<書評>『エビデンスを嫌う人たち 科学否定論者は何を考え、どう説得できるのか?』リー・マッキンタイア 著 リー・マッキンタイアは「現代人は『ポスト真実(トゥルース)』の時代に生きているのではないか」という問いかけから出発して一冊の本を書き、「今日の現実の否定のルーツが、科学の否定の問題に直接さかのぼれる」との結論を得た科学哲学者である。そして今度は、「科学を批判者から擁護する」策を実践するためオフィスを出て、まず「地球は平らだと主張する地球平面説(フラットアース)」の信者たちが集まる国際会議に潜入する。 「気をつけなさい。私は人々の教化について研究したけど、球体主義者はみんな洗脳されているはずだから」という「創造主」を自認する高齢女性とか、ジェット機による移動の歴史はすべてインチキだと信じている若い男とか、「エビデンスを嫌う人たち」の生態がユーモラスに紹介されていて面白い。 ひょんなきっか
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