アスペクト指向プログラミング(AOP)は、オブジェクト指向プログラミングを補完する便利な方法のひとつだが、すべてを補完する完璧な方法ではない。AOPを適用した場合に効果が高いものを見極めて、使っていくことが大切だ。 どういった場合にAOPを適用すればよいか考えるには、AOPの不得手とする面や、AOPの問題について知っておくといい。AOPの問題を把握しておけば、問題が発生しそうなシーンにAOPを適用するといった根本的な問題を回避できる。 アスペクトへ分離できないものもある まず知っておくべきは、アスペクトに分離できるものと、そうでないものがあることだ。処理の特性の中には、アスペクトに分離することが不適切なものがある。横断的であればすべてアスペクトにまとめられるかといえば、そうではないのだ。 またAOPは、オブジェクト指向プログラミングを補完するどころか、オブジェクト指向プログラミングそのもの