最近Twitterを中心に「◯◯のハンドサイン」というのが流行っているようですね。以前も「悪循環コラ」が話題になった時には流行りにのってみた(参照)ので、今回もあやかってみようかなと思ったのですが… よく考えたら仏教界ではもっと古くからハンドサインが使われていた、ということに気づきました。そう、仏像の印相(いんぞう)と呼ばれる手のジェスチャーですね。 まず一番ポピュラーなものが、この「施無畏印(せむいいん)」と「与願印(よがんいん)」です。奈良の大仏さまはこの印相を結んでおられます。「施無畏印」は相手の畏れをなくすサインで、「与願印」は相手の願いを聞き届けようという姿勢を表しています。この2つはセットで用いられることが多く、釈迦如来像に多く見られる印相です。 続いては、これもポピュラーな印相、「定印(じょういん)」です。大日如来や釈迦如来坐像に多く見られる姿勢で、「禅定印」とも呼ばれること