台風19号の被害を受けた第三セクター鉄道の阿武隈急行(福島県伊達市)は29日、不通区間のうち丸森(宮城県丸森町)-槻木(宮城県柴田町)の運行を12月6日に再開すると発表した。当初示した12月中旬との見通しを前倒しての再開となる。 車両4編成(1編成2両、仙台直通は4両)で、朝(午前5~8時台)上下各4本、夕(午後4~9時台)上り7本と下り6本(各2本は角田-槻木)のみの運行。仙台直通は朝夕上下各1本を運行する。丸森-槻木で運行していた無料輸送バスは鉄路再開に伴い5日で取りやめる。 29日に上保原変電所(伊達市)からの電力供給に問題がないことを確認した。12月2日にJR東北線を利用して車両を福島県側から宮城県側に移動。3~5日に再開区間を走行して信号、踏切など設備の動作確認を行う。車両整備のためJR東日本が仙台車両センター(仙台市宮城野区)を提供する。