11年半ぶりに自転車と歩行による全線走行が可能となった福島第1原発周辺の国道6号。福島県の浪江町側から南隣の双葉町に入る境に立てかけられていた「ここから帰還困難区域(高線量区間を含む)」の看板も撤去された=2022年8月30日午前9時49分、尾崎修二撮影 福島県沿岸部を南北に走る国道6号が、11年半ぶりに自転車や歩行で全線通行できるようになった。8月末までに東京電力福島第1原発事故に伴う立ち入り規制緩和や避難指示解除が進み、サイクリングをする人も見られている。ただ、大型トラックなどの通行は多く、県警は交通事故防止の観点から一部で駐停車禁止の交通規制を継続している。 同県大熊、双葉両町にまたがる第1原発の西側を走る国道6号は、2011年3月の原発事故で通行が制限された。その後、14年9月に四輪自動車のみ通行許可証なしに全線通行できるようになり、20年3月には放射線量低減や地元の要望を受け、自