映画監督の想田和弘さん 私が撮った映画「選挙2」の上映イベントで、質疑応答の際に来場者の若者から「政治はわかりづらい」と言われた。まるで商品へのクレームのように聞こえた。自分を、票という対価で政治というサービスを買う消費者だと考えているようだった。そういう人が多いのではないだろうか。 しかし、かつて王様が握っていた主権を市民一人一人が担うのが民主主義。有権者は、社会を構成する一員としての責任がある。気に入らない商品は買わなければいい消費者とは違う。 自分1人が棄権しても関係ないという人もいる。でも、棄権は投票の責任を人に押しつけるのと一緒だ。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら