兵庫県神戸市は、11月9日に行なった市長会見で、大規模地震による津波浸水や広域停電に備えて、市営地下鉄海岸線に非常時走行用の蓄電池を整備したことを明らかにした。11月末に整備が完了し、12月中にも運用を開始する予定。 神戸市営地下鉄海岸線は、三宮・花時計前駅(神戸市中央区)と新長田駅(神戸市長田区)を結ぶ7.9kmの路線。 神戸の港湾地域を走行することから、数千年に1回発生すると言われる「レベル2」規模(M9クラスの巨大地震・津波に相当)の「南海トラフ巨大地震」が発生した場合、みなと元町・ハーバーランド・中央市場前・和田岬の4駅が、津波浸水被害地域に入ると想定されている。神戸市ではそのことを踏まえて、2019年度までに津波浸水対策を施し、完了後は、これら4駅は浸水区域外となる。 しかし、津波が想定外の規模になることも考えられるとして、神戸市では、2016年6月からおよそ2億2500万円をか