2011年11月29日17:28 カテゴリ法/政治 霞ヶ関の「ブロン」 電波政策で一番わからないのは、なぜ電波部がここまで粘り強くオークションを拒絶するのかという謎だが、きのう現代ビジネスの座談会で(総務省のWGの座長をつとめた)服部武氏の答は「これしか関係者の合意が得られない」。つまり電波官僚の意思決定の根拠になっているのは、内閣の方針ではなく関係業界のコンセンサスなのだ。 これは与那覇氏のいう「ブロン」の典型である。ブロンとは、星新一の小説に出てくる「ブドウのように小さな実がメロンのように少ししかできない」果物のことで、日本型(江戸的)システムと中国型システムの悪いところを組み合わせると、こうなる。 中国の科挙は、世界史上で初めて公務員を試験で選ぶシステムだった。その有資格者は身分にも財産にも関係なく、文字通り全国民(ただし男性)である。このような公務員制度が始まったのは、中国で内乱の