→紀伊國屋書店で購入 「今すぐ書くための文章術」 『20歳の自分に受けさせたい文章講義』では、プロのライターである古賀史健が、今までに培った文章を書くためのノウハウを、惜しげもなく披露している。非常に分かりやすく、時には思い切った切り口でヒントを与えてくれるので、文章が書けない、文章を書くのは苦手だ、と思っている人たちには、嬉しい一冊となっている。 まず「書けない」と思っている人たちを助けるために「頭のなかの『ぐるぐる』を、伝わる言葉に“翻訳”したものが文章なのである。」と解説する。これは谷川俊太郎等の文章の達人たちがエッセイで書いている、自己の内部に存在している言葉にならない未分化の概念を、言葉として表現する「産みの苦しみ」を指している。それを「翻訳」という分かりやすい言葉で説明しているのだ。 「翻訳」するための具体的な方法の一つが「聞いた話を“自分の言葉”で誰かに話す」ことだ。その過程