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ブックマーク / reki.hatenablog.com (57)

  • 2020年に読んでおもしろかった本10冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    歴史に残る2020年」に読んだものたち 2020年もそろそろお終いです。 今年は新型コロナの影響で 在宅時間が増えて、読書時間が増えた人も多かったのではないでしょうか。そんな私は図書館にしばらく行けなくて、ネット書店でのお取り寄せ頻度が去年比で2倍以上になりました。 図書館にあるやや古いではなく、比較的新しく出たを読む機会が増えたわけです。せっかくですので、2020年に読んだで面白かったものを10冊紹介してみます。 1. 『タイのかたち』 赤木攻 めこん  2019/10/25 ¥2,750 このは今年の1月に書評を書きました。 タイトルの通りタイ王国の歴史に関するなのですが、一般的な通史ではありません。 いかにタイという国が多民族な国家で、異なる地域の集合体であるかが強調され、それゆえ近代以降に歴史文化を「創り上げる」必要があったかが説明されています。 普通に通史を読むだけ

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  • 【2020年12月版】世界史関連の新刊45冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    2020年9月〜2020年12月の世界史関連の新刊の紹介 いろんなことがありすぎた2020年も終わりに近づいています。 新型コロナはさまざまな影響を社会にもたらしましたが、人々がステイホームした影響で書籍の売り上げが好調らしいです。怪我の功名というか、せっかく得た読書の時間を今後も皆が維持していってほしいものです。 さて今年最後の新刊紹介参ります。 1.『古代メソポタミア全史ーーシュメル、バビロニアからサーサーン朝ペルシアまで』 小林登志子 著 中公新書 2020/10/21 人類初の文明は5500年前のメソポタミアに生まれた。灌漑農業、都市、文字など、現代でも必須な文明の要素は全てこのときにシュメル人が発明した。その後、「目には目を」で名高いハンムラビ王、初の世界帝国を築いた新アッシリアのアッシュル・バニパル王、「バビロン捕囚」で悪名高いネブカドネザル二世など数々の王たちが現れ、様々な民

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  • エアコンの歴史 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    空間の快適さを求めるエアコンの技術開発史 現在一般に言われるエアー・コンディショナー(エアコン)は、以下の機能を持つ機械のこと言います。 温度管理 湿度管理 空気循環と換気の管理 空気の浄化 古代から空気を冷やすための仕組みは様々にありましたが、1902年にエアコンが発明されて以来、空間を快適にする空調技術は100年余りで急速に発展を遂げました。 現在は深刻化する温暖化問題と、快適さを両立すべく技術の開発が進められています。 今回はエアコンの技術開発史をまとめていきます。 1. 涼を得るための先人の知恵 古代から居住空間の温度を下げて快適に過ごすための様々な工夫がありました。 例えば古代エジプトでは、窓に水をかけて湿らせた葦を吊るし、水が蒸発する蒸発熱を利用して窓から吹き込む空気を冷やしていました。水が蒸発する時には周囲の熱が消費されるので気温が下がります。この手法は乾燥した砂漠の気候では

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  • 【2019年12月版】世界史関連の新刊30冊+α - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    2019年8月〜12月の世界史関連の新刊の紹介 前回が8月だったので約半年間、間が空いてしまいました。 半年分の世界史関連の新刊をガッツリ紹介いたします。年度末ですし、年末年始に読む面白そうなをどうぞ見つけてください。 1. 「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」 大木殻 岩波書店 2019/7/20 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書) 作者: 大木毅 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/07/20 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 「これは絶滅戦争なのだ」。ヒトラーがそう断言したとき、ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった。日人の想像を絶する独ソ戦の惨禍。軍事作戦の進行を追うだけでは、この戦いが顕現させた生き地獄を見過ごすことになるだろう。歴史修正主義の歪曲を正し、現代の野蛮とも呼ぶべき戦争質をえぐり出す。 これはどの屋に行っても目立つところに置いて

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  • 【2019年1月版】世界史関連の新刊35冊まとめ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    10〜1月のおもしろそうな世界史関連の新刊をまとめます 年が明けてとても忙しい第4クォーターに入りました。 ゆっくりを読む時間を確保するのは難しいかもしれませんが、とりあえず面白そうなのチェックだけはしてみませんか? 2018年10月〜2019年1月の世界史関連の新刊のまとめです。年末年始ということもあって、紹介するのは35冊もあります。気になるを見つけてください。 1. 一神教と戦争 (集英社新書) 集英社 橋爪 大三郎 (著), 中田 考 (著) (12/14発売) 一神教と戦争 (集英社新書) posted with カエレバ 橋爪 大三郎,中田 考 集英社 2018-12-14 Amazonで購入 楽天市場で購入 なぜキリスト教徒は戦争に強いのか? なぜキリスト教圏とそこから派生した世俗国家が覇権を制しているのか? そして、西欧とイスラームの衝突の思想的な原因はどこにあるのか

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    stibbar 2019/01/18
  • 2018年に読んで面白かった歴史関連本 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    今年読んで良かった10冊 早いもので2018年も終わろうとしています。 ぼくは年間で何冊のを読んだのかいちいち数えてないのですが、100〜150くらいは読んだんじゃないかと思います。正確にはよく分かりません。ただし9割は歴史関連のです。 年末ですし、今年1年間で面白かった歴史関連をまとめてみます。 年末年始にぜひどうぞ。 1. 八九六四 「天安門事件」は再び起きるか 安田 峰俊 KADOKAWA 八九六四 「天安門事件」は再び起きるか posted with カエレバ 安田 峰俊 KADOKAWA 2018-05-18 Amazonで購入 楽天市場で購入 タイトルは「天安門事件は再び起こるか」と煽り気味ですが、内容は地に足のついたルポとなっています。天安門事件を直接または間接で体験した人に、あの事件とは何だったのかを聞いて回るという内容。 気で中共打倒を目指した人、ただそこに居合

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    stibbar 2018/12/14
  • 【2018年9月版】世界史関連の新刊20冊まとめ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    7〜9月のおもしろそうな世界史関連の新刊をまとめます 2018年の夏季は面白そうな新刊が多数出ており、 どれを買おうかかなり迷ってしまいそうです。 平たく特定の地域の歴史を概説するものではなく、あるトピックから歴史を眺めてみるというテーマのものが多いです。 秋の読書の時間のために、何か気になるをぜひ見つけてください。 1.興亡の世界史 東南アジア 多文明世界の発見 講談社学術文庫 石澤良昭著(8/17発売) 興亡の世界史 東南アジア 多文明世界の発見 (講談社学術文庫) posted with カエレバ 石澤 良昭 講談社 2018-08-17 Amazonで購入 楽天市場で購入 講談社創業100周年記企画「興亡の世界史」の学術文庫版。大好評、第4期の2冊目。東南アジアは、インドと中国にはさまれた地理上の位置から、双方の影響を受けながら多彩な歴史と王朝の興亡を繰り返してきた。自然に恵まれ

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  • 深夜にじっくり見たい、世界史の「戦闘経過」の動画20本 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    じっくり歴代将軍の大戦術を楽しもう 動画サイトには数多くの歴史関連のコンテンツが上がっていますが、みんな見たいに違いないのが、戦闘経過の解説動画です。 ニコ動にはそれなりにあるんですけど、今回はYouTubeから英語圏の動画を20ピックアップしました。ぜひ帰宅後、寝る前の落ち着いた時間などにドリンク片手にじっくりお楽しみください。 できれば音声付きでご覧いただきたいんですが、状況によって音声を再生できないかもしれないし、再生しても英語なので、日語の簡単な解説も記載します。 1. 古代 実は戦闘経過動画で一番充実しているのが古代の戦闘動画なのです。 アレクサンドロス大王、ハンニバル、スキピオ、カエサルなど、偉大な将軍たちの戦いぶりはやっぱり興味ありますもんね。 1-1. イッソスの戦い(紀元前333年) www.youtube.com イッソスの戦いは、アレクサンドロス大王がペルシア帝国の

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    stibbar 2018/08/11
  • 領土をガッツリ奪った世界史のえげつない講和条約(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    後の歴史にも大きく関係する講和条約の数々 現在の国際秩序では大規模な国家間戦争が起きづらくなっているので、大規模な領土の分捕り合戦もほぼ起きないと思っていいと思います。 起きても過去の因縁や民族問題に絡んで、大国志向の国が武力を誇示して小国や地方に介入するレベルだと思われます。 世界史のを見たら今では考えられないような、えげつない領土の分捕りが行われてきました。今回はそれらを定めた国際条約を見て行きたいと思います。 1. グアダルーペ・イダルゴ条約(敗北国・メキシコ)1847年 メキシコ領土の1/3を割譲しアメリカ発展の鍵になった条約 1821年にメキシコはスペインから独立を果たし、当時は北はカリフォルニアから南は中米コスタリカまでの広大な領土を誇り、現在の2倍もありました。 ところがメキシコ政府の内政は混乱を続け、1836年のテキサス独立戦争でテキサスがメキシコから離脱し後にアメリカ

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  • 世界を変えた有名な戦場カメラマン18人の写真 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    人々の意識と行動を変えた名写真 今やスマホで誰もが写真を撮影し、すぐにSNSにアップして数万・数十万の人に届く。写真を撮影し公表する「特権」は失われ誰もが表現者になれる時代です。 昔はそのような「時代を切り取る」仕事は写真家の仕事でした。新聞やテレビが大きな影響力を持っていた時代、彼ら戦場カメラマンの命がけの仕事によって人々の意識と行動が変わり社会を動かしていました。その写真は今でも我々の心を大きく揺さぶります。 今回はそのような時代を動かした伝説の名写真をピックアップします。 1. 「崩れ落ちる兵士」 1936年 ロバート・キャパ(1913-1954) Credit: ©Robert Capa © International Center of Photography/Magnum Photos 真偽について議論もある有名すぎる写真 ロバート・キャパはハンガリー出身の写真家で、フランス誌

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  • 日本軍による占領がフィリピン社会に与えた根深い問題 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    悪い意味で何も変えなかった日軍のフィリピン占領 太平洋戦争とその影響が語られる時、日の社会や政治体制、人々の心の面がどう変わったか、あるいは変わっていないか、という面にフォーカスが当たる傾向が多いように思います。 それはそれで大事なのですが、日がおっぱじめた戦争が、他の国々にどれくらい大きな影響を与えたかという視点で語られることはあまり無いように思います。 あっても、「アジア解放に多大な貢献した」とか「住民を殺したり強姦しまくった」みたいな物事を単純化した見方ばかりです。 さて、日軍のフィリピン占領は、実際のところフィリピン社会の土台を揺るがすような変化を何も起こすことはありませんでした。一方で戦後フィリピンの国の選択肢を狭め、国の有り様を決定づける結果になりました。 1. 仮想敵国・日 フィリピンは1901年からアメリカの植民地になっており、当然アメリカの影響力が最も大きかった

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  • インドネシア共和国からの独立を図った国々(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    多様な民族・宗教が入り交じるインドネシアの政治ゲーム インドネシアはオランダとの独立戦争を経て、1948年にインドネシア連邦共和国として独立しますが、 反ジャワ人の民族やキリスト教徒の民族は旧宗主国オランダと結託し、様々な国が雨後の筍のように建国されました。 それらの国は大部分は1950年付近で共和国に加入していくのですが、以降も独立運動を粘り強く行っていく地域も少なくありませんでした。 今回は、現在のインドネシア共和国を構成する土地の中で、独立を志向しますが失敗した国をリストアップしてみます(一部独立した地域あり)。 1. 東スマトラ国(1947年〜1950年) マレー人優遇策の末に崩壊した傀儡国家 東スマトラ国は現在のスマトラ島の東部に存在した国。 戦前、宗主国オランダはマレー人の地方領主をスルタンに取り立てて小王国を41もたてて大規模に農場を経営していました。オランダと結託することで

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  • 2017年に読んで面白かった本&よく読まれた記事 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    2017年の歴ログの振り返り 細々と更新していますが、当ブログは何気にスタートして4年目になります。 今年は仕事でも私生活でもメチャクチャに忙しかったこともあって、更新頻度をさらに落として運営していました。 当然ながらアクセス数は下がったんですが、これくらいはしょうがないかなーくらいの下がり方なので、来年度も「長く続ける」ことを目標にやっていこうと思います。 ということで、2017年度にぼくが個人的に読んだで面白かったものの紹介と、あとアクセス数ランキングを今回はお送りします。 2017年に読んで面白かった どんなに忙しくても、を読む時間と心の余裕は持っておきたいものです。 雑誌とか漫画除くと今年度はたぶん100冊近くは読んでますが、最新のものを追うというより古いでもどんどん発掘して読んでいくスタイルです。なのでご紹介するのも、かなり古いも混じっています。 1. したたかな敗者た

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  • 世界を核戦争から救った男 ヴァシリィ・アルヒーポフ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    核攻撃に待ったをかけ、世界を核戦争から救った男 ヒーローと言えば、スパイダーマンのような、超人的なパワーを持って悪党の企みを危機一髪救う派手なキャラを思い浮かべます。 1962年に発生したキューバ危機において、ソ連海軍B-59潜水艦副艦長ヴァシリィ・アルヒーポフは、アメリカへ核攻撃のボタンを押すのを拒否し、世界核戦争の勃発をギリギリで防ぎました。 彼の名はあまり知られていませんが、おそらくこのような人物こそが、世界のヒーローであるに違いありません。 1. キューバ危機「試練の13日間」 1961年、CIAに訓練を受けた亡命キューバ人部隊がキューバ・ピッグス湾に侵入。カストロ政権の打倒を図りました。キューバ人部隊1,500は、すぐにキューバ政府の治安部隊によって駆逐されてしまい、アメリカの陰謀は失敗に終わりました。 この事件以降、東側陣営、特にソ連と直接のターゲットとなったキューバはアメリカ

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  • 社会主義国ラオスの市場経済化への歩み - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    ささやかな農業国が経験した自由経済の洗礼 ラオスという国は、都会も田舎ものんびりゆったりした国です。 田舎にいけばガスや水道すら通ってないのは当たり前。お米は薪で炊くし、トイレは穴を掘っただけ。夜になると、見たことないくらい満点に輝く星空を堪能できます。 実際のところ、この国の人口の80%はまだ農民だし、大部分は地方に住んで昔ながらの生活を営んでいます。この時が止まったような国に行けば、旅人はこの「豊かさ」を維持していってほしい、などと勝手なことを思うものですが、ラオスの為政者たちは国を経済的に豊かにすべく様々な改革に乗り出しています。 1997年にASEANに加入したラオスは、その経済的な恩恵を受ける前にアジア通貨危機の影響を直に受けることになってしまいます。 その時、経済危機など経験したことがなかった小国ラオスはどのように対応したのでしょうか。 1. 経済改革に乗り出すラオス Phot

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  • 【ミリタリーJK】WW2で活躍した10代少女 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    実在した物の「ミリタリーJK」 萌えオタク系のアニメに出てきそうですが、あらゆるものが総動員された第二次世界大戦では、10代の少女も銃を取って戦ったり、地下抵抗運動に参加したりしました。 それこそ女子高生くらいの年齢の少女たちです。今回は戦場で活躍した「リアルJK」たちのお話です。 1. ジナイダ・ポルトノヴァ 1926-1944 (ベラルーシ) 若くして地下活動家となるも17歳で処刑される ドイツ軍がジナイダが住むベラルーシの地にやってきたのは彼女が15歳の時のこと。 ジナイダの祖母は、どういうわけかドイツ兵と言い争いになり、最終的にドイツ兵は彼女を撃ち殺してしまう。ジナイダはショックからドイツ人を心底憎み、地下のレジスタンス運動に参加するようになりました。 ジナイダはソ連赤軍へのプロパガンダ活動の他、建物爆破やテロ活動に従事し、100人以上のドイツ兵を殺害しました。彼女はまたドイツ

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  • 史上最凶の大気汚染・1952年のロンドンスモッグ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    4,000人が死亡、10万人以上が健康被害を受けた最悪の公害事件 ロンドンは温暖化対策やリサイクル政策などで世界の先端を行く「エコ・シティ」です。 2012年のロンドン・オリンピックでは「環境に配慮したオリンピック」がテーマだったし、行政のエコロジー政策と民間レベルでの環境保護意識は世界のお手となるべきものです。 現代のロンドンがこのような環境保護意識が高いのも、かつての苦い経験があってのことに違いありません。 1952年12月に発生した大規模なスモッグは、5日間の間ロンドン市を襲い、これにより少なくとも4,000人が死亡、10万人が肺や呼吸器官に異常をきたす史上最悪の大気汚染事件でした。 1. 汚染物質に閉じ込められるロンドン 「霧の町ロンドン」 ロンドンは「霧の町」と言われることがあります。 地形的に霧が発生しやすいということではなく、産業革命の中心地であったロンドンでは、工場や家庭

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  • アメリカが外国から受けた「本土攻撃」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    史上いくつかあった、敵国によるアメリカ土攻撃 911テロはこれまでアメリカが受けた「敵対勢力」による攻撃の中で最大のものと言っていいと思います。 大規模な被害が出たことに加え、911が新しかったのは敵対勢力に「正体がない」こと。「ここを叩けばいい」という敵の丸が存在しないのが、21世紀の戦争です。 それまで実は何回も「敵国」による土攻撃は決行されていますが、正直大した被害は出ていませんでした。 そのような歴史的経緯があったので、テロ後アメリカは今起こっていることが理解できず、これまでやってきたようにアフガンやイラクでの戦争に突入していったと言えるかもしれません。 今回はこれまでアメリカが受けた「土攻撃」」をピックアップします。 1. アンボス・ノガレスの戦い 突発的に起きた米墨間の戦闘 第一次世界大戦ではアメリカは連合国側に立って参戦していましたが、当時メキシコは中立の立場にありま

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  • 医者によって殺された歴史上の人物 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    歴史上の人物を死なせた医療処置とは ぼくは当に医者という職業を尊敬しています。自分には無理だなと思います。 人体の構造や病気の仕組みにはまだ分からないことが多いのに、ほぼ全て異なる患者のケースに合わせて適切に処置しなくてはいけない。判断を誤って死なせたら医療ミスってことで罪に問われる可能性もある。請求金額ミスっても、サーバーを止めちゃっても、お客さんを怒らせてしまっても、クソ怒られるけど罪にはならないですからね。 当然、歴史上も医療ミスで死ぬ人は多くいましたが、そもそも「医療」も「ミス」の意味も定義も時代によって違います。 祈祷師が火を焚いて祈り続けたけど死んだのは医療ミスなのか?とか。 なので難しいんですが、今回は医者によって殺された歴史上の人物を集めました。 1. ジョージ5世(イギリス) 早く死んでもらわないと翌朝の朝刊に間に合わない 1936年1月20日、英国王ジョージ5世は昏睡

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  • 世界史好きならチェックすべき海外のYouTubeチャンネル - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    世界史と英語を両方勉強できるYouTubeチャンネル 以前の記事「世界史好きならチェックすべき海外の世界史サイト」でも書きましたが、海外は様々なメディアが林立しており、エンタメとしての歴史コンテンツがえらく発達しております。 テキストコンテンツも人気ありますが、やっぱり今はYouTubeチャンネルが人気があり、100万再生を叩きだす動画もあったりします。 よく作られている動画は当に面白いし、歴史英語の両方の勉強にもなるので一石二鳥です。 今回はぼくがよく見る歴史系のYouTubeチャンネルをご紹介します。 1. Epic Rap Battle www.youtube.com ERBはいま流行りの「ラップバトル」を歴史上の人物同士の対決でやっている人気チャンネル。ご存知の方も多いでしょう。 結構当たり外れ激しいんですが、良いものは曲もカッコいいし内容も面白いし、知ってる人はニヤリとする細

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