平成28年11月9日更新 秋になるとおいしい食べものが多く出回りますが、その中でもキノコは代表的な秋の味覚です。しかし、キノコによる食中毒事件も発生しており、ほぼ9割が、毎年、秋(9月から11月)に集中して起きています。 キノコによる食中毒の発生場所はほとんどが家庭であり、食用キノコと外見がよく似た毒キノコを間違って食べてしまうことが主な原因です。外見で毒キノコを見分けることは困難です。安易に採って食べたり、人にあげたりしないでください。万が一、野生のキノコを食べて体調に異常を感じたら、直ちに病院を受診してください。 1.キノコは「菌類」 意外に少ない食用キノコ キノコはカビと同じ「菌類」に属しており、種ではなく「胞子」で増えていきます。また、キノコは葉緑素を持っていないため、光合成によってエネルギーを生産できません。このため、落ち葉などに自身の菌糸をめぐらせて、そこから栄養分を得てきてい