新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と陰謀論 蔓延を防ぐカギは教育と貧困対策、そして「信頼の醸成」だ 塩原俊彦 高知大学准教授 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をめぐって、さまざまな情報が世界中を飛び交っている。そのなかには、ある出来事・環境が隠れた集団によって意図的に仕組まれたものであるとみなす、いわゆる「陰謀論」と結びついた情報も数多く含まれている。またしても、ロシアがCOVID-19と陰謀論を結びつけて世界を不安に陥れようとしているという見方もある。そこで、この問題について考えてみたい。 ロシアのやり口 米国務省傘下で海外からの情報操作に対抗するためのプログラムに従事しているグルーバル・エンゲージメント・センター(GEC)が2020年1月20日から2月10日までの間に米国を除く諸外国でツイートされた2900万ものCOVID-19にかかわる情報を分析したところによる
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