしない） 「ハーメルン」で1年以内に限定して検索すると発勁：21件 震脚：21件（期間指定なしでは発勁：523件 震脚：856件） 原因については分からないが、「震脚」の使用例が近年多い。 Twitterで言及があった『拳児』まで遡れるかどうか。 ネット小説の作者の年齢は幅広いので『拳児』を読んでいてもおかしくはないが、派生して広がった知識が他作品等に波
UF PROによる近接格闘動画・銃器使用編 - 火薬と鋼
http://ufpro.si/combat_against_firearms/ 先月UF PROによる近接格闘動画２つ - 火薬と鋼で紹介した企画の動画のうち、最後の動画が公開された。 銃器を使っている際に組み合って戦う技法が中心。 リンク先には例によって着用しているタクティカルウェアの紹介もある。
海外の木刀と木剣について - 火薬と鋼
海外ではいわゆる木刀をbokken（木剣）ということが多い。 英語版や仏語版Wikipediaの項目もBokkenで立てられている。 https://en.wikipedia.org/wiki/Bokken 以前紹介したアメリカの騎馬警官用の木刀もbokkenと呼ばれている。 アメリカの騎馬警官用の木刀 - 火薬と鋼 bokkenは主に日本の剣道や剣術、合気道などの練習に使うものを指すが、この言葉があまりに普及しているために西洋剣術や中国武術の練習用の木製刀剣についてさえそう呼ぶことも一部だがある。 英語圏ではこの他にpractice sword、training swordという言葉がよく使われている。こちらはかなり広範囲の武術練習用刀剣に対して使われており、金属製の練習用武器も含む。特に木刀の意味に限定して使う場合はwooden prantice swordのように素材を示す語をつける
『リボーン』の公開予定が決まった - 火薬と鋼
坂口拓、究極のCQCアクション！斎藤工・大塚明夫共演『リボーン』公開！ - シネマトゥデイ 前々から情報が出ていた映画『RE:BORN リボーン』の公開予定が記事になった。 8月12日より新宿武蔵野館にてレイトショー公開だという。
仕込み鞭と言えばコサック鞭にもある - 火薬と鋼
ちていのき(@baritsu）さんの以下のツイートで思い出した。 なんとなく見てたら仕込み乗馬鞭なんてのがいくつかあった。本当に使った物かはわかんないけど、昔の人はなんでも短剣仕込んじゃうんだな pic.twitter.com/RCHhpZmd95— ちていのき (@baritsu) 2017年6月14日 ロシアのコサック鞭（ナガイカ）にもこの種のナイフを仕込んだものがある。 （http://russian-knife.ru/Netshop/sword/sword_8828.htmlより） このナイフ、単に鞭の柄に刃を隠してあるというだけではない。 バットキャップをはずし、逆にして鞭と連結すると、鞭に刃がついた合体武器となるのだ。 連結機能がある仕込みナガイカはこれ一つというわけではなく、同様のものは複数のメーカーで製造されている。 （http://forum.guns.ru/forumm
高名な元レンジャー隊員がデザインしたナイフMaximus Knife - 火薬と鋼
Maximus Knife: A Practical, Get-It-Done Blade from the Rangers Gingrich Tactical Innovations (GTI)が販売するフィクストナイフMaximus Knifeの記事が公開された。 このナイフをデザインしたのはハワード“マッドマックス”ミューレン。 かつてアメリカ陸軍第75レンジャー連隊に所属し、長年に渡るレンジャー・インストラクターの経歴をもつ。グレナダ侵攻等で活躍した人物だ。 彼の意向を受けて軽量に作られており、刃厚4.8mm、ブレード長152mmとなっている。 シースはナイロンまたはカイデックス。 標準の価格は１９５ドル。
スコーピオン・プッシュアップ他 - 火薬と鋼
今週のシステマ杉並練習会でやった内容に関連する動画。 上の動画の中の1:14〜のスコーピオン・プッシュアップが今週やったもの。
タクティカルウェアのUF PROによる近接格闘動画 - 火薬と鋼
http://ufpro.si/close_combat_guide/ スロベニアのタクティカルウェア・ブランドUF PROが近接格闘・近接戦闘の動画をリリースする。 現在、上のWebページでの告知と予告動画のみが公開されている。 今後リリースされるのはPro's Guide to Close Combatと呼ばれる3部構成の動画だ。 特殊部隊のインストラクターが現代戦で求められる複雑な状況での近接戦闘技術を実演する。 第一部は徒手格闘の技術。 第二部はナイフやスティックといった白兵戦の武器の技術。 第三部は銃器の使用に関連する技術。 いずれも装備の柔軟性や機能についての内容が含まれているという。 UF PROは以前もUF PROのタクティカルウェアのプロモーション動画 - 火薬と鋼で近接格闘をタクティカルウェアのデモンストレーションに使った動画（↓）を公開したが、今回はより量が増えている
盲目の投げナイフの達人 - 火薬と鋼
Blind Army Veteran is a Throwing Knives Master | Knife Depot Blind veteran throws knives competitively | KRCR Lee Fugattは盲目の元兵士だが、投げナイフやトマホーク投げの達人として知られている。 彼は生来右目が見えず、左目だけ視力があった。1970年代には米陸軍空挺レンジャーとしてベトナム戦争で戦っている。 その後語学の才能を活かして諜報活動にも従事したという。 Lee Fugattは2008年に左目の視力も失い、8歳から続けていた投げナイフも同じようには続けられなくなった。 しかし数年後、友人にして高名な投げナイフ/トマホークの選手のRick Lembergに手を引かれて投げナイフやトマホーク投げの大会に出場するようになった。 今年のIKTHOF（Internationa
ボディアーマー＝甲冑という誤訳 - 火薬と鋼
下のニュースを海外のニュースサイトで見た。 運送会社を首になったBrian Brandt(40)は北ネバダのリノ市にある会社からトラックを奪い、午前4時頃に売春宿のムーンライトバニー牧場へトラックを激突させて逮捕された。全身に甲冑を纏っていた。店内にいた従業員5人、売春婦30人、客10人に怪我はなかった。 pic.twitter.com/IjxuQ6kMAW— ラスベガス日報 (@lv_news_in_jp) 2017年5月26日 WATCH: Man wearing body armor drives semi into famed Nevada brothelには"the suspect was wearing full body armor and a mask"とある。他の報道でも同様の説明だ。 これは甲冑ではなくボディアーマー、防弾の防護服のことだ。甲冑という言葉でイメージされる
手足を失っても戦うという話の出典 - 火薬と鋼
みんみんぜみさんのツィートから。 足を切られたらはって近づき、右腕を切られたら左腕で、左手も切られたら噛みついてでも倒せ、というような武士の教えを読んだ記憶があるけど、なんだったかな。 槍と立ち会って突かれてしまったけどそのまま槍を手繰って切りつけて相打ちになった武士の逸話とかもあった記憶もある。— みんみんぜみ (@inuchochin) 2017年4月17日 この話の出典としては山本常朝『葉隠』に遡る。 大木前兵部（大木統清）の言葉として書かれたもので、該当部分を引用する。 若き衆は随分心掛け勇気を御嗜み候へ。勇気は心さへ附くれば成る事にて候。刀を打折れば手にて仕合ひ、手を打落さるれば肩節にてほぐり倒し、肩切り離さるれば口にて首の十や十五は喰い切り申すべく候。 （『葉隠』聞書第七より） これ読むと夢枕獏の『神々の山嶺』を思い出す。あっちのほうが極端だけど。 槍の話は私も読んだ記憶がある
世界最小のタクティカルフォールディングナイフB-2 Nano Blade - 火薬と鋼
B-2 Nano Blade | World's Smallest Tactical Pocket Knife EDC by Bomber & Company — Kickstarter B-2 Nano Bladeは現在Kickstarterで資金調達している小型フォールディングナイフだ。 この名称はB2爆撃機にインスパイアされたことによる。 重さ1オンス（28,35g）以下、ブレード長30mm、刃の厚さは1mm、全長80mm、と極めて小さい。 鋼材は440Cステンレススチール。ブレードもハンドルもジェット・ブラック仕上げ。 フレームロック方式でブレードはセレーション付き。 25ドル以上の出資でこのナイフ一本を購入できる（出荷は2018年2月予定） 既に目標金額は達成済み。
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