命令型プログラミングパラダイムとは 現在主流のプログラミング言語は、本質的にはハードウエアの実行メカニズムに深く根ざして発展してきた言語です。すなわち、固定長メモリセル列の上にデータ構造を構築し、状態を表現します。そして機械語命令列をプロセッサが順番に実行し、状態遷移を行うというチューリングマシン的メカニズムです。プログラミング言語が変われば、1つの命令文が扱えるデータ構造の粒度や抽象度も大きく変わりますが、「データ構造を構築し、計算を実行するためのアルゴリズム(命令文の列)を記述する」というパラダイムには変わりありません。 本連載の視点では、PascalやCなどの構造化プログラミングや、C++やJavaのようなオブジェクト指向プログラミングなども、本質的には命令型パラダイムに含まれると考えます。 命令型プログラミングは、次回紹介する「宣言型プログラミング」と対になる概念です。「手続き型プ