プログラムを変更した際、予想外の影響があらわれる事があり、それをリグレッションあるいはディグレードと呼ぶ。そのようなリグレッションを発見する事を目的に作られたテストがリグレッションテストである。 リグレッションテストのコンセプトは非常に単純なのであるがその効果は絶大であり商用ソフトウェアの開発現場では日常的に利用されている。しかしながらOSSの世界では必ずしも利用されているとは限らない。Linuxについて言えば公式のリグレッションテストというのは残念ながら存在しない。バザールモデルの特徴である多くの目玉によってピアレビュー、テスト、運用によって問題点が発見される。 Linuxの場合、何か新機能を追加したいと思った人は、LKML (Linux Kernel Mailing List)にRFC(Request for Comments)という提案をメールし議論を開始する。多くのカーネルハッカー