また大阪地検…知的障害者に調書の誘導尋問 大阪地検が放火事件で男性(29)の起訴を取り消した問題で、男性に知的障害があり事件の状況を詳しく理解できていないのに、取り調べを担当した当時の地検堺支部の検事(41)が回答を誘導して自白調書を確認する様子がDVDに記録されていたことが20日、分かった。厚生労働省の文書偽造事件に続き、自白調書の作成過程に疑義が生じた格好で、取り調べの全面可視化(録音・録画)の導入に向け、議論が加速しそうだ。 男性は09年12月に大阪府貝塚市の住宅に侵入しライターですだれに火を付けたとして、貝塚署に10年1月に逮捕された。地検堺支部は現住建造物等放火罪などで起訴し、10カ月以上勾留したが、11月になって自白の信用性を立証できないとして起訴を取り消し、男性を釈放した。 弁護人や検察関係者によると、裁判員裁判の対象になるため、検察側は取り調べの様子を約30分間DVDに