■[Learning] 教えどき 「 2 + 3 = 5 」を知っていれば,「 2 + 3 = 5 」が教えられるというものではない。 たとえば,「 2 + 3 = 」とたずねて「 5 」と反応させる練習を繰り返せば,「 2 + 3 = 5 」の意味を知らなくても,「 2 + 3 = 」「 5 」と反応できるようになる。「 2 + 4 = 」になったら「 6 」と反応させる練習をすればいい。 先生の問いに素早く反応できることに,こどもたちは喜びを見出すことが出来る。ただこれは,数や和の概念を理解したことの喜びではない。 「 2 + 3 = 5 」を理解するためには, 飴玉と煎餅を分けること, ひとつずつ取り出しながら「 1,2,3,4,5,…」と数えること, 飴玉をふたつ数え「 2 」という数字に,飴玉をみっつ数え「 3 」という数字に置き換えること, 2つを持った左手と 3つを持った右手