総額102兆6,580億円で過去最大となる、2020年度の一般会計予算案。政府は「経済再生と財政再建を両立した予算案」と言うが、100兆円超えまで膨張した巨大な規模にとどまらず、さまざまな問題がある。 1月20日に始まった通常国会は、この予算案をめぐって論戦が繰り広げられる。主な議論の場である「予算委員会」で、野党共同会派の質疑の調整を担うのが、元財務省官僚の大串博志衆議院議員だ。 官僚、政権与党、内閣が関わって作られる予算案は、政権の意思が色濃く反映される、「政権そのもの」だ。大串議員に予算案を読み解いてもらい、現政権の姿勢、問題点を聞いた。 予算は、政権そのもの——自己紹介をお願いします。 佐賀県出身で高校まで地元で生活し、今でも週末は100%、佐賀にいます。大学卒業後に入省した大蔵省(現財務省)では、今回の話題である予算の編成の他に、国際金融の仕事をしました。2005年に国会議員にな