静岡大学は、国公立大学では初めて学内情報基盤システムと建物や研究室の入退室管理を一元化した「生体認証統合システム」の実運用を開始した。システム構築を担当した伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が4月15日に発表した。 同大学では、ユーザーが複数の情報システムへログインする際に異なるIDとパスワードの利用を求めていた。また1000以上ある部屋の入退室には磁気カードやICカード、テンキー入力など幾つもの手段を利用していた。異なるIDやパスワードを使い分ける方法は利用者の負担となっていた。シングルサインオン方式で統合することも検討したが、情報が漏ろうした場合に悪用される範囲が非常に広いという問題があった。 部屋の入退室管理は各部署に任されており、1人で数十種類のカードを常時携帯し、多数のパスワードを記憶しておかなければならなかったという。このため同大学では、2009年11月に情報システムの利用
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