読書の秋。最近、書店に立ち寄ると、透明な袋に包まれた「ラッピング本」をよく見かけます。漫画の立ち読み防止で始まりましたが、いろんな役割が加わっています。 大阪市北区のジュンク堂書店大阪本店。女性ファッション誌を、店員が付録のバッグと一緒に透明の袋状フィルムに入れていく。本の形に合わせて口を折り、セロハンテープで留める。最後にカッターで空気を逃す小さな穴を開け、ラッピング完了だ。 入荷がない休日を除き、従業員は毎日、本を包む。発売が多い月初と月末は、大忙しだ。自動包装機もあるが、包めるサイズが限られるため、手作業も多い。1人で1日30~40冊、作業は1時間におよぶこともある。小笠原準店長は「時間と手間は掛かりますね」と漏らす。 店では15年ほど前、主に漫画の立ち読みを防ごうとラッピングを始めた。それが最近は、雑誌や写真集、若い人向けの娯楽小説「ライトノベル」にも広がっている。本自体だけでなく
政府が6月の成長戦略に盛り込む女性の「活躍支援策」の概要がわかった。乳幼児を預かる小規模保育所などで、育児経験のある主婦らが保育士らを手伝う「子育て支援員」(仮称)の資格を設ける。小学生を放課後に預かる「学童保育」(放課後児童クラブ)でも支援員を活用する。 地方自治体が全国共通の研修を実施し、修…
大阪と札幌を丸1日かけて結ぶ国内最長路線の寝台特急「トワイライトエクスプレス」が、来春限りで引退することになった。JR西日本が28日に発表する。同社の看板列車として25年にわたって運行してきたが、車両の老朽化が激しいことなどから存続を断念した。 「トワイライト」の運行は1989年7月に始まった。大阪駅を正午前に出発し、福井、金沢、富山など日本海沿いの駅に停車。札幌駅まで約22時間かけて走る。運行距離1495・7キロは国内で最も長い。 シックな濃緑の車体、豪華な個室寝台やサロンカー、高級ホテルのような食事やサービスなどが鉄道ファンらから愛された。週4往復の臨時列車だが、年末年始や大型連休期間は毎日運行されるほど人気がある。
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)をめぐり、住民らが関西電力に運転の差し止めを求めた訴訟の判決が21日、福井地裁であった。樋口英明裁判長は250キロ圏内に住む住民らには差し止めを求めることができると判断し、運転差し止めを命じる判決を言い渡した。 2011年3月の東京電力福島第一原発の事故後、原発の運転差し止めを求めた訴訟の判決は初めて。大飯原発は13年9月に定期検査のため運転を停止し、新規制基準に基づく原子力規制委員会の再稼働審査を受けている。 差し止めを命じたこの判決が確定しない限り、再稼働審査に適合すれば大飯原発の運転は可能だが、司法判断を無視して再稼働させることには世論の大きな反発が予想される。このため、全国の原発で再稼働に向けた動きが進む中、福井地裁の判決が注目されていた。
生みの親が育てられない子どもの大半が施設で暮らす日本の現状は、数万人の子どもたちから家庭で育つ機会を奪い、人権侵害ともいえる――。国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は1日、日本の社会的養護の問題を指摘する調査報告書をまとめた。2009年に東京事務所を開設して以来、日本についての初の本格的な調査で、今後、政策の見直しを訴えていくという。 社会的養護は、親を亡くしたり、親が育てる意思や能力を持たなかったりする子どもを育てる公的制度。国内では、対象となる20歳未満の子どもが4万人余りいて、そのうち、原則18歳まで家庭で養育する「里親」などと暮らす子は全体の約15%にとどまる。残る約85%は乳児院や児童養護施設、自立援助ホームなどで暮らしており、報告書は「不必要な施設入所で家庭的環境を奪うことは人権侵害である」と非難した。 原因としては、子どもの預け先を決める児童相談所の要員不足
サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(61)は12日、ワールドカップ(W杯)ブラジル大会に臨む日本代表メンバー23人を発表した。岡崎慎司(28)=独・マインツ=、本田圭佑(27)=伊・ACミラン=らが順当に選ばれた。この冬にケガをして長く試合に出ていなかった長谷部誠(30)=独・ニュルンベルク=、内田篤人(26)=独・シャルケ=も選出された。香川真司(25)=イングランド・マンチェスターU=、柿谷曜一朗(24)=セ大阪=は初のW杯メンバー入りとなる。また、大久保嘉人(31)=川崎=も選ばれた。 ブラジルで64年ぶりの開催となる今大会は6月12日(日本時間13日)に開幕。日本は14日(同15日)に1次リーグ第1戦でコートジボワールと対戦し、19日(同20日)の第2戦でギリシャ、24日(同25日)の第3戦でコロンビアと戦い、まずは前回南アフリカ大会に続く16強入りをめざす。■日本代表
分かりやすい言葉を使って人間の温かみを描いた叙情詩で知られる詩人の吉野弘(よしの・ひろし)さんが15日、肺炎のため静岡県富士市の自宅で死去した。87歳だった。葬儀は近親者で行われた。後日、本葬を開く予定。 山形県酒田市出身。散文詩「I was born」で注目を集め、1953年、同人詩誌「櫂(かい)」に参加。71年の詩集「感傷旅行」で読売文学賞、90年に詩集「自然渋滞」で詩歌文学館賞を受ける。94年に「吉野弘全詩集」を刊行した。 電車の中で若い女性がお年寄りに席を譲る際の微妙な感情の動きを女性を包み込むような筆致で描いた「夕焼け」など、日常生活の中にひそんだ感情の機微を描いた詩で知られる。結婚式のスピーチで読まれる「祝婚歌」は有名。 石油会社に勤め、労働組合運動に従事した経験もあった。国語の教科書に掲載された作品も多い。
「やっぱ好きやねん」などのヒット曲で知られるタレントで歌手のやしきたかじん(本名家鋪隆仁〈やしき・たかじん〉)さんが亡くなったことが7日わかった。64歳だった。 1949年、大阪市生まれ。龍谷大学経済学部中退後、76年に歌手デビューした。86年発売の「やっぱ好きやねん」がヒットし、94年には「東京」で全日本有線放送大賞「読売テレビ最優秀賞」を受賞。鋭い話術でテレビの司会者として人気を集め、トークバラエティー番組「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)など3本のレギュラー番組を持っていた。いずれも高視聴率を誇り、「関西の視聴率男」と呼ばれた。 12年1月、初期の食道がんを理由に芸能活動を休止。手術後の13年3月に復帰したが、5月に再び体調を崩し、長期休養に入った。
マンガ家のやなせたかしさんが13日、心不全のため亡くなった。94歳。 最新トップニュース
【佐々木隆広】「おかあと結婚する」。5歳の息子は、口癖のように繰り返した。こっそりと用意したランドセル。背負ったら、どんなに喜ぶことだろう――。なのに母親は、その姿に接することもなく、息子に家庭用のごみ袋をかぶせ、命を奪ってしまった。 連載「きょうも傍聴席にいます。」 9月25日午前10時、東京地裁の715号法廷。傷害致死罪に問われた重田史都(しづ)被告(42)の姿があった。 裁判員裁判での審理。初公判の傍聴席は、ほぼ満席だ。 被告「私がしたことで…… 滉史(こうし)が亡くなったことに間違いありません」。 黒のカーディガンとパンツ姿。消え入りそうな声で起訴内容を認めた。 検察側の冒頭陳述や弁護側の主張にもとづく事件の構図は、こうだ。 重田被告は東京・目黒の自宅で、夫と4人の子どもの6人で暮らしていた。 昨年9月1日。土曜の夜だった。子どもたちが、遊んだおもちゃを片づけない。重
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