協力する種:制度と心の共進化 (叢書《制度を考える》) 作者: サミュエル・ボウルズ,ハーバート・ギンタス,竹澤正哲,高橋伸幸,大槻久,稲葉美里,波多野礼佳出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2017/01/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (46件) を見る 第4章 ヒトの協力の社会生物学 その1 第4章は理論編ということになる.冒頭ではまた著者たちによるドーキンスとダーウィンの思わせぶりな引用が並べられている.*1 シカゴの成功したギャングのように,我々の遺伝子は極めて競争的な世界を勝ち抜いてきた.・・・成功した遺伝子の持つ顕著な性質とは,無慈悲な利己性であると私は主張する.通常,この利己性の遺伝子によって利己的な行動が引き起こされる. ドーキンス「利己的な遺伝子」 利己的で争い好きな人が団結することはない.そして人々の団結なくして何事も達成され得ない.勇敢で,思い