産業界を挙げて節電に奮闘した今夏、ソフトバンクグループは自社製品を徹底活用することで、本社ビルでは昨夏に比べ4割以上の使用電力量削減に成功した。通信設備を24時間稼働させる通信事業者は製造業などに比べ節電対策はオフィス部分などに限られるが、自社の携帯情報端末を活用した在宅勤務システムを全面導入することなどで、業務形態の変革も成し遂げた。 昨年冬、ソフトバンクは米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」やタブレット型端末「iPad(アイパッド)」をグループ主要企業に配布し始めた。いずれも事務作業に活用するためだが、作業中に東日本大震災が発生。節電や事業継続計画(BCP)の重要性が高まったことに対応し、ソフトバンクテレコムが開発した在宅勤務支援システム(Daas)「ホワイトクラウド デスクトップサービス」をグループ主要企業に全面導入することにした。 Daasは